鋤田正義写真展@直方谷尾美術館

鋤田正義写真展@直方谷尾美術館。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

鋤田正義写真展@直方谷尾美術館。

とっても個人的なことですが、2013年に福岡は福岡パルコで開催された鋤田正義写真展「きれい」に足を運べず「見そびれちゃった」と思っていたら、2016年1月デヴィット・ボウイが亡くなってしまい、ずっと心に引っかかっていたものがありました。

直方谷尾美術館の学芸員さんとは、昨年の学芸員研修でご一緒したことがあり、一度伺いたいと思っていました。そこに、鋤田正義さんの写真展が生まれ故郷の福岡・直方(のうがた)にあるこの美術館で開催されると知り、チャンスとばかり行って参りました。

作品そのものが持つパワーを感じたのはもちろんのこと、展覧会タイトル「ただいま」に込められたいろいろな思いをイメージする展覧会でした。直方で生まれた鋤田正義さんが、写真に興味を持ち、そうそうたるミュージシャンに信頼され世界を飛び回る写真家になった。そこに思いを寄せることのできる展覧会でした。

直方谷尾美術館サイトはこちら

それにしても、自分やダンナと同年代かそれ以上の年齢層のファンがたくさん。思わず心のなかで「そうだよね~」としみじみ。わたしがデヴィット・ボウイのファンになったのは中学生になってすぐのころ。それからずっとわたしにとってのヒーローでした。そして、そのヒーローを間近でずっと撮り続けた鋤田正義さん。やっぱりすごいです。

会期は2018年5月20日まで。興味のある方はぜひお出かけくださいね。

おまけのお薦めは、別館のアートスペース谷尾。本館から歩いて5分ほど。この奥にある古高取焼の出土品の展示が良かったです。茶入れ・水差し・茶碗・向付など、姿の良い茶陶がいくつも展示されていました。残念ながら完品はほとんどありませんでしたが「これ完品だったらすごくいいだろうね~」と思われるもの多々。展示数は少ないながらも、とても興味深い内容でした(^^)

直方谷尾美術館別館アートスペース谷尾

投稿者:

ふじゆり@花祭窯

花祭窯おかみ/Meet Me at Art アートエデュケーター ふじゆり のブログです。1997年に開窯した花祭窯は、肥前磁器作家である夫・藤吉憲典の工房です。その準備期から、マネジメント&ディレクション(=作品制作以外の諸々)担当として作家活動をサポートし、現在に至ります。工芸・美術の現場で仕事をするなかで、体系的な学びの必要性を感じ、40代で博物館学芸員資格課程に編入学・修了。2016年からは、教育普及を専門とする学芸員(アートエデュケーター)として、「Meet Me at Art(美術を通して、わたしに出会う)」をコンセプトに、フリーでの活動をスタートしました。美術を社会に開き、暮らしと美術をつなぐことをライフワークとして、コツコツと歩んでいます。