読書『ウルトラ・ニッチ』(ダイヤモンド社)浜田寿人著

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書『ウルトラ・ニッチ』(ダイヤモンド社)浜田寿人著

久しぶりにビジネス書というか実用書というか、の本をまとめ読みしています。新しいことに取り組むときの、わたしのパターン。サブタイトルに「小さく始めろ!ニッチを攻めろ!」とあります。帯は堀江貴文氏で、「数ある日本の誇れる『商品、食材、サービス』は、小さく始めて、とことんニッチを攻めて行けば、日本を飛び越えて世界でも勝てる」とあります。そこを目指しているのだけれど、なかなか思うように「飛び越える」ことが出来ていないわたしに必要な本でした。

以下、備忘。


  • わかりやすく世界で通用するコンテンツで、世界一、つまり世界で一人だけという称号を目指す
  • 超のつく高付加価値
  • わかりやすいビジョン
  • 新しいマーケットを創造する意識
  • 最終的には、業界の中での仲間を増やしていくことが重要になる
  • トッププレーヤーの言葉を聞きに行く
  • 一番強いところと組む
  • あえて、投資を募る。応援してくださる仲間を募る。
  • わかりやすい(=ワン&オンリー、高級で高付加価値)
  • 非言語で伝わるもの
  • 1秒でわかる
  • 説明不要なもの、価値ある希少なもの
  • 努力は好きに勝てない
  • グローバルな人間をパートナーに巻き込んでしまう
  • 自分自身に一人称での付加価値をつけていく
  • ハイエンド
  • グローバルコミュニケーションの中で通用するもの
  • グローバルコミュニケーションの価値づけにおいて、「共通した層」
  • 自分たちのクリエイティブを理解してくれる人たちを作ること
  • 金融市場の周辺(香港、ロンドン、ニューヨーク)
  • 自分が大切にするクリエイティブな領域に自分の時間とお金を少しでも投資する
  • 何を人生で大事にするのか
  • パッと見て価値がわかることが大切
  • ヒットしたら、そのイメージをずっと固定化させていく
  • 何かひとつアイコンとなるイメージを作ることのほうが大事
  • 「あなたは、いったい誰なのか」ということをシンプルにはっきり
  • 一言でわかる強い言葉
  • 一番高く売る
  • いかに価値を認めてもらうか。それをステータスとしてもらうか。
  • クリエイティブ料
  • いい体験が得られるクリエイティブを考える
  • 体験に対する原価というのは、実は無いに等しい
  • 提供する相手は一流の人たちになります。ならば、少しでもそういう人たちに近づけるようなライフスタイルを意識した方がいい。
  • 家はきちんときれいにする。居心地のいい空間を作る。一流のものを、できるだけ揃えていく。
  • ファッション、インテリア、アート、音楽
  • いろいろな分野のスペシャリストと組む
  • 会社ではなく、フリーランス、個人名で活躍されているスペシャリストたち
  • スピードとクオリティを手に入れる
  • 売り込まない
  • 事業への思いを発信する
  • ネーミングにこだわれ
  • 一目でわかる、一瞬でわかる
  • 見た目は極めて重要
  • 英文で発信していく
  • 英語で書いてもらえるような取り組みを意識する
  • 告知媒体としてのクラウドファンディング
  • 同じ内容、同じコンテンツを上げていく
  • ひとつのことしか出さない
  • 同じことをずっとやり続ける
  • ストーリーの活用(メインの枠との使い分け)
  • パーソナルメディア
  • 一番簡単な方法が、ライブ
  • 映像を配信する。コンセプトを決めてライブをしていく。

『ウルトラ・ニッチ』(ダイヤモンド社)浜田寿人著より


ざっと書き出すと、重複して強調されている部分も多く、著者が本書で言いたいことの熱量が伝わってきます。海外展開アプローチ仕切り直しに、ぴったりの内容でした。最終段のタイトルは「すぐはじめよ」ということで、すぐやろうと思います。

『ウルトラ・ニッチ』(ダイヤモンド社)浜田寿人著

映画『ジャンヌ・デュ・バリュー』を観てきました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

映画『ジャンヌ・デュ・バリュー』を観てきました。

2024年2本目は、フランス映画。ジョニー・デップ出演の最新作ということで、ワクワクしながら映画館へ。

ジョニー・デップ演じるルイ15世の最後の公式愛妾といわれたジャンヌ・デュ・バリューの、波乱の人生が描かれた映画でした。主役ジャンヌを演じたのは、本作の監督であり脚本家でもあるマイウェンという、フランスの女優さん。初めてお名前とお顔を知りましたが、とっても素敵でした。

