学芸員研修 in 宗像

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

学芸員研修 in 宗像

一年間受講してきた2018年度の学芸員研修の仕上げに、講座に参加した学芸員が所属する館を実際に観に行き考察を深めよう!というバスツアーが計画されました。その最終回が宗像~福津でした。

当日は世界遺産ガイダンス施設としての海の道むなかた館見学からスタート。 特別展「漫画×考古学『宗像教授帰省録』」 開催中で、いいタイミングでした。

海の道むなかた館の西谷正館長による世界遺産「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群の解説講義のあと、「地域学芸員」と呼ばれるボランティアスタッフさんによる展示解説を経て、3D映像による沖ノ島の映像を体験。その後、ディスカッション。

今回は学芸員を目指す学生さんのご参加も多かったのですが、「展示方法」についてのグループディスカッションでは、キャプション・光源・展示台の高さ・壁面の活かし方・ユニバーサルデザインについて、鋭い意見がいくつも出ました。

お昼ご飯の後は「宗像大社神宝館」で世界遺産から出土した国宝ザクザクの展示を堪能。ここでも展示方法についての考察をしながら観覧。個人的には、むなかた館も神宝館も、ともに映像資料が展示を補足する資料として大きな役割を果たしていることをあらためて感じました。

宗像を後にして、一路、花祭窯に向かいます。ここからは、わたしの担当(笑)バスの車中では世界遺産「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群新原奴山古墳群を車窓から眺めつつ解説し、これから向かう「津屋崎千軒」エリアマップを配って、地域が抱える課題について皆さんに情報提供。

短い時間ではありましたが、豊村酒造、藍の家、花祭窯という狭いエリアでの視察を通して、地域共創・コミュニティ再生における文化や博物館の役割を考えてもらえたら、という意図をもって案内をしました。

おかげさまで、参加者としても、案内者としても充実した研修となりました。貴重な機会をくださった九州産業大学の緒方泉先生に感謝申しあげます!

春の香り。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

春の香り。

毎朝玄関先を掃いていると、あ!と気づくことがあります。今朝はジンチョウゲ。数日前から「そろそろだなぁ」という気配が漂っていましたが、ついに来た!という感じ。

ご近所のジンチョウゲの香りにつられて、小さな小さな苗木を買い求めたのは何年前だったでしょうか。我が家のジンチョウゲに、今年はいくつもの花が咲きはじめました。

これまたご近所に満開になっている水仙をいただいて、玄関や部屋に活けていますが、これまたほんのりと甘い香りを漂わせてくれています。黄色の濃い水仙と、淡いクリーム色の水仙と、二種。

花祭窯の創業地、佐賀の花祭ではそろそろ白梅が満開になって、メジロがたくさん飛んできていることでしょう。ツクシやフキノトウの気配にそわそわし始める季節でもあります。

書道部2019年2月。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

書道部2019年2月。

今回は、大人に混じって小学生2名の参加があって「子どもの集中力すごい!」を目の当たりにする書道部となりました。

一般に小学校の授業は45分。ひとつには子どもの集中力の続く時間がそれくらい、ということで決まったという話を聴いたことがありました。真偽のほどは知りませんが。

でも、ほんとうに集中すると、1時間を超えても黙々と書き続けるのですね。なにより本人が「もっと上手に書けるようになりたい」と心から思っているからなのだろうな、と思いました。誰に強制されるでもなく、自分が納得するまで書き続ける姿、とても晴れやかに映りました。

学校で教えるすべての教科で、この「もっと上手になりたい」を引き出せるような授業ができたら、子どもたちにとって学校はとっても楽しい場所になるでしょうね。

さて2月。わたしが書いたのは「茶礼可守」=「されいまもるべし」です。入門している茶道南方流の七つの「茶道訓」のひとつめに書かれているもの。ふたつめに「茶式不可論(ちゃしきろんずべからず)」と続きます。すなわち、大切なのはお作法の様式ではなく、礼を重んずる気持ちである、というようなところでしょうか。

南方流茶道訓

今回も楽しく書くことができました(^^)

読書『忘れられた巨人』(早川書房)

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

読書『忘れられた巨人』(早川書房)

カズオ・イシグロ作品。

早川書房編集部による解説の表現を借りるならば「神話や歴史を取り込んだファンタジー仕立てで、これまでのイシグロ作品を読んできた読者は不意打ちを食らう」であろう本。全編読んだ後にこの解説を読み、なるほどと思いました。

