こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。
花祭窯の卯月の庭。
先日、手入れをしていただいたばかりの庭は、これからが新緑と花の季節です。
どんどん増えるスノーフレーク。先月の咲き始めから、いよいよ満開です。
今年はヤマブキが久しぶりにたくさん花をつけてくれています。
紫色の花が増えてくるのも、この季節の楽しみです。
駐車場前の花壇エリアには、芝桜がずいぶん広がってきました。この調子で「芝桜の絨毯」になるのが楽しみです。
こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。
先日、手入れをしていただいたばかりの庭は、これからが新緑と花の季節です。
どんどん増えるスノーフレーク。先月の咲き始めから、いよいよ満開です。
今年はヤマブキが久しぶりにたくさん花をつけてくれています。
紫色の花が増えてくるのも、この季節の楽しみです。
駐車場前の花壇エリアには、芝桜がずいぶん広がってきました。この調子で「芝桜の絨毯」になるのが楽しみです。
こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。
2月頃に「そろそろ剪定お願いしないとね~」と思っていたのが、うっかりしていて、気がつけば4月も半ばになっていました。プロの手をお借りしての、露地の手入れ。2015年に花祭窯の露地を作ってくださった、ガーデナー・造園家のガーデンアルテさんに、年に1回ぐらいの頻度でメンテナンスをお願いしています。
が、今回はちょっと間が空いてしまいました。既に花が咲いたり、新芽が出てきているところもたくさん。そんななかでの剪定は、素人には「どこを切ったらよいのやら!?」です。安心してお任せできるプロの存在は、ほんとうにありがたいですね。
ガーデンアルテさんのインスタグラム 「花祭窯さんの剪定作業」
サザンカ、シラカシ、ザクロ、ヤマブキ、ヤツデ、キンモクセイ、サルスベリなど、ずいぶん伸びていた木を思い切って剪定してもらい、春の雨で元気よく茂ってきていた下草の手入れと、これから花のつく植物の皆さんへの栄養補給=施肥作業を完了していただきました。良いお天気のなか、丸一日がかりの庭仕事でした。
あとは、増殖しているツワブキを適当に摘んで春の味を楽しめば、完璧。おかげさまで新緑の季節を清々しく迎えることが出来ます♪
こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。
肥前磁器作家・藤吉憲典の次の展覧会は7月、銀座黒田陶苑さんでの個展となります。黒田さんはこの4月11日に新しいビル・新本店がオープン。オープンに先駆けて、作家宛てに内覧のご案内をいただいており、過日ダンナがおじゃまして参りました。上の写真は旧本店、2016年の個展でお世話になったときのもの。
「これまでより展示スペースがかなり広くなっているから、ぜひ内覧に来てください」とのご連絡を受けて、足を運んだダンナ。帰ってきての第一声は、「黒田さんの覚悟というか、チャレンジ精神というか、意志がビシビシと伝わってくる空間で、ものすごくテンションが上がった!」でした。これまでの2倍かあるいは3倍かという広さに、全体のテーマカラーは黒。簡単に変更のできない内装を黒で決めるというのは、明確な意図と確固とした意志が無ければできないことのように思います。その展示スペースに並ぶモノづくりを任される作家が、どれほど意気に感じるか。内覧から帰ってきたダンナの表情を見れば、一目瞭然です。
オープニング展として開催中(5月7日まで)の「古今の名陶展」では、黒田さんがお持ちのお宝の数々をじっくりと拝見することが出来ます。作り手はその展示を見ながら、自分の個展での展示イメージをいろいろと思い描くことが出来たようです。小さいものの得意な藤吉憲典ですが、7月の個展では、大きいもの、高さのあるものもお届けすることになりそうです。壁面をどう彩るかも、楽しみですね。陶板作品・書画作品と、可能性が広がりそうです。
黒田陶苑さんでの展覧会は、おおよそ隔年で機会をいただいております。個人のお客様だけでなく、料理人さんをはじめプロのお客さまも多いのが黒田さんの特徴の一つだと感じています。目の肥えたお客さまが、心から楽しんでくださる展覧会にできるよう、すでにワクワクドキドキしています。