映画で描かれたのは、ジャンヌがルイ15世の愛妾となり、ルイ15世の崩御とともにヴェルサイユ宮殿を追い出されるまで。そのあとフランスは、ルイ16世とマリー・アントワネットの時代となり、市民革命へと突き進んでいくのだと考えると、時代が大きく動くまさにその一歩手前の夢物語だったのかもしれません。映画のエンディングのキャプションによれば、市民革命によってルイ16世とマリー・アントワネットが処刑されたのに続いて、ジャンヌも処刑されているとのこと。映画ですっかりジャンヌの魅力に引き込まれた者としては、その運命の起伏の激しさに残酷さを感じました。

映画は全編フランス語。ヴェルサイユ宮殿での撮影、衣装はシャネルが全面協力とあり、とにかく美しく眼福な世界観でした。ジョニー・デップは、この役のために体重を増やしたのではないかと見えましたが、相変わらず魅力的でした。ジャンヌの「動」に対して、ルイ15世の「静」。映画はエンディングに向かって悲痛な感じになってくるのですが、それまでは思わずくすっと笑いたくなるような場面も多く、フランス映画のエスプリとでもいうようなものを感じました。

ルイ15世の御付きの人を演じた俳優さんが、とても素敵だなと思っていたら、ちょうど一昨年の2月に観た『フレンチ・ディスパッチ』にも出演なさっていたようです。今では全くどのストーリーのどの役で出ておられたのか、見当もつきませんが(調べればすぐわかるのでしょうけれど)。そういえばフランス映画はその時以来だったかもしれません。

最寄りのTOHOシネマズで上映してくれたことに感謝です。こういう映画を引き続き上映してもらえるように、わたしにできる唯一のことは、足を運ぶことですね。

春節、あけましておめでとうございます。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

春節、あけましておめでとうございます。

季節の移り変わりが暦にわかりやすく反映されているなぁと感じる二月です。先々週末に豆まきをして立春を迎えたと思えば、先週末は旧暦正月の春節。毎年思うことですが、元旦のお正月で新年がはじまり、その一か月後に再スタートのタイミングに出来る春節があり、さらにその1~2カ月後には新年度という形で、また新たな(そして大きな)変化を迎える時点がある。日本人の生活には、春=変化を促すタイミングがいくつもありますね。

三日坊主という言葉があります。わたしはもうずいぶんと前から、三日坊主になってしまったけど継続したいという時は、また最初の一日目からやり直したらいい、と考えていて、そのような考え方に対して、いくつも節目を持つ「暦」の解釈はとても心強いものです。週末は春節でしたので、あらためて新年の意思決定や願い事を紙に書きだしました。

占星術(占星学)を生業としているお友だちがいて、毎新月・満月ごとに、その時の星の配置が占星学的に見るとどのようなことを示唆しているのかを、オープンに発信してくれます。そこには呪術的な要素は皆無で(と、わたしは感じています)、どちらかといえば占星学の統計学的な側面を垣間見ることが出来、自らの行動や思考パターンを省みる、とても良いタイミングとなっています。

八田占星学研究所

新月と満月ごとですから、約14日ごとに、そのタイミングがやってきます。概ね月に2回ですから、感覚的には「わりとしょっちゅう」です。個人的な占い結果ではありませんので、なるほど大きな視点で観たときにそういう傾向があるのかもしれないな、というぐらい。それでも、自分に照らして微修正したり推進したりする機会となっていて、これはとてもありがたいことです。

彼女が言うには、個人的な占いをする場面でも、ほとんどのケースでは本人が自分のなかに解決策や意思決定がある状態で、占い師としてできることは、それを意識上に見えやすくしたり、ちょっと背中を押してあげることだけ、だということ。2月10日の新月のメッセージを見ながら、我が身を省みる三連休でした。

今更ですが、クラウドソーシングサービスを使ってみた。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

今更ですが、クラウドソーシングサービスを使ってみた。

初めてネットショップをつくってからかれこれ20年以上が経っています。その間に、ウェブ上の様々なサービスが、登場しては進化したり消えて行ったりするのを眺めてきました。ネットショップ構築をはじめとしたデザイン系の仕事では、ちょっとした仕事を外注する仕組みがわりと早い時期からあったように記憶しています。

