ときどき、歴史資料館。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

ときどき、歴史資料館

近所の行きつけカメリアステージ図書館は、正式には「福津市複合文化センターカメリアステージ」といって、そのなかに図書館と歴史資料館とがあります。

図書館が2階にあるので、中央の階段を上るときに1階の歴史資料館が自然と目に入ります。図書館に行くたびに、とってもいいつくりだなぁ、と思います。

もし1階が図書館で2階が歴史資料館だったら、図書館目当ての人は歴史資料館にわざわざ上って行こうとしないかもしれませんが、逆なので「ついでに見てみようか」という気持ちになるかな、と。

かくいうわたしは、ときどきこの歴史資料館をぐるっとまわって眺めています。展示室は、世界遺産群に登録された「新原奴山古墳群展示室」「歴史資料室」「通史展示」「特別展示室」からなっています。わたしが立ち寄るのは主に通史展示と特別展示室で、いわば「地元のお宝」を観ることができます。

なかでもお気に入りは古墳から出土した装飾品・装身具。出土品は全体的に茶色っぽかったり灰色っぽかったり、アースカラーとでも呼ぶべき色合いのものが多いなかで、「玉」とか「ガラス」とかの色とりどりのものが目に入ると、それだけで華やかな気分になるから不思議です。

願わくば、これらの通史展示・特別展示室も、ときどき展示品の入れ替えをしてくれたらいいのになぁ、と。同じものを何度も見るのは、それはそれで楽しいのですが、福津市の文化財史料がたくさんあるのは知っているので、毎月とは言わなくても、せめて四半期に一度くらい入れ替えがあると、もっと嬉しいなぁ、と。せっかく素敵な箱ができたのですから。

ブログちょっぴりリニューアル。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

ブログちょっぴりリニューアル。

お盆中も通常仕事の花祭窯。世間がお休みモードの時こそ、ふだん気になっていながら手を付けれずにいた仕事をする時間になりました。

ブログのメニューとカテゴリーがいまひとつスッキリしないのが、ずっと気になっていました。レイアウトやデザインの問題というよりは、項目の作り方のセンスの問題かな、と見直し。少しでも伝わりやすくなっているといいのですが。

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今後も随時、気になったところを修正していきたいと思います。

頭にあるイメージを絵にする。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

頭にあるイメージを絵にする。

夏休みのお終いが徐々に近づき、息子が美術の宿題に四苦八苦していたので話を聞いてみたら、その宿題は「秋の合唱大会で歌う曲のイメージを絵にする」というものでした。

風景画や静物画のように、目の前にある姿形を写し取って描く絵ならば、ある意味作業として進めることができますが、曲や歌詞からイメージして絵を描くというのは、たしかにもうワンステップ必要。

自分の描きたいイメージをどうしたら紙の上に落とし込むことができるか。ビジュアルイメージが写真のように明確に湧いてくるタイプの人は、すぐに描きはじめることができるかもしれません。ダンナ・藤吉憲典は、そのタイプ。

一方、描きたいイメージを言葉で説明することはできるけれど、それをどうしたら1枚のビジュアルに落とし込むことができるか、すんなりといかないタイプの人もあり、わたしはそちら。イメージを言葉にし、それをもう一度ビジュアルに置き換えるという作業が脳内で発生します。息子もどうやら、言葉に置き換えるところまではうまくいった様子。

言葉からすんなりとビジュアルに置き換えられないときは「すでにあるもの」の手を借りるのが一番。幸い我が家には絵画集がたくさんあるので、それらをぱらぱらとめくり、自分のイメージに近い絵を探します。イメージとまったく同じものは無くても、部分的に合致するものは見つかるので、「この表現だ!」と思うものをいくつか選び出します。

あとはそれらを組合せ模写。「真似はダメ!」ではなく、まずは真似からスタート。古今東西の優れた画家は、たくさん模写をしています。構図、色使い筆遣い。たくさん真似してこそ、真似じゃないものを生み出すこともできるでしょう。それに、我々がどんなに真似したところで、持っている技術が違うのですから、独自性豊かなものに仕上がります(笑)

