アート作品撮影のお仕事拝見―今年も赤司憲壕さんにお願いしました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

アート作品撮影のお仕事拝見―今年も赤司憲壕さんにお願いしました。

ロンドンへ向けて出荷前の作品撮影は、今年もいつものabc pictures 赤司憲壕さんにお願いしました。赤司さんに撮っていただくようになったのは、2015年からだったと思います。そろそろ10年以上のお付き合い。初めて花祭窯で撮影をお願いした時から、阿吽(あうん)の呼吸とでも言いましょうか、多くを語らずともこちらの意図を汲み取ってくださるので、ほんとうに助かっています。

今回はAnimal Boxesシリーズを10数点と、シルクスクリーンの平面作品を4点撮影。最初のセッティングが決まったら、一枚一枚画面で確認しながらも、迷いなくサクサクと進んでいきます。このスピード感がなんともプロフェッショナルです。正味一時間もかからずに撮影終了。実にスマートです。その数日後には、バシッと決まった写真を納品してくださるのですから、カッコいいなぁと思うのです。

納品されましたら、藤吉憲典の公式インスタグラムでアップしていきます。どうぞお楽しみに^^

SLADMORE(ロンドン,UK)のクリスマス・ショウに向けて、作品続々完成中。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

SLADMORE(ロンドン,UK)のクリスマス・ショウに向けて、作品続々完成中。

12月のクリスマス・ショウに向けて、10月中に作品を発送します。ロンドン到着後に先方で作品の写真を撮ったり、コレクターさん向けに電子カタログを制作したり、という作業が入るので、少し早めの到着を目指します。というわけで、ダンナはラストスパート中。大阪・阿倍野の暮らし用品さんでの個展も10月下旬スタートですので、制作は同時並行です。

アート作品用の桐箱は、すでにいつもの増田桐箱さんに発注済み。こちらでの作品写真の撮影は、これまたいつものabcフォトの赤司さんに依頼済み。というわけで、作品がすべて揃ったら、写真撮影を経て、FedExでの発送準備に入ります。

藤吉憲典の公式インスタグラムに、たびたび時系列写真を載せていますが、本窯焼成(染付)の工程が終わり、赤絵付けに入ってからの絵付工程が特に多いのが、アート作品。この数週間は、絵をつけては赤絵窯を焚く、の繰り返しです。窯を焚くと工房の中の気温は上がるもので、寒い時期だと暖かくて良いのですが、夏は厳しい暑さになります。10月に入って日中の気温もだいぶ落ち着いてきたので、最近はさほど気にならなくなりました。

赤絵窯があがるたびに、完成品がひとつふたつと増えていく様子を見ることができるのは、近くで仕事をしている者の特権です。新しい作品に出合えるこのワクワク感は、何年経っても変わりません。という間に今朝も、新顔が出てきました^^

藤吉憲典 Animal Boxes

窯から出てすぐの姿と、ギャラリーのなかで美しく並んだ姿とでは、また雰囲気が変わって見えることもあります。ギャラリーではキュレーターが展示を考えて並べてくれます。作品にとっては、オーナーとなるコレクターさんとの出会いを待つ、いわば「晴れ舞台」。その晴れ舞台に並んだ姿を見るのもまた楽しみのひとつでもあります。

読書『ミシュランガイド東京 2026』日本ミシュランタイヤ発行

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読書『ミシュランガイド東京 2026』日本ミシュランタイヤ発行

これを「読書」とすべきかどうかはさておき。ミシュランガイド東京の最新版、2026年版が発表されましたね。これまでにも、また東京に限らず、藤吉憲典の器を使ってくださっている料理屋さんに、ミシュランの星付き店の料理人さんは何人もいらっしゃいます。ただ実のところ、ミシュランガイドにはほとんど興味がありませんでした。というのも、ミシュラン掲載の有無にかかわらず、味もサービスも素晴らしい料理人さんを何人も存じ上げているので。今回、友人から「○○さんがミシュランの星とってたね!」と電話をいただき、なるほどわたしたちの仕事柄、少しは情報として知っておいたほうが良いのかも…と思ったのでした。