この手のサービスを、今どきは「クラウトソーシング」と呼ぶと知りました。外注(アウトソーシング)をインターネット(クラウド)上で行うから、クラウドソーシングということなのですね。ググってみたところ、現在この手のサービスを展開している事業者はいくつもあるようですが、わたしが見た限りでは「ランサーズ」と「クラウドワークス」が、2トップのようでした。

自分でやるにはややこしい仕事を、その道を生業としておられる方に委ねるのは、とても理にかなっています。そうしたサービスを、あたりまえに上手に活用なさっている人は、わたしの周りにはたくさん。頭ではわかっているつもりでいたわたし自身も、これまでに何度も「誰かにお願いしようかな」と思った仕事はありましたが、結局うまく活用できずにおりました。

今回、ちょっとした画像処理の仕事ではありましたが、専門家に任せた方が早いし確実!という案件があり、初めてランサーズを使ってみました。結論、良かったです。ランサーズに登録し、案件をやっていただけそうな専門家を探し、見積もり依頼をかけたところ、その翌日にはその案件の成果物が手元に届くというスピード解決!

いや、びっくりです。まず、どなたにお願いするかの専門家(フリーランサーさん)選定が肝でした。該当する分野に対応できるという専門家の一覧が出てきて、おススメ順位やプロフィールを見て選ぶ、という手順。候補者を探している最中は「わかりやすい、選びやすい」という印象は失礼ながらなかったのですが、結果としてはちゃんと、とても良い方にお願いすることが出来ました。

同時に何人にも相談を投げかけて良いということでしたので、二人の方に同じ依頼で相談してみました。するとお一人の方は「自分には力不足で難しい」と、率直に辞退のご連絡をくださいました。そしてもう一人の方は、いつ納品できるか、いくらでできるかをすぐに出してくださいました。どちらの方の印象も良かったです。最初にどなたに仕事を依頼するかによって、サービスの使い勝手の印象がまったく変わってくるだろうな、と思います。わたしはラッキーでした。

今回、納品スピード、成果物の内容、金額ともに納得いくもので、とっても助かりました。最初の印象が良かったので、これからもお世話になることになりそうです。やはり「餅は餅屋」ですね。このようなサービスを安心して使える仕組みを提供してくださる事業者さんがあることに、感謝です。

ごりょんさんの山笠はじめ。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

ごりょんさんの山笠はじめ。

2024年も津屋崎祇園山笠は開催される予定のようです。上の写真は昨年のもの。年末年始のバタバタが少しおさまった先日、ごりょんさんの初打合せがありました。みんなご近所とはいえ、それぞれ仕事を持っているし、子どもを持つ母親でもありますので、ゆっくり顔を合わせる機会はなかなかありません。ときどき道端で偶然会って、あいさつ程度の会話を交わす程度。そんななか、ごりょんさんの集まりは、格好の井戸端会議の場なのです。

お昼ご飯を食べながらのおしゃべりは、時間がいくらあっても足りませんね。夏の山笠終了後半年が経っていますから、その間に起こったこともいろいろ。久しぶりにそれぞれの近況を知ることが出来ました。それぞれの家族ぐるみの近況を聞いておくことは、実は山笠の運営をサポートする立場として役立ちます。山笠の準備が始まる6月から7月の間だけのこととはいえ、皆さん家事や仕事があるなか時間をとって集合しますので、忙しくて都合がつかないこともしばしば。そんなとき、それぞれの状況がある程度わかっていると、お互いに心配りし、スムーズに役割を分担しあうことができます。

それにしても毎回思うのは、会長職はじめ、役職者の奥さま方のたいへんさ。山笠のお祭り自体を楽しんでいるのは旦那衆ですから、奥さん方はいわば巻き込まれている感じです。会長職の奥さんともなると、有無を言わさずごりょんさんの役割を果たさねばならないということになり、その心理的・時間的負担はいかほどかと思います。このような昔ながらのやり方は、今ではどんどん廃れつつあるのでしょうけれど、花祭窯のある「新町流れ」では未だ顕在。負担が少なくなるように、毎年少しづつ工夫して変わって来てはいますが、それでもたいへんだろうな、と思います。

ただただ山笠に参加させていただいているわたしたちとしては、できる限りのお手伝いをするだけです。少しでもお役に立てたら良いな、と思いつつ、2024年の山笠も楽しみです。

仕事でChat GPTを使う場面をいくつかパターン化してみた。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