というわけで、息子も無事に宿題の絵を完成。部分模写したはずのお手本の絵からずいぶんと自然派生して、まったく別なもの=彼にしか描けないものが出来上がっていました(^^)

いつもの景色に珍しい景色。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

いつもの景色に珍しい景色。

博多から長崎方面へ。佐賀県から長崎県へと入る有明海沿岸部を半円を描くように伸びる線路と、その周りの風景は、鉄道好きの方々にはたまらないスポットのひとつです。わたしもこのラインを電車で通るときは、必ず海側に座席を指定します(笑)

有明海の向こうには雲仙普賢岳。今回珍しく、雲のかかっていない雲仙普賢岳を拝むことができました。思わず車窓からパチリ。そう、雲仙普賢岳は、お天気が晴れていても山頂だけは雲がかかっていることが多いのです。お日さまが西に傾きかけた時刻で、山肌に夕日が反射し、いっそう美しく見えました。

いつもの期待以上の景色を観ることができて、大満足でした(^^)

アートフェアアジア福岡2019

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

アートフェアアジア福岡2019

関係者でもなんでもないのですが、宣伝を(^^)

アートフェアアジア福岡2019

近年、日本各地でも盛んになってきたアートフェア。アートフェア東京がやはり規模的には一番大きいのだと思いますが、今回5回目を数えるアートフェアアジア福岡も年々規模が大きくなっています。

観に行く側としては、規模よりも質が気になるものですが、それは現地に足を運んでみないとわからないというのが実際のところ。これはどこのアートフェアでも同じですが、出展ギャラリーの数が多くても、質が比例するわけではないのが難しいところだと思います。でも、たくさんあるなかでひとつでも「お!」という作品に出会えたら、それだけでもラッキーですよね。

わたし個人的には、今年はプレイベントで寺田倉庫さんのトークイベントがあったり、山口周さんのトークイベントがあったりと、素晴らしい機会に参加することができたので、メインイベントであるアートフェアにもちょっぴり期待。ミヅマアートギャラリーさん(東京)と、みぞえ画廊さん(福岡)のブースはは必ず観たいと思っています。

当日お時間のある皆さん、ご興味があったらぜひ足を運んでみませんか。入場料(1日券1500円、フリーパス3000円)はかかってしまいますが、普段「アートギャラリーってちょっと入りにくい」と思ったり「アート初心者」を自認する方ほど、参加しやすい機会だと思います。

じんわりと嬉しい出来事。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

じんわりと嬉しい出来事。

写真は夏空に見つけた飛行機雲。

お盆前の三連休。お友だちが花祭窯に遊びに来てくれました。東京からいらしていたお友だちご夫妻らと一緒に四人で。

東京からいらしたご夫妻は、福岡にもお友だちが多い方で、2泊3日という限られた時間のなかで、行きたい場所・会いたい人もたくさんあったと思います。そんななか「花祭窯訪問」をプランに採り入れ、津屋崎まで足をのばしてくださったお友だちとご夫妻の気持ちが、とっても嬉しかったのです。

皆、かねてからネットの勉強会でご一緒させていただいた方々。お会いした回数こそ数えるほどでも、初めてお会いしてから15~20年近く経ちます。こういう関係性の友人が、何人も周りにあることの不思議とありがたさ。

思いがけず皆さんとゆっくりお話しする時間をいただき、嬉しい午後となりました。取り計らってくれたお友だちに、心より感謝です(^^)

花祭窯の、夏の花。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

花祭窯の、夏の花。

立秋が過ぎて、暦の上では秋になりました。 酷暑は続いているものの、 そういえばセミの鳴き声が少しおとなしくなっていたり、トンボの群れを朝夕見かけたりと、ちょっとづつ秋に向かっているのですね。

カノコユリ
今年はふたつ咲いてくれたカノコユリ。
こちらはこれから白い百合が咲きます。
いつも少しゆっくりめのサルスベリ。

真夏の緑はとても濃くなりますが、それに負けないような華やかな色を見せてくれる花々。木や宿根草は毎年変わらず咲いてくれるので、ありがたいです。

読書『W・チャーチル 我が半生』(中央公論新社)

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書『W・チャーチル 我が半生』(中央公論新社)

