読書『新版 頑張らないお弁当』(KADOKAWA)にぎりっ娘。著

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書『新版 頑張らないお弁当』(KADOKAWA)にぎりっ娘。著

正式タイトルは『新版 頑張らないお弁当 おかずは1品でも大満足な204レシピ』です。長いですね。息子が弁当男子になるのだということで、高校生時分に使っていた弁当箱をふたつ引っ張り出しました。良いこと良いこと。だけれど弁当箱よりも、その中身「何をつくるか」のほうが、きっと悩みの種になるよね、レシピ本あった方が便利よね、という親心で本屋さんへ向かいました。

自分がお弁当を作っていたころは、図書館で弁当レシピ本をあれやこれやと探してきてはパラパラ開き、簡単で美味しそうなレシピをチェックしていたので、手元には一冊もなかったのです。で、本屋さん。近所の未来屋書店さんへ向かいました。料理本のコーナーには大量の本があり、さらに「お弁当」に限っても、ずいぶんの冊数がありました。インターネット上にレシピサイトは多々あれど、やはり本の需要は根強いようです。

多種多様ななかから選ぶのも一仕事。そこで「簡単」「手早く」的なニュアンスの文字がタイトルにあるものを物色しました。で、最初の一冊目として手に入れたのが本書。タイトルに踊る「頑張らない」「おかずは1品」の文字に惹かれました。パラパラと中身拝見し、とりあえず最初の一冊として良いのではないかと、決定。あとは自分で本屋さんで好みのものを探したらよいでしょう。

できる範囲で、頑張らずに弁当習慣が付いたらいいな、と思いつつ^^

『新版 頑張らないお弁当 おかずは1品でも大満足な204レシピ』

芙蓉(フヨウ)の花を見ると、思い出すギャラリーオーナーさんがいます。

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芙蓉(フヨウ)の花を見ると、思い出すギャラリーオーナーさんがいます。

ご近所のあちらこちら、庭先にフヨウの花が咲いているのを見かけます。見た目にふわふわとしていて、優しさと柔らかさの象徴のような姿。

芙蓉の花

その方は、大阪梅田にある「工芸店ようび」オーナーの眞木啓子さん。初めてお伺いしたのは、藤吉憲典が肥前磁器作家として独立してから数年の頃でした。当時、器ギャラリーの名店と呼ばれるところに、作った器を持って伺い、見て(評価して)いただくということを繰り返していました。『家庭画報』『婦人画報』などに特集されていた、作家ものの器を扱うギャラリーさんは、ほとんどが東京都内や関西圏のギャラリーさん。インターネットが今ほど当たり前ではなかった時代です。ギャラリー情報を集め、実際に足を運んでお店の雰囲気を確認し、オーナーさんと対面でお話をしたうえで、双方納得してお取引がスタート、というのが藤吉のやり方でした。

肥前磁器に描かれる古典文様には「芙蓉手(ふようで)」という様式があります。下の写真の器の文様は「染付間取芙蓉手岩花鳥文(そめつけ まどりふようで いわかちょう もん)」。

染付芙蓉手輪花縁小鉢 藤吉憲典

作家として独立したての頃、藤吉憲典の描く線はとても細く几帳面でした。繊細といえばよく聞こえますが、その線は使う人に緊張を強いるものだったかもしれません。藤吉の作った芙蓉手(ふようで)の器を見ての眞木さんの第一声が「芙蓉手って、どういう文様か考えた?」ということでした。「芙蓉の花は知ってる?ちゃんと観察した?」と。「芙蓉手」は「フヨウの花のような雰囲気の文様様式」のことで、花のやさしくやわらかくおおらかな雰囲気こそが文様の魅力となります。

もう20年以上前のことですが、フヨウの花を見るたびにはっきりと蘇ってきます。この出来事が、わたし以上に藤吉本人に響いていたのは言うまでもありません。仕事を続けていると、折々に原点回帰を促される地点(あるいは出来事)が生まれてきますが、その重要な地点のひとつです。現在、藤吉憲典とようびさんとのお取引はありませんが、共通の知人から、眞木さんが「藤吉さん頑張ってるようね、元気かしら」とおっしゃってたと聞きました。ほんとうにありがたいことです。今ふりかえって考えると、ダンナが作家としてスタートした時代は、「作家ものの器」というジャンルを切り開いてきた、器や伝統工芸について造詣が深く確固たる信念を持つ、厳しくも愛情あふれるオーナーさんたちに出会うことができた良い時代でした。素晴らしいギャラリーオーナーさんたちに鍛えていただいて、今があります。