これも解説で知りましたが、物語の設定を位置付ける要素を「道具立て」というのですね。『忘れられた巨人』では、道具立ての要素として「アーサー王」という時代設定があり、「鬼・竜・魔女」といった空想上の存在がありました。

ただ、だからといって単純に「歴史小説」「ファンタジー」とならないところが、この物語の深みであったように思います。ではジャンルは何かと問われると、よくわかりません。作者的には「ラブストーリー」だそうで、そういわれて見ればなるほどと思えなくもありませんが、この際ジャンルは何でもよいように思います。

とても考えさせられる本でした。歴史小説的・ファンタジー的道具立てでありながら、現在をリアルに生きるわたしたちにも突きつけられるものがありました。その普遍性があるからこそ、目が離せず、夢中で読んでしまうのでしょうね。

これまでにも、イシグロ作品にビックリさせられることはありました。個人的には特に『充たされざる者』。読みながら募る「?」、上下巻すべてを読み切ってなお残る「?」。なので今回の物語も、たしかに不意打ちではありながら「なるほど、今回はそういう展開なのね」と落ち着いて受け止めることができたように思います(笑)

藤吉憲典の赤絵万暦鉢。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

藤吉憲典の赤絵万暦鉢。

赤絵付(上絵付)は磁器作家・藤吉憲典の本骨頂。赤絵万暦(あかえまんれき)の文様は中国・明時代に人気を博した古典文様。呉須赤絵(ごすあかえ)とも呼ばれています。

赤絵の絵付がちゃんとできる作家は、どんどん少なくなっているようです。その理由を考えてみると、まずはかかる手間と時間の多さ、そして絵付に求められる技術の高さ、より絵画的な色彩や構図のセンスが求められることなどがあげられると思います。

染付では本窯焼成で完成するところ、さらに絵付し窯に入れるのですから、単純に手間暇がかかります。絵付の筆遣いなど技術自体は、器用な人であれば精進すれば手に入れることができるにしても、絵画的なセンスをもって器のうえで文様として昇華するのは、誰でもできるものではないと、見ていてつくづく思います。

今回、藤吉が取り組んでいた赤絵万暦鉢は、ご注文主さんから「赤絵万暦魁で、文様は自由にお任せします」というものでした。ひとことで「赤絵万暦」といっても、その文様の在り方はさまざま。あらためて資料を調べなおし、さまざまな種類の文様を描きなおす、つくり手にとって素晴らしい機会となったようです。

藤吉憲典 赤絵万暦魁鉢
藤吉憲典 赤絵万暦魁鉢

藤吉憲典 赤絵万暦魁鉢
藤吉憲典 赤絵万暦魁鉢

福津でインスタ講座。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

福津でインスタ講座。

福津市役所会議室でのインスタセミナーに参加してまいりました。主催は中小機構。 講師はフォロワー数7万を超える人気インスタグラマーのもろんのんさん。この手のセミナーは福岡市内での開催が相場でしたが、 地元で受講できるとは。なんともラッキーでした。

以下備忘。

  • インスタ人口>FB人口
  • フィルターのかけ方。その一手間。
  • 明るい・奥行き感がある・カラフル。
  • タグ映え。
  • 情報マガジン化。
  • 複数投稿=4コマストーリーで一括あげ。
  • 情報量が大切。情報量=写真+テキスト。
  • (参考)タグジェネ
  • 写真=光・構図・加工
  • 光:順光・サイド光・逆光
  • 構図以前に水平・垂直方向の意識
  • 構図:日の丸・左右対称・二分割・三分割
  • 何を撮るか>どう撮るか
  • タグ30個→コメント欄活用。
  • 誰にどうなって欲しいか?のゴール決めが肝。
  • プロフィールの随時見直し。
  • ネームタグ活用。

もろんのんさんのわかりやすい解説と、質問への親身な回答。その場でスマホを触りながらあーだこうだとできたのも良かったです。 そのうえとっても可愛らしくて素敵な方でした。 こういう講座が福津でもっと増えたら嬉しいな。

今講座を誘致してくださった福津市に感謝です(^^)

特訓!

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

特訓!