写真は、イギリスではありませんが、お日さまの名残りが美しい、夕刻の津屋崎浜。

少し前に読んだサッチャーさん『マーガレット・サッチャー 政治を変えた「鉄の女」』(新潮選書)から時代をさかのぼり、チャーチルさんへ。こちらは自伝でした。

「はじめに」にあたる冒頭部分が「現代イギリスの自伝として」と題した解説になっているとおり、1874年の生誕から、19世紀終盤の四半世紀を経て20世紀前半へというチャーチルの半生は、大英帝国の大きな転換期に重なっているのですね。読んであらためてわかりました。

特に本の前半で思い出したのは、カズオ・イシグロの書いた『日の名残り』。貴族の館で政治の重要なことが決まっていった時代への憧憬と、その終焉へ向かう時代の空気。『W・チャーチル 我が半生』の、行間に漂う当時の英国の思想と、階級社会の上から目線(笑)な文章がまったく鼻につかないと言えば嘘になりますが、それもまた時代と小説的文体のなせる業なのかもしれません。

そう、チャーチルの自伝記でありながら、気がつけば小説を読んでいるような気分になっていました。それもそのはずですね。チャーチルさんはそもそも文筆家でもあり、たくさんの著書があったことを、今回初めて知りました。

本書は自伝でしたので、次は客観的に書かれたチャーチルさんの本を読んでみたいと思います。

プレミアム〇〇デー。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

プレミアム〇〇デー。

の、ススメ。○○には、あなたの名前が入ります。わたしなら「プレミアム・ゆりデー」。

数年前のこと「たまには、好きなことをして、好きなものを食べる日をつくったら?」という提案が家族からありました。もともと仕事と趣味の境目が無いような感じなので、息抜きをする必要を感じていなかったのですが、なるほどね、と考えてみました。

仕事をしているのが好きだし、趣味はと聞かれてもたいそうなものは思いつかないのですが、たしかに気になっていることはありました。例えば、プールに泳ぎに行くこと。週1回でも泳ぎに行けたらいいなぁ、と思いつつ、月1回も行けていません。「もっと近くにプールがあれば…」というのは言い訳で(笑)

月に1日「プレミアム・ゆりデー」をつくり、その日は泳ぎに行ったり映画を観に行ったりする。別の雑事が入りそうになっても「ああ、その日はプレミアム・ゆりデーなのよね」と断ったりする。そう考えると、なんだか楽しくなってきました。

さて、提案をもらってから数年。スタートさせず仕舞いだった「プレミアム・ゆりデー」でしたが、今年の誕生日を機会に、月に一日つくることを決定しました。「休み下手」「切り替え下手」の皆さん、ぜひ「プレミアム・○○デー」はじめませんか?

内側とか裏とか底とか。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

内側とか裏とか底とか。

写真は、藤吉憲典のつくる陶箱シリーズのひとつ「染錦(そめにしき)蛙に紫陽花(かえるにあじさい)陶箱」。蓋の裏側にも、アジサイ。

12月のロンドン個展に向けて追い込み制作中のダンナ・藤吉憲典。ロンドンでのプロモーション用に作品の写真をいくつか送って欲しいという、Sladmore ContemporaryギャラリーオーナーGerryからのメールに、こんな一文がありました。

「ケンの作品写真、正面からだけじゃなくて、内側とか、裏とか、底とかの写真もよろしく!」

もちろん原文は英語でしたが、日本語訳すると、だいたいこんな感じ。

このメッセージを受けて、嬉しくてたまりませんでした。Gerryがほんとうに藤吉憲典の作品が大好きで、どこにその良さがあるのかをきっちりと理解してくれていることが、あらためて伝わってきたからです。

そもそも、将軍への献上品や大名諸氏への贈答品として、その技術・文化を発展させてきた肥前磁器の素晴らしさは、表面的な美しさだけでなく、形・絵付ともに、見えていないところにまで配慮し手を入れるデザインと、そのデザインを形にする技術力の高さにありました。

その美点をしっかり継承していくことは、磁器作家・藤吉憲典が己に課した使命でもあります。見えない細部にまでしっかり手を入れる仕事。それを見てくれている人、わかってくれている人がいるということは、作り手にとって、大きな喜びになります。