福岡県中小企業ステップアップ支援事業「サッシン・ベース」ワークショップ第二回目。

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福岡県中小企業ステップアップ支援事業「サッシン・ベース」ワークショップ第二回目。

福岡県の商工部スタートアップ推進課からご案内をいただき、8月から参加している支援事業「サッシン・ベース」。サッシン・ベースでのワークショップは、事前にいただいたスケジュールによると、ぜんぶで3回。そのほかに企業訪問ツアーがあり、3回のワークショップが終わったら、デモに向けてピッチ資料を作りこんでいく、という順番になりそうです。

ワークショップ第2回目は「事業開発で必要な考え方とビジネスモデル」ということで、きざしデザイン合同会社の代表・月原直哉氏のお話でした。ワークショップは毎回1時間半なのですが、「事業開発」についてガッツリ話をしたら1時間半ではとてもおさまらないということで、短縮(あるいは凝縮)バージョン。そのなかで、わたしに響いたポイントは、以下の5つ。


  • 売り手の意図と、買い手の行動は異なる=思いがけない需要に辿り着くことがある。
  • その事業によって、世界はどう変わる?
  • 実現するために、誰に伴走してもらうのか、どんなチームでやるのか。
  • 最初に買ってくれる人(イノベーター)は誰?
  • 事業開発の肝は「他力」=仲間を見つける。

ここ数年のわたしのテーマ「他力本願」が、やはり最重点事項であることを再確認する時間となりました。そのことは、頭では既にわかっているんですよね。だからこそ「他力本願」のチーム作りを実現するにはどうしたらよいか、行動ベースでの解決策が必要で。その手掛かりを得たくてサッシン・ベースに参加した、と言っても過言ではないのですが、なんにせよまずは自分が動かなければ、チームを作ることはできません。

ということで、わたくし個人的に、一番苦手とするところへのチャレンジを迫られています。がんばろう。

大丸福岡天神店に新たなアートフロアが誕生したというので、足を運んできました。

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大丸福岡天神店に新たなアートフロアが誕生したというので、足を運んできました。

大丸福岡天神店の東館エルガーラ5階に、新たにアートフロアが誕生したと、話には聞いて気になっていました。ちょうど天神界隈に出る予定があり、ついでに足を運ぶことに。これまでは大丸福岡天神店の本館にあった美術画廊スペースが、東館5階に移動してアートギャラリーになり、その隣にあらたにgallery UGさんが入っていました。東京天王洲の寺田倉庫さんのエリアに本店を持つgallery UGさんは、2拠点目の大丸梅田店に続く3店目として九州初出店だそうです。

gallery UGさんの展示スペースに隣接してアート&コーヒーなカフェがあり、コーヒーを飲みながら作品を楽しむことができる空間になっていました。展示中の写真作品を見ていたら、ちょうどその作家さんが在廊中で、いろいろとお話を伺うことができました。もともとは東京本拠のギャラリーさんですが、福岡店では、在福岡・在九州の地元にゆかりのあるアーティストも積極的に扱うことを意識しておられるようです。ギャラリーに来たお客さんと、作家との距離が近いことを生かせそうな空間だなぁ、と感じました。

さて大丸さんのアートギャラリーでは、『アンティーク工芸展』として、ガレ、ルネ・ラリック、ドームなどのガラス作品が並んでいました。オールドバカラも数点、そして古いマイセンもありました。展示情報をまったくチェックせずに足を運んだのでしたが、アール・ヌーヴォー、アール・デコ期のアンティークを拝見することができて、ラッキーでした。1週間ごとの展示入れ替えということでしたので、グッドタイミングです。

ちなみに次回は10月8日(水)から1週間、『レオナール・フジタとエコール・ド・パリの作家たち』のタイトルで、藤田嗣治作品を中心に、ピカソやシャガールの作品も観ることができるようです。わたしが足を運んだのは平日の午後ということで、時間帯のせいもあるかもしれませんが、お客さまがとても少なく、せっかくの展示がもったいないなぁと思いました。新しいアートフロアは8月29日にオープンしたということで、まだあまり知られていないのかもしれませんね。

ギャラリーは美術館と違って基本的に入場料を取られませんし、展示作品との距離が近くじっくり見ることができますので、おススメです。展示イベントの予定をチェックして、興味のあるテーマのときには、気軽に足を運びたいですね。

読書『小さな嘘つき』(早川書房)パスカル・ロベール=ディアール著/伊禮規与美訳

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読書『小さな嘘つき』(早川書房)パスカル・ロベール=ディアール著/伊禮規与美訳