仕事でChat GPTを使う場面をいくつかパターン化してみた。

「今やらないヤツはバカ!」とホリエモンに言われたのは、いつのことだったかと思えば、昨年の11月末のことでした。

「今」と言われてから既に2か月以上経ってしまいましたが。この間、「生成AI」と呼ばれるものが具体的に使われている場面に何度も出合ううちに、現状の自分の仕事のなかではどう使えるか、のイメージがだいぶ湧いてきました。お友だちのなかでも、仕事上であたりまえに活用している方が、どんどん増えています。

わたしの仕事で身近なところでは、ECショップのプラットフォームでも、生成AIの活用が進んでいるのに気が付きます。わかりやすいところでは、商品説明文の自動作成。もちろん、実際に公に使う説明文としては手直し作業が必須ではありますが、かなり作業時間が短縮される効果があることは、間違いなさそうです。オンライン上の各種サービスでのヘルプにも、ずいぶんと取り入れられていますね。自分が意識していなかっただけで、実は前々からあったのだということが、実感としてわかる今日この頃。

というわけで、ようやく今月に入ってからChat GPTそのものを使い始めました。わたしの仕事のなかでは、やはり商品や作品の説明文づくりが一番気安く始められる部分。日本語での文章を作ってもらって、手直しして、それを英文に作り直してもらって、さらに手直しして、という感じで仕事を手伝ってもらっています。英文制作は翻訳ツールのDeepLにずっとお世話になっていますが(こちらも高性能AIですね)、これからはChat GPTと両方使うことで、時間を短縮できそうです。

日本文にしても英文にしても、ときどき、自分ではこれまで考えてもいなかった秀逸な表現をしてくれることがあり、「なるほど、この言い方いいかも!」と、目からうろこが落ちることも少なからず。これは、使い始める前までは予想していなかったグッドポイントでした。

どんなキーワードを入れるか、どんなオーダーをするかで出来不出来が左右されるのを目の当たりにすると、「プロンプト・デザイナー」なる職業が生まれつつあるという話もうなずけます。最適解を得るためには、より適切な質問・指示が必要。まずは繰り返し使ってみることが、プロンプトのコツをつかむ方法になるのかな、と思います。

再読書『ひと目でわかるレイアウトの基本。』大里浩二監修・MdN編集部編

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

再読書『ひと目でわかるレイアウトの基本。』大里浩二監修・MdN編集部編

先日のデザイン開発ワークショップのなかで

「使える(おすすめの)デザインの参考書」を挙げるシーンがあり、わたしが真っ先に思い出し、おススメしたのが、本書でした。

タイトルを口にすると、デザインのプロであるアドバイザーの皆さんが、「そう、これこれ!」という反応を返してくださったので、嬉しくなりました。わたしがこの本を見つけたのは約2年前、いつものカメリアステージ図書館でのこと。読んですぐに発注したのでした。ワークショップから帰ってきてから、真っ先に本書を本棚から引っ張り出し、再読。

表紙に書いてある通り「ちゃんとデザインの基本原則が学べるデザイン教本。」なので、わたしのようなデザイン素人にとっては、心強い限りです。今回久しぶりに読み直しましたが、やはり、いいですね♪

雑誌・書籍・ムック・インターネット・イベントを通して、グラフィックデザインやWebデザインのノウハウと可能性を伝える出版社であるMdNさんのサイトでは、本書意外にもたくさんのデザイン関連本を探すことが出来ますので、ご参考まで。

https://books.mdn.co.jp/

「デザイン開発ワークショップ」2日目。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

「デザイン開発ワークショップ」2日目。

福岡県商工部新事業支援課さんからご案内をいただき、先月からスタートした「デザイン開発ワークショップ」。

その2回目です。前回から空くこと3週間、その間に福岡県庁の担当者さんから前回の要旨と、その場で参加者皆で共有した次回までの宿題が送られてきました。おかげさまで、次回までに課題解決案をもってゆかねばと、わたしのアンテナも伸びたようです。新しい展開をいくつか思いつくことが出来ました。

前回ワークショップが白熱して、1時間以上も予定時間をオーバーしてしまった反省を生かして、今回は皆で時間を意識しながらの2時間となりました。そのなかで感じたのは、3社の受講者それぞれが、前回の状態から大きく前へ進んでいたということ。もちろんアドバイザーの先生方もいろいろと調べて各社への提案・アドバイスをご用意してくださっていましたが、やはり当事者が自分事の意識をもって考え・動くことに勝るものはありませんね。期限(次回ワークショップ)が決まっていること、皆さんの前で公言することって大きいな、と、今更ながらに思いました。