銀座黒田陶苑さんでの藤吉憲典個展は、7月13日(土)~7月18日(木)です。
銀座 黒田陶苑 新本店
東京都中央区銀座7-8-17-5F
虎屋銀座ビル5階
TEL.03-3571-3223
営業時間11:00-19:00
毎週月曜日・定休
こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。
いつものカメリアステージ図書館新刊棚より。タイトルの不思議さと、インパクトのある表紙に手が伸びました。第170回芥川龍之介賞候補作だったそうですが、わたし個人的には、小砂川チトさん、初めましての本でした。
不思議な物語でした。最後の最後まで読まないと、ほんとうのところが見えてこない。いえ、最後まで読み切っても、どこまでが実際に起こったことで、どこからが脳内(妄想)で起こったことなのか、確信を持つことはできませんでした。わたしはとても好きですが、受け取る印象(好きか嫌いか)が読む人によってはっきり分かれるかもしれません。
悲痛な叫び声が聞こえてくるようであり、かといって主人公の彼女たちは、決して弱弱しいだけの存在ではなく。講談社サイトでの紹介文最初にある一文が、本書内からの引用なのですが、きっとこの本のテーマなのだろうな、と思いました。「思いました」と書いたのは、全部読み終わってもなお、著者の意図に確信が持てないからです。
「いい子のかんむりは/ヒトにもらうものでなく/自分で/自分に/さずけるもの。」
独特の雰囲気がツボにはまりましたので、図書館検索で著作を探してみました。群像新人文学賞受賞作という本を発見・予約完了。読むのが楽しみです。
こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。
著者のゴーティエ・バティステッラさん(声に出して読むのがとても難しい^^;)は1976年生まれ。ミシュランガイドの編集部員として働いた経歴をお餅ということで、そのキャリアが存分に生きている一冊です。
主人公は三ツ星シェフ。作中での呼び方は違うものが使われていますが、それがミシュランガイドの星を巡る物語であることは、本書のあらすじを知らないまま読みはじめても、容易に想い至るものでした。華やかでシビアでドロドロとしたフランス料理界のお話には、実在した人物の名前も頻繁に登場し、舞台裏をのぞき見しているような気分で読み進めました。
パリと地方都市の格差、料理の格付けによる差別、星を獲得した者とそうでない者との間にある明確な境界線、力を持ちすぎるメディア、厨房でのパワハラセクハラ、名声を得たがために起こる親子間夫婦間の確執…。星を維持していくことがどんなに大変なことか、星を獲得することによってがんじがらめになってしまう恐ろしさが、これでもかというほどに伝わってきました。
自分の舞台をどこに設定するのか、何を評価基準とするのか。周囲の声や風潮に惑わされずに、自分の選んだステージで道を究めようとすることは、ことフレンチシェフに限らず、重大かつ悩ましいことだよなぁと、あらためて考えさせられました。どんな分野においても、たとえ崇高な目標を掲げていても、職人(あるいはアーティスト)のプライドや承認されたいという欲求は簡単に消せるものではなく、そこに葛藤が生まれるのはあたりまえ。その苦しさが、痛いように伝わってくる読書でした。
本書は著者の三作目ということで、他の著作も読んでみたいと思います。
こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。
九州EC(九州ECミーティング)は、経営者・ECに取り組む方々が幹事となり、事業運営に役立つ情報交換・提供を行う会です。現在も完全ボランティアで続いている、稀有な勉強会組織です。今回の講師は、マーケティングコンサルタントの竹内謙礼氏。ネットショッピング黎明期から20年以上走り続け、日経MJ新聞への連載も10年以上という、経営コンサルタントさんです。
今回のテーマは「動画・SNS・LINEの活用法」でした。上の写真は藤吉憲典公式インスタグラムより。何をどう使うべきか、実践とデータに基づいた説得力のあるお話で、2時間あっという間でした。セミナーが終わったときには、何を止め、何を続け、何を始めるのか、はっきりと意思決定が出来ていました。