いつものカメリアステージ図書館新刊棚から。いつの間にか「早川書房さんからの海外ノベル」は、わたしのなかで一定の位置付けになってきたようで、気になって手に取ったものに「早川書房」と書いてあると、勝手に信頼して期待して、中身をチェックせずに借りてくることが増えてきました。

本書はフランスのジャーナリストでありコラムニストであり小説家であるという著者の一冊。もちろんわたしは「初めまして」の作家さんです。読後にチェックした早川書房の公式サイトには、法廷記者であり、フランスで最も権威のある文学賞のひとつ「ゴンクール賞」にノミネートされたと書いてありましたが、それ以外にあまり著者情報が載っていませんでした。社会の、無意識の偏見に対する鋭い視点は、法廷記者というお仕事からのものだったのだろうな、と解釈しつつ。

さて物語は、5年前に15歳だった少女が被害者となった裁判結果が、実はその少女の「嘘」によるものだったという、かなりびっくりな展開からはじまります。その「元少女」を弁護することになった女性弁護士を語り手として、ストーリーが進みます。少女が嘘をついた理由、嘘をつくような状況に追い込まれていく様子は、解き明かされるほどに苦々しくも心あたるものでした。読者であるわたし自身もまた、ある種の思い込み(あるいは偏見)を持って小説を読み進めていたからこその「びっくりな展開」だったのだと突き付けられました。

なぜ彼女はそのような嘘をつかざるを得なかったのか。15歳、思春期真っただなかの中学生というのは、自意識が強く、自分の立ち位置を守ることに必死で、とても生きづらい年代だったと思います。そのうえ「こうであるはず」という大人の偏見や周囲からの無意識の期待にさらされたら、どうすればよいのか。自分を守るためについた嘘が、結果として他者を貶めることになるのは、彼女の例に限ったことではなく、いろいろなことを考えさせられました。

『小さな嘘つき』(早川書房)パスカル・ロベール=ディアール著/伊禮規与美訳

オンライングラフィックデザインツール「Canva」のゆる~い勉強会でした。

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オンライングラフィックデザインツール「Canva」のゆる~い勉強会でした。

今年の初めにパソコンをWindows11にアップデートしたところ、これまで使っていたグラフィックソフトが動かなくなってしまいました。まぁ、ずいぶん昔に購入したものをずっと使っていましたので、仕方がありません。さてどうしよう、わたしの利用範囲のレベルなら、新たにアドビのサービスを契約するほどでもないんなんだよな~と思っていたところに「Canva、けっこう使えるよ♪」との声。

そんなわけで、春ごろから「Canvaでデザイン」にちょこちょこチャレンジしていました。なるほど便利です。デザインされたテンプレートがたくさんあるので、それを活用すると、わたしでもそこそこおしゃれな制作物が作れる優れもの。名刺、ポストカード、三つ折りパンフレット、ピッチ資料などなどなど、サクサクと作れます。自分で一からやっていたことを思うと、かなり時間短縮が図れます。有料版と無料版がありますが、とりあえずは無料版でいろいろとやってみました。

実際に制作物を作っていくと「これ、どうしたらいいのかな」という点がちょこちょこと出てきます。そんなところに友人から「Canvaの勉強会するけど、興味ありますか?」とグッドタイミングなお誘い。嬉々として参加表明し、行ってまいりました。講師を務めてくださったのは、ウェブデザイナーでありウェブ解析士マスターであるyukottoの大鶴久子さん。Canvaの基本操作からスタートし、実際に使ってみて困っていること・質問をどんどん受け付けてくださいました。「ゆる~い勉強会」どころか、ガッツリ学ぶことができました。春から積み上げてきたわたしの「これ、どうしたらいいのかな」も、スッキリ解消。

おかげさまで春から制作してきたデザインものを、アウトプットしていく目途がつきました。こんなふうに声をかけていただけることが、とってもありがたく。勉強会を企画してくださったお友だち、一緒に楽しく学ぶ場を作ってくださった講師とお友だちの皆さんに、心より感謝です^^

陶片ミュージアム@花祭窯、始動に向かってまずは展示資料陳列棚の検討から。

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陶片ミュージアム@花祭窯、始動に向かってまずは展示資料陳列棚の検討から。

そろそろ有言実行で、陶片ミュージアムを整備したいと思います。とはいっても、花祭窯のギャラリースペースの一角に「いつでもすぐにご覧いただけるよう、展示用の陳列棚を設置する」程度ですので、「ミュージアムを整備」という字面は少々大袈裟(笑)。畳一畳ほどの美術館からスタート!とでも言いましょうか。それでもわたしにとっては嬉しい一大事業の第一歩です^^