というわけで、ミシュランガイドを初購入。わざわざ本を手に取らずとも、ミシュランガイドの公式ウェブサイトでもお店の名前はチェック可能ですが、やはり紙で持っておきたいのです。その甲斐あって?さりげなく凝った作りの表紙でした。紙の手触りに、ほぉ!と思いながら価格を見てびっくり。けっこうなお値段ですね。でもまぁ、これだけのお店を選び出すために、どれほどの数のお店に足を運んで食事をして検討に時間をかけたのかと考えたら、高くはないのかもしれません。内心、わたしは日本料理と鮨ジャンルだけあればいいのだけれど…と思いつつ(笑)。

お世話になっている料理屋さんのお名前をいくつか発見しました。わたしたちのなかでは、星が付いているからどうだということではありませんが、料理人さんの日頃の精進が評価される世間的な指標のひとつであると考えるならば、「おめでとうございます」というべきものなのかもしれません。ただ一方で、その評価に満足していないだろうなとか、逆に本心ではまったく気にもしていないだろうな、と思うところもあり、微妙です。驚いたのは、掲載されている1店1店の情報量がとても少なかったこと。掲載店数が多いから必要最低限こんな感じ、とでもいうのでしょうか。お店の紹介文を読んでもいまひとつピンとこない、というのが正直なところでした。紹介文の内容よりも、「ミシュランガイドに載った」を価値とする本なのでしょうね。そういうことも、実際に手に取って読んでみなければわかりませんので、買ってみてよかったと思います。

一方で「このガイド本には掲載されていないけれど素晴らしい料理人さん」が何人もいらっしゃることを知っている身としては、そういうお店のことを「大切な友人に口コミで教える」スタンスで、微力ながら情報発信できるといいな、と思いました。

以前に読んだ、フランスの三ツ星シェフが主人公の小説『シェフ』を思い出しました。

10月は大阪です―阿倍野の暮らし用品さんで「藤吉憲典 陶展」。

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10月は大阪です―阿倍野の暮らし用品さんで「藤吉憲典 陶展」。

暮らし用品さんから、個展DMが届きました。これから宛名書きをして、ご希望のお客様にお送りいたします。

10月は大阪です―阿倍野の暮らし用品さんで「藤吉憲典 陶展」。

今年は春に「茶器展」でもお世話になった暮らし用品さん。10月は単独での個展です。暮らし用品さんでの個展は今回で二回目。前回はふだん使いの器を中心にお届けしていましたが、料理人さんからの問い合わせが多かったということで、今回はどちらも楽しんでいただけるような顔ぶれでお届けいたします。マグカップや蕎麦猪口から向付や豆皿(醤油皿)、珈琲碗皿まで、という感じ。もちろん藤吉憲典の代名詞「酒器」もたくさん作っています。


藤吉憲典 陶展

暮らし用品

場所:大阪市阿倍野区阪南町1-45-15
電話:06-6628-2606
会期:2025年10月25日(土)~11月5日(水)11時~18時
※木・金曜はお休み。


ご来店くださった皆様に楽しんでいただけるよう、色も形も様々な器をご用意いたします。ぜひご来場くださいませ。

芙蓉(フヨウ)の花を見ると、思い出すギャラリーオーナーさんがいます。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

芙蓉(フヨウ)の花を見ると、思い出すギャラリーオーナーさんがいます。

ご近所のあちらこちら、庭先にフヨウの花が咲いているのを見かけます。見た目にふわふわとしていて、優しさと柔らかさの象徴のような姿。

芙蓉の花

その方は、大阪梅田にある「工芸店ようび」オーナーの眞木啓子さん。初めてお伺いしたのは、藤吉憲典が肥前磁器作家として独立してから数年の頃でした。当時、器ギャラリーの名店と呼ばれるところに、作った器を持って伺い、見て(評価して)いただくということを繰り返していました。『家庭画報』『婦人画報』などに特集されていた、作家ものの器を扱うギャラリーさんは、ほとんどが東京都内や関西圏のギャラリーさん。インターネットが今ほど当たり前ではなかった時代です。ギャラリー情報を集め、実際に足を運んでお店の雰囲気を確認し、オーナーさんと対面でお話をしたうえで、双方納得してお取引がスタート、というのが藤吉のやり方でした。