以下備忘。
笑いっぱなしの2時間でした。そういえば前回の九州ECも笑ってばかりだったような気がします。活気のある勉強会は、にぎやかで陽の気が会場に溢れますね。講師の方の力量に加えて、参加者の皆さんのモチベーションの高さ故でしょう。素晴らしい勉強会を企画運営してくださる九州EC幹事の皆さまに、心より感謝です。
【第108回九州EC】ネットショップの動画・SNS・LINEの活用法
こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。
4月に入ってしばらく図書館に行く余裕が無く、目新しい本が手元にありませんでした。隙間時間に読む本を求めて、自分の本棚のなかから手に取った既読本がこちら。たまたま手に取ったものですが、こういうときの「たまたま」には、天の意図を感じます。スティーヴン・キングの著作ですが、ホラーとかではありません。実用書と言いましょうか、ノンフィクションと言いましょうか、です。読んだのはつい最近だと思っていましたが、もう4年以上前のことでした。
タイトルの意味する文章術の本である以上に、スティーヴン・キングがいかにして「スティーヴン・キング」になったかという自伝的な物語がまず描かれています。その人生の物語から読みとれる示唆が、とても心に響きました。
以下備忘。
『書くことについて』(小学館文庫)スティーヴン・キング より
こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。
上の写真は、ロンドンのシャーロックホームズミュージアムで手に入れた、シャーロック・ホームズの名刺です。肩書の「Consulting Detective」は、DeepL翻訳の直訳によると「探偵」「顧問探偵」というところ。
これまで名刺に載せる「肩書」については、頭をひねらせたことがありましたが、その名刺を手渡しながら、自分が何者なのかをわかりやすく説明する努力をサボっていました。名刺交換を儀礼的な作業に終わらせてしまっていたのです。名刺を作るのにいくら工夫をしても、渡すときに機械的で無機質な挨拶をしていたら、相手の印象に残るはずもなく、せっかくの機会が水の泡です。
尊敬するお友だち「展示会活用アドバイザー」大島節子さんのブログで、今更ながらそのことに気づきました。彼女がブログを書き続ける姿に影響を受けて、わたしはブログを書き続けています。いわば「師」的存在。その彼女のブログの先日のタイトルが、『あなたは「何屋さんですか?」』で、「仕事内容を端的に言語化できていますか?」と問いかけられました。
できていません…!
これは、言語化せねば!と思いました。大島さんに直接たずねてみたところ、時間にして10秒前後・文字数に変換すると50文字程度を目安に考えるといいですよ、とのこと。大島さんが今一番使っておられる挨拶が「展示会活用アドバイザーの大島です。中小企業向け展示会セミナーの講師とコンサルタントをしています。」ということで、字数が句読点含めて48文字、読んでみたら9秒と、その通りでした。
ということで、さっそく考えてみました。
「花祭窯おかみ」の10秒挨拶
「花祭窯おかみ」の10秒挨拶 ちょっと長いバーション
「アートエデュケーター」の10秒挨拶
「アートエデュケーター」の10秒挨拶 ちょっと長いバージョン
「わたし(の仕事)は○○です」第一弾は、まずはこんな感じです。実際にしゃべるときは、その都度時間が変わりますし、言い方も変わりますが、このひな形が身に付いたら、とても楽になりそうです。ストップウォッチで測りながら思ったのは、意図的に少しゆっくり話してもいいかな、ということ。話し言葉では、場面や相手に合わせて変わっていくのが当たり前ですので、いろいろな場面で使っていくうちに、もっとスマートな表現や言い方に改良されていくはずです。
こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。