ワークショップの時間は面白くて、たくさん気づきがあって、あっという間に時間が過ぎていきます。残りあと2回(4時間)のうちに成果を出すことが求められていますが、今回のワークショップを通して、各社とも形にできるものがありそうだと感じました。なので、わたし=花祭窯としても、なんとか成果を出すべく進めて行きたいと思います。

そもそもこのワークショップは、福岡県の商工部新事業支援課が事務局を務める「福岡県産業デザイン協議会」の主催。協議会では「福岡デザインアワード」なる賞レースを主催していて、これまでにわたしの知っている経営者の方々の会社も、何社も受賞しておられます。今回一緒にワークショップに参加している、花祭窯以外の2社さんは、デザインアワードへのエントリーと受賞も目指しておられますので、頑張って欲しいなと思いつつ。

波折神社の豆まき神事と、我が家豆まき♪

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

波折神社の豆まき神事と、我が家豆まき♪

週末土曜日は節分、日曜日は立春でしたね。毎年恒例、今年も地元・波折神社の豆まき神事に参加して参りました。

波折神社の豆まき。

ちょうど週末にあたったので、たくさんいらっしゃるかな?とワクワクしながら境内へ。11時のお祓い開始時にはちょっと少な目かな、と思っていた参加者が、豆まきの時間が近づいてくるにしたがって増え、空気が盛り上がってきました。

さて豆まき。わたしが神社に到着したときには、皆さん境内向かって正面に集まっていらして、横のスペースが空いていましたので、空いているところに陣取りました。今年はその位置取りが功を奏しました。宮総代さんが横の人たちに向かって投げる豆の袋がたくさん飛んできて、思いがけずたくさんゲット!

終了後、顔なじみの「津屋崎千軒なごみ」スタッフさんを発見。地域行事の写真を撮りに来たということで、「豆は取れましたか?」と尋ねたところ、2つだけとのお返事。わたしはたくさん持っていましたので、なごみスタッフの人数分に足りるよう、お裾分け=お福分けしました。

今年はゲットした豆の袋の中に、久しぶりに「当たりくじ」もあり、「波折神社謹製・御朱印帳」をいただきました。ラッキー♪御朱印帳をもって神社巡りをする趣味は今のところありませんが、紙質が良い感じなので、大切に使い方を考えようと思います。

久しぶりにお会いしたご近所さんとおしゃべりしながら、家路につきました。ご近所でもなかなか顔を合わせる機会が無かったりしますので、こんなふうに地域に根付いた行事は、とっても嬉しいものです。

読書『おいしいごはんが食べられますように』(講談社)高瀬隼子著

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書『おいしいごはんが食べられますように』(講談社)高瀬隼子著

連続で高瀬隼子さん。すばる文学賞受賞作『犬のかたちをしているもの』に続いては、

芥川賞受賞作『おいしいごはんが食べられますように』。こちらの主人公は、会社でそこそこ仕事ができる女性。女性であることに加えて、「無理をしてでもやろうとしてしまう、できてしまう(ある意味真面目)」気質であること、「これっていいことよね」とされる同調圧力にひそかに反感を抱いていることが、同僚女性への嫌悪を生み、その嫌な感じがどんどん澱となって溜まっていく様子が、淡々と描かれています。

どうもわたしは高瀬隼子氏の著書を表する際に「淡々と」という言葉を使い過ぎているようにも思うのですが、読中・読後に湧き上がってくる感触が、そのものなので仕方ありません。そして、「淡々と」の下には登場人物のどろどろとした感情がある。その描き方こそが、わたしが彼女の著書に惹かれる部分なのだと思います。

それにしても、わたしには主人公の「ムカつく」が手に取るようにわかりました。わかるけれど、その感情がいまや時代遅れであり、現代ではそれを口に出してしまうと、嫌な人・常識外れな人になってしまうということも。小説のエンディングでは、結局、「弱い人」が勝ちます(勝つという表現が正しいかどうかは別として)。読みながら、弱いって最強だよね?と悪態をつきたくなる自分の性格の悪さに向き合わされる一冊でした。

けれども、本書が芥川賞を受賞し、たくさん読まれているということは、主人公のような感情を持つ読者がまだまだいるのかもしれません。そう考えて、なんだか少しホッとしている自分がおかしくなりました。

『おいしいごはんが食べられますように』(講談社)高瀬隼子著