受けてまいりました。「何の?」については、いずれまた。写真はイメージです。津屋崎ではおくんちの前に、子どもたちの太鼓の特訓があります(^^)

スポコン漫画やアニメが人気を博していた時代を知る世代です。野球だったりバレーボールだったりテニスだったりフィギュアスケートだったりバレエだったり…まぁ、いろいろとありましたね。

自分自身に落とし込んでみても、小中高校時代の部活動にはスポコン的な「特訓」がついて回っていました。当時は文句ばかり言いながら特訓について行っていたものです。

さて大人になって、それもほぼ半世紀を生きてきて、久かたぶりに「特訓」の機会をまる一日いただきました。この言葉自体、耳にするのはとても久しぶり(笑)

まず思ったのは、その特訓に付き合って指導してくださる先生の有ることのありがたさ。まる一日、自分たちのために時間と気持ちを割いてくださる方がある。すごいことだと思いました。

子どもの頃の部活の特訓も、そのように指導してくださる存在があったからこその機会だったはずですが、自らを省みて、そこに感謝の気持ちがすんなり現れていたかといえば、無かったと思います。口では「ありがとうございました」といっても、先にも書いたとおり、本音は文句ばかりだったような気がします。

そんなことをつくづくと思い返したりもした、今回の特訓。その成果を少しでも出せるよう、頑張ります。

仙厓さんのカレンダー。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

仙厓さんのカレンダー。

ご縁があって、我が家に届いた仙厓さんのカレンダー。ここ数年、毎年いただいて飾っています。カレンダーなので、もちろん印刷物ですが、月替わりで仙厓和尚の書と画が目の前に現れる面白さがあります。上の写真は、複製品の仙厓さんの掛け軸。

仙厓さんは、江戸時代の禅僧で画家。その書画のコレクターとして出光佐三が知られており、出光美術館に作品が多数収蔵されています。博多にある聖福寺とも縁があり、そのエピソードは西日本シティ銀行の「ふるさと歴史シリーズ」でも知ることができます。個人的には、ここ津屋崎に移転してきてから、勝手に仙厓さんとのご縁を感じています。

1月のカレンダーは、亥年のスタートにふさわしく猪の絵。それに「それ出たわ」の文字。

「それ出たわ」って…。思わず笑ってしまいました。余計な力が入っていない書画が人気の仙厓さんではありますが、それにしてもおかげさまで年初からいい感じに脱力。

2月はぱっと見たところ、1月とは趣がかなり異なる雰囲気の絵面です。こちらもまた追ってご紹介してまいりますね(^^)

干支の亥で考えた。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

干支の亥で考えた。

今年は干支の制作が遅れて、販売用にお出しすることがほとんどできませんでした。「商機を逃した」と見るのが一般的な向きかも知れませんが、このことで「どうして干支を作りはじめたのか」という基本を思い出す機会にもなりました。

花祭窯の干支作品は、佐賀の花祭で創業して以来、お世話になったご近所の方々への感謝に配って回ったのがそもそものスタートでした。そのためだけに作っていたので、つくる数も必要な数だけ。値付けもしていませんでした。

最初は干支の盃でスタート。十二年経って干支を一周した後、干支の箸置きになり、次第に箸置きにも使える置きものになり、今年のイノシシに至っては完全に置きものになりました。

「売ってほしい」というご要望を受けて、販売もするようになったのはいつ頃からだったでしょうか。それにしても、毎年末から新年のはじめごろに作ったら、あとはリピートでは作らず「その年だけのもの」としています。

年末から年始にかけて、家族で干支をもってご近所にご挨拶に回るのが、花祭窯=藤吉家の決まりです。喜んでいただけているのかどうか、実際のところはわかりません。でも、年に一度、吉祥のものをお届けすることが、うちにできるわずかなことなので続けています。

今日は春節。イノシシ、旧正月に間に合ったので良しとしましょう(^^)

波折神社の豆まき。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

波折神社の豆まき。

毎年恒例、地元波折神社の豆まきに、今年も参加してまいりました。心配されたお天気も、豆まきのあいだは雨降らず(^^)

もともと豆まきに並々ならぬ意欲を持つ我が藤吉家(笑)。ここ津屋崎に移住してきてからというもの、毎年神社での豆まきに参加できるのが嬉しくてたまりません。

写真は豆まき前、年男・年女の皆さんが神社内でお祓いを受けている時間帯。この段階では境内に集まっている人はそれほど多くありませんが、もう少し時間が経ってくると、わらわらと人が増えてきます。

参加者は皆地元の人たちですので顔見知りばかり。赤ちゃんからお年寄りまで、文字通り老若男女が楽しめる神事です。