形から入る、というのは案外良いことなのかもしれません。容れ物が決まることが推進力になるのは確かです。花祭窯の什器でたびたびお世話になっている大川家具ドットコムさんに、今回もお世話になることは早々に決めました。どういうものを作っていただくのが良いか検討した結果、今回はオーダーメイドではなく、既存の「着物箪笥」を流用して陶片の展示棚として使うことを決定。アドバイスをいただいていくつかの候補を挙げたところ、大川家具ドットコムさんのアテンドで、メーカーさんのショールームを見学できることになりました。ありがたいことで、感謝感謝です。

いざ、福岡県大川市にあるメーカーさんのショールーム「カグハウス」さんへ。花祭窯のあるここ津屋崎からは高速道路を使って約1時間半のドライブです。足を運んで実物を拝見しに伺う理由は、頭のなかにある「陶片展示棚」のイメージがはっきりしているので、そこに当てはまるかどうか、というところです。事前のやり取りでほぼ間違いないだろうという確信はありましたので、念のための確認というところでしょうか。

大川家具ドットコムの代表堤さんのアテンドで、カグハウスさんの営業担当さんから説明をお聞きすることができました。現物は、やはりとっても素敵でした。嬉しくなって引き出しを何度も開け閉め。そしてなんと、既製品として紹介しているものの、メーカーさんだから箪笥の引き出しの数や深さを希望に合わせて作り変えるセミオーダーが可能!ということで、思いがけず活用イメージの幅が広がりました。もちろんオーダー分は有料でプラスですが、これはとても魅力的です。

というわけで、この箪笥にすることは、ショールームに入って5分もしないうちに即決。あとはどのようにアレンジしていただくか、あるいはアレンジなしでそのまま使ってみるのか、決めるだけとなりました。やはり現物を見ると早いですね。メーカーさんに直接お話を伺うことができたのも、良かったです。

おかげさまで、今年内にはまず陶片ミュージアムの第一弾展示ケースを完成させることができそうな道筋が見えてきました。嬉しいです。頑張ります♪

毎年恒例、南方流の秋のお茶行事―香椎宮で献茶式&報恩寺で野点茶会。

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毎年恒例、南方流の秋のお茶行事―香椎宮で献茶式&報恩寺で野点茶会。

毎年10月に行われている茶道南方流の香椎宮献茶式と野点茶会は、今年は9月末の開催となりました。南方流のお茶会は「稽古茶会」で、客側と亭主側の仕事の両方を学ぶことができる、貴重なお稽古の機会です。お茶会は、その前日の準備とセットであり、南方流では、お茶会前日と当日に生じる仕事に合わせて係があります。わたしはこれまでの「前日お弁当準備係」と「つくばい洗い係」を卒業し、今回から「席決め係」チームに入ることを仰せつかりました。今回はその初仕事となりました。

「席決め」は文字通りお茶席の正客、次客、末客を決める仕事です。お茶会ではこの3名の役割をどなたにお願いするか決めておくことが肝要。ここが決まれば、それ以外のお席のおおよその順番は決めますが、実際には席入りする方々にお任せです。あとは、たとえば今回がお茶会初参加の方があれば、前後にキャリアのある方に入っていただくなど、ちょっとした配慮をすること。そして、おもてなしする亭主側の水屋仕事をする、点て出し係、お運び係などを決めるのも、この仕事に含まれます。お茶会に参加する皆さんのことを把握することが必要で、細かい気配りが求められる仕事だとわかりました。慣れるまでは頭がグルグルなりそうですが、ご指導くださる先輩がいらっしゃいますので、安心して学んでまいります。

さて当日はお天気が心配されましたが、次第に雲が晴れてきて、無事に野点の二席を行うことができました。ツクツクボウシが鳴き、枯れ葉が舞うなかでのお茶会は、陽射しのなかでもすがすがしく、気持ちの良い時間でした。今回わたしは、和尚さんと同じ席でしたので、長年続いている南方流の野点茶会について講釈を伺うことができて、嬉しくありがたいお茶会となりました。お世話になりました皆さま、ありがとうございました。

読書『AI時代の知的生産力が劇的に高まる最強フレームワーク』(SB Creative)永田豊志著

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読書AI時代の知的生産力が劇的に高まる最強フレームワーク』(SB Creative)永田豊志著