肥前磁器に描かれる古典文様には「芙蓉手(ふようで)」という様式があります。下の写真の器の文様は「染付間取芙蓉手岩花鳥文(そめつけ まどりふようで いわかちょう もん)」。

染付芙蓉手輪花縁小鉢 藤吉憲典

作家として独立したての頃、藤吉憲典の描く線はとても細く几帳面でした。繊細といえばよく聞こえますが、その線は使う人に緊張を強いるものだったかもしれません。藤吉の作った芙蓉手(ふようで)の器を見ての眞木さんの第一声が「芙蓉手って、どういう文様か考えた?」ということでした。「芙蓉の花は知ってる?ちゃんと観察した?」と。「芙蓉手」は「フヨウの花のような雰囲気の文様様式」のことで、花のやさしくやわらかくおおらかな雰囲気こそが文様の魅力となります。

もう20年以上前のことですが、フヨウの花を見るたびにはっきりと蘇ってきます。この出来事が、わたし以上に藤吉本人に響いていたのは言うまでもありません。仕事を続けていると、折々に原点回帰を促される地点(あるいは出来事)が生まれてきますが、その重要な地点のひとつです。現在、藤吉憲典とようびさんとのお取引はありませんが、共通の知人から、眞木さんが「藤吉さん頑張ってるようね、元気かしら」とおっしゃってたと聞きました。ほんとうにありがたいことです。今ふりかえって考えると、ダンナが作家としてスタートした時代は、「作家ものの器」というジャンルを切り開いてきた、器や伝統工芸について造詣が深く確固たる信念を持つ、厳しくも愛情あふれるオーナーさんたちに出会うことができた良い時代でした。素晴らしいギャラリーオーナーさんたちに鍛えていただいて、今があります。

藤吉憲典のシルクスクリーン作品事業、版画職人さんとの打ち合わせ♪

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藤吉憲典のシルクスクリーン作品事業、版画職人さんとの打ち合わせ♪

昨年末から動き出したシルクスクリーン制作企画。2025年度制作予定の、藤吉憲典の描く原画がすべて出来上がりました。版画を刷る和紙は、紙漉師の前田崇治さんが出してくださったいくつかのサンプルのなかから、制作を依頼することを決定。美しく強さのある紙を作ってくださいました。その和紙を持って、シルクスクリーン職人のオイルマウントプリンターズの日高さんのところに、版制作に先立つ打ち合わせに行ってまいりました。

新たな作品を実現するために、技術を持ったプロの方々と協業していく過程は新鮮で、とてもワクワクします。日高さんと顔を合わせて打ち合わせをするのは、これが三回目でしたが、まだたったの三回目だとは思えないほどに、藤吉憲典の意図をするりと汲み取ってくださいます。思えば一回目からそうでした。「表現」において、作り手の思うところを言葉で伝えようとするのは簡単ではないので(だからこそモノで表現しているので)、「阿・吽」で伝わるのは、とてもありがたいことです。

打ち合わせをしていて、ダンナ・藤吉憲典の社会人キャリアの一番最初がグラフィックデザインであったということを、あらためて認識しました。平面デザインの基礎、紙のこと、色のこと、版画技術・印刷技術のことなどなど…を、最初に叩き込まれていることが、何十年か後にこうして直接的に生かされているのですから、つくづくうまいことなっているなぁ、と思います。現在のデザインの世界はほぼデジタルで完結するのだと思いますが、ダンナが仕事をしていた時代は、例えば写植の文字からデザイナーが作る時代であり、そうしたアナログな技術やHow toを体験してきていることも、貴重な糧となっているのがわかります。

今回のシルクスクリーン作品では、12枚の連作が出来上がる予定です。ワクワクが止まりません^^

藤吉憲典の器に会えるギャラリー・お店情報など2025―料理屋さん。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

藤吉憲典の器に会えるギャラリー・お店情報など2025―料理屋さん。

藤吉憲典の作品を取り扱ってくださっているギャラリーさんを、藤吉憲典公式サイトに掲載しています。「どこに行ったら見れるの?買えるの?」の疑問をお持ちの皆さんに、ご参照いただけると嬉しいです。2025年9月現在の情報です。