花祭=灌仏会=お釈迦さまの誕生日です。花祭窯の屋号は、創業地である佐賀県江北町にある地域の通称「花祭(はなまつり)」からいただいたもの。お釈迦さまの誕生日とは、もともとは関係ありませんが、毎年あやかってお祝い気分になります。実のところ、創業時に窯の名前を考えていたときには、お釈迦さまの誕生日を意味するとは知らず。もし知っていたら創業日を「4月8日」で登録していたかもしれません。ともあれ、ありがたい名前をいただきました。
東京蔵前でお花屋さんをしているお友だちが、花にまつわるnoteを書いています。毎回、詩的で素敵な言葉が綴られていて、読むのが楽しみなnoteです。昨日は花祭のことが書いてありましたので、こちらでご紹介。
花祭には甘茶をふるまうものとされていますが、その甘茶が「アマチャ」なる花なのだということは、ほとんど意識に上っていなかったワタクシ。サキコさんのnoteで、その花の姿を見て、そうだったのね!と今更ながらの新発見でした。紫陽花に似ています。
noteでは、「釈迦の誕生を祝うとともに、子どもたちの無病息災を願う行事」と紹介されています。わたしが「花祭」をはじめて意識したのは、花祭窯を創業して間もなく佐賀・鹿島にある祐徳稲荷にお参りに行った時のこと。それがたまたま4月8日で、参道を地域の幼稚園・保育園児たちがゾウのお神輿を引っ張って歩いていたのでした。ゾウの上にはきっとお釈迦様が乗っているという想定だったのだと思います。紙吹雪をまきながらゾウのお神輿を引っ張る子どもたちの姿が、花まつりのイメージとして強く心に残りました。
というわけで、わたしのなかには「花祭=ゾウ」が刷り込まれています。一緒に観ていたダンナもきっとそうだったのだということが、上の写真のゾウのオブジェを見ると、よく分かります。花祭は創業日と並んで、わたしたちにとっての記念日でもあります。
こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。
わたくしごとですが、先週、息子の大学入学式がありました。お天気も良く、満開の桜のもとでの入学式なんて、とてもラッキーだったと思います。そしてコロナ禍以降、小中高大ともに学校関係の大きなイベントをYouTubeでライブ配信するようになってきたのは、良い変化の一つかもしれません。その恩恵で、仕事をしながら大学の入学式を楽しむことが出来ました。
さて「産学官」。字面ではよく目にしたり耳にしたりしますが、これが思いがけず目の前に具体的に現れて、とても興味深い入学式でした。まず登場したのは「学」。大学の学長挨拶です。きちんとした佇まいに、古典からの引用や比喩をいくつもちりばめたお話は、いかにも学術的な雰囲気で、これからの大学での勉強こそが、子どもたちにとって本来の学問であることを思い出させてくれるものでした。就職の手段として学ぶのではなく、学びの結果が将来につながっていくのだということを、考えさせてくれるお話でした。
次に登場したのは「産」。こちらは大学理事長という肩書でのご登場でしたが、場馴れした雰囲気は、見るからにいかにも経済界の人です。その話の内容がまた実践的で、経験に基づくのであろう示唆に溢れ、とても心強さを感じるものでした。あとから大学の役員名簿を確認したところ、地場大手企業の顧問を務めておられ、商工会議所会頭等も歴任された、バリバリの実業家。こういう方が大学経営のなかにいらっしゃるのは、素晴らしいことだと思いました。
そして最後に「官」。より正しくは、官を動かす長たる市長ですが。こちらはやる気(または野心)オーラを、全身から発しているような方でした。お話が、とてもこなれていてよかったです。紋切り型の聞き飽きたような挨拶ではなく、ご本人の思いがきちんと込められていると感じました(スピーチライターはいらっしゃるにしても)。なにより、地域をあげて全力で大学・学生をサポートすると宣言してくださったことは、すべてを鵜吞みにしないまでも嬉しいことでした。
三者三様の特徴がはっきりと出て、とても面白かったです。当の学生たちは、もしかしたら「早く終わらないかなぁ」という気持ちで聞いていたかもしれません。というのも、わたし自身、自分の大学の入学式のことなんて、まったく覚えていないというのがほんとうのところですので。今だからこそ、話してくださっている内容が沁みるのかもしれませんね。ともあれ息子のおかげで、なんとも楽しい入学式を味わうことが出来ました。