いつものカメリアステージ図書館から。「このテーマの本が必要」と目的がはっきりしているときは、まず図書館の蔵書検索です。福津市の図書館のサイトで、キーワードを打ち込んで簡易検索すれば、候補が上がってきます。リストにざっと目を通して、よほど中身が外れていると思うものを除いて片っ端から予約を入れます。福津市には図書館が2館あって、蔵書も分かれていますが、どちらにも予約を入れることが可能です。開館日であれば、そして該当する本が貸出可能な状態であれば、だいたい午前中に予約を入れれば午後3時過ぎごろには、カメリアステージ図書館のカウンターでまとめて受け取ることができます。便利の一言。

先日のブログ「サッシン・ベースの宿題…」にも書きましたが、「ピッチ資料」を書き上げるために、たくさんの本を予約して借りてきました。久しぶりにガッツリとビジネス書を借りて参りましたが、おかげさまでピッチ資料は無事完成しました。本書はその立役者ともいえる一冊です。SB Creativeの公式サイトでの紹介によると「6万部突破のロングセラー『知的生産力が劇的に高まる最強フレームワーク100』が大幅アップデート!」だそうで、人気の高いシリーズなのですね。

そもそも、融資や補助金申請などでプレゼン資料として「事業計画書」を作ることはあっても、「ピッチ資料」なるものを作る機会がこれまでほとんどありませんでした。プレゼン資料ももちろんそうなのですが、ピッチではなおのこと図表や写真やグラフなどを使いこなしてビジュアルに訴えることが必要!というイメージがあります。放っておくと説明・解説はすべて「文章」になりがちなわたしにとって、フレームワークを使いこなした資料は憧れです。その第一歩を踏み出すためにも、この本は「買い」だと思いました。

読んでまずわかったのは、様々なパターンのフレームワークを、目的に応じていかに使い分けるかが大切だということ。もちろん本文中には、どのような目的でどのように活用できるかが例示されていますが、そのまま使っても、わけがわからないことになりかねません。自分の事業に置き換えたときに、どう表すのが効果的なのか。本書で紹介されているたくさんのフレームワーク、そのどれを、何を伝えるために、どのように使うか、センスが問われます。これもきっと数こなすとコツがつかめてくるはず、と思いつつ、ともあれ強い味方になってくれました。

AI時代の知的生産力が劇的に高まる最強フレームワーク』(SB Creative)永田豊志著

仕掛品ならぬ仕掛仕事が増えて混沌となりつつあるので、机の上を整理整頓。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

仕掛品ならぬ仕掛仕事が増えて混沌となりつつあるので、机の上を整理整頓。

ここ津屋崎も、先週ぐらいから秋っぽい空気を感じるようになっています。天気予報を見れば最高気温は30度前後だったりするので、冷静に考えたら「夏日」ということではあるのですが、それでも朝晩は涼しい日も多くなりましたし、連日35度前後であった日々を考えれば、かなり過ごしやすく。

涼しくなってくると、なにかと意欲が旺盛になるのは、動物としての本能なのでしょうか。読書の秋、芸術の秋、スポーツの秋、食欲の秋…「○○の秋」とは言い換えれば「○○」に対する欲求。個人的には、どうやら「仕事の秋」とでもいう状態に突入しているようで、「今手掛けていること」と「これから手掛けていきたいこと」に関する情報が、やたらと目につくようになっている今日この頃です。来年以降の話がちらほら増えてきたのも、季節を感じるひとつ。

こういう状態になると、同時並行的に複数事案についての情報が、目に耳に入ってきます。とりあえず、それぞれの情報やメモをクリアファイルに挟んで目の前の棚に立てたり、机の上に積んだりしているのですが、これらが増えてくると、当然混沌とした状態になってきます。同じテーマのファイルがいつのまにか複数できていたり、あるとわかっているのに「必要な時にサッと取り出す」ことが出来なかったり。

というわけで、本日はちゃんと時間をとって、整理整頓。情報をとった時系列でファイルを並べるようにしているのですが、まずは同じ事案についての情報を時系列の一番新しいファイルにまとめてひとつにしていきます。これだけでも、現状把握ができると同時に、「空いたクリアファイル」がいくつも出てきます。

「そんなのスマホ(オンライン)で管理したらいいのに」という声が聞こえてきそうですが、そういうことに関してはスマホをまったく使えていません(笑)。ただ、手を動かして「整理整頓」の物理的な作業を行うことが、わたしにとっては記憶の定着にもつながるので、それでよいと思っています。一緒に仕事をするスタッフがいたり、外注でお願いするパートナーさんと共有すべきことがあればまた別の話になりますが。

ともあれまずは整理整頓。仕事が思うようにはかどらないな、とか、何かを探している時間が増えたなと感じたら、立ち上がって手を動かして整理整頓です^^