藤吉憲典公式サイト 日本語版 https://fujiyoshikensuke.com/ja/

今回は番外編として、料理屋さんのご紹介。おかげさまで藤吉憲典の作る器は、素晴らしい料理人さんたちにも使っていただいています。残念ながらこちらで把握できているのは、そのほんの一部のお客さま。個展会場でちょうどお会いできたり、直接お問い合わせいただいたりすると、お使いくださっていることがわかるのですが、まだお会いできていない料理人さんの方が多く、把握しきれていないというのが正直なところです。

「うちも藤吉憲典の器、使ってるよ」という料理人の皆さま!ぜひご一報いただけると嬉しいです。ご挨拶かねて、向学のために食べに伺います^^

まずは、これまでに一番たくさん、藤吉憲典の器を使ってくださっているのが確実な、日本料理 佐々さんのご紹介から。


日本料理 佐々

場所:東京都渋谷区広尾5丁目13-6 ARISTO広尾1F

予約方法:日本料理 佐々インスタグラムのプロフィールリンクから、予約サイトに飛ぶことができます。

料理人・佐々悠樹さん。2016年上海での開業を皮切りに、上海で3店舗を営み、2024年に満を持して日本に凱旋帰国で開いたお店が、広尾の「日本料理 佐々」さんです。大阪・兵庫・東京の名店で修業なさった佐々さんと出会ったのは、大阪・心斎橋のギャラリー縄(しょう)さん。藤吉憲典の個展に足を運んでくださったのでした。それ以来20年以上のお付き合いになります。大切な方とのご会食に、おすすめしたいお店です。


「藤吉憲典の器に会えるギャラリー・お店情報など2025」。次回も引き続き、料理屋さんをご紹介いたしますね。

藤吉憲典の器に会えるギャラリー・お店情報など2025―その7。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

藤吉憲典の器に会えるギャラリー・お店情報など2025―その7。

藤吉憲典の作品を取り扱ってくださっているギャラリーさんを、藤吉憲典公式サイトに掲載しています。「どこに行ったら見れるの?買えるの?」の疑問をお持ちの皆さんに、ご参照いただけると嬉しいです。トップページの下方「GALLERY」でご覧いただけます。2025年8月現在の情報です。

藤吉憲典公式サイト 日本語版 https://fujiyoshikensuke.com/ja/

ブログでもあらためてご紹介をスタート。その7は、今年からお付き合いがスタートした京都の朝日堂さんです。


朝日堂

1870年創業。京焼をはじめ全国各地の工芸品を幅広く扱う老舗です。伝統工芸文化を守り・振興を図るべく、国内外へ日本の繊細で緻密なものづくりを発信しています。

京都市東山区清水1丁目280番地
TEL:075-531-2181
営業時間:9:30 – 18:00
年中無休

https://www.asahido.co.jp


1870年創業の朝日堂さん。現社長の淺井俊行さんは5代目でいらっしゃいます。お付き合いのきっかけは、その淺井さんからのお問い合わせで、藤吉憲典のオブジェクト(アート作品)を扱いたいとおっしゃってくださいました。これまで日本国内でアート作品をご覧いただける場所がほとんどありませんでしたので、とても嬉しいお話。ギャラリーさんとのお付き合いを検討する際は、国内外を問わず必ずお店に伺いし、オーナーさんと対面でお話したうえで決めるようにしています。これは藤吉憲典が作家活動をはじめた当初から続けていることで、お互いの信頼関係を築く基礎だと考えています。

というわけで、京都清水寺の間近にある本店にお伺いしてまいりました。器から美術品まで、まず取り扱いの範囲の広さに驚きました。そして淺井さんの古今の陶芸界についての造詣の深さ、陶芸に限らず家具や工芸全般についての知識の広さに驚かされました。日本の工芸が生み出してきた「古き良きもの」を海外から買い戻すなど、文化を発信(販売)するだけでなく流出を防ぐ努力もなさっています。お話を聴き、所蔵品を拝見して、すっかりその心意気に打たれました。

朝日堂さんは、藤吉憲典のアート作品を国内でご覧いただくことができる場所になります。これから少しづつ作品をお届けしてまいりますので、ぜひご期待ください。


「藤吉憲典の器に会えるギャラリー・お店情報など2025」。次回は、料理屋さんをご紹介いたします。

藤吉憲典の器に会えるギャラリー・お店情報など2025―その1。(桃居さん)

藤吉憲典の器に会えるギャラリー・お店情報など2025―その2。(百福さん)

藤吉憲典の器に会えるギャラリー・お店情報など2025―その3。(銀座黒田陶苑さん)

藤吉憲典の器に会えるギャラリー・お店情報など2025―その4。(ギャラリー栂さん)

藤吉憲典の器に会えるギャラリー・お店情報など2025―その5。(暮らし用品さん)

藤吉憲典の器に会えるギャラリー・お店情報など2025-その6。(SLADMORE GARRELY)

藤吉憲典の器に会えるギャラリー・お店情報など2025―その6。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

藤吉憲典の器に会えるギャラリー・お店情報など2025―その6。

藤吉憲典の作品を取り扱ってくださっているギャラリーさんを、藤吉憲典公式サイトに掲載しています。「どこに行ったら見れるの?買えるの?」の疑問をお持ちの皆さんに、ご参照いただけると嬉しいです。トップページの下方「GALLERY」でご覧いただけます。2025年8月現在の情報です。

藤吉憲典公式サイト 日本語版 https://fujiyoshikensuke.com/ja/

ブログでもあらためてご紹介をスタート、その6は、英国ロンドンのSLADMORE GALLERYです。


SLADMORE GALLERY

ロンドンを代表する、近現代の彫刻とオブジェのアートディーラーです。1960年代にエドワード・ホースウェルファミリーが創業し、1968年にスラドモアギャラリーをオープンしました。英国ロイヤルファミリーをはじめ、英国内外のアートコレクターからの信頼も厚いギャラリーです。

ロンドン セントジェームズ ジャルミンストリート 57
Tel. +44 (0)20 7499 0365
営業時間:月~木 10:00~18:00、金 10:00~17:00
定休日:土・日
https://sladmore.com


2013年からスタートした、藤吉憲典のアート作品での海外市場チャレンジ。ロンドンで実現したSLADMORE CONTEMPORARYのオーナー・Gerryとの出会いは、大きな転換点となりました。「作品そのものを見て評価する」=「審美眼」の意味を信じることができる出会いでした。アーティストとしての知名度も後ろ盾も無い「初めまして」の日本人が作った作品を、手にしたその日その場で「扱う」と決断できる凄さ。アートの世界市場ロンドンでオーナーを務めるギャラリストとしての自信と矜持を強く感じました。

以来、2014年にロンドン・SAATCHI GALLERY で開催された国際アートフェア「COLLECT」での海外デビューを皮切りに、毎年SLADMOREで新作を発表しています。ギャラリーオープンからもうすぐ60年という経歴は、ロンドンのアート市場においても老舗といえるもの。現代アートを扱うContemporaryと、近代彫刻を扱うModernとで構成されるSLADMOREは、2020年末にContemporaryのオーナーGerryが第一線を退いたのを機に、SLADMORE GALLERYとして統合されました。現在は、Modern部門だったEdward氏が、両部門のオーナーとしてギャラリーを率いています。

統合を機に、作品が「近現代」という歴史の文脈のなかに同列で置かれることになったのは、数百年後も残る作品を作ることを使命としている作家にとって、とてもエキサイティングなことです。これからも、ロンドンから藤吉憲典のアートを発信してまいります。


「藤吉憲典の器に会えるギャラリー・お店情報など2025」次回は、京都の朝日堂さんをご紹介いたします^^

藤吉憲典の器に会えるギャラリー・お店情報など2025―その1。(桃居さん)

藤吉憲典の器に会えるギャラリー・お店情報など2025―その2。(百福さん)

藤吉憲典の器に会えるギャラリー・お店情報など2025―その3。(銀座黒田陶苑さん)

藤吉憲典の器に会えるギャラリー・お店情報など2025―その4。(ギャラリー栂さん)

藤吉憲典の器に会えるギャラリー・お店情報など2025―その5。(暮らし用品さん)

藤吉憲典の器に会えるギャラリー・お店情報など2025―その5。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

藤吉憲典の器に会えるギャラリー・お店情報など2025―その5。

藤吉憲典の作品を取り扱ってくださっているギャラリーさんを、藤吉憲典公式サイトに掲載しています。「どこに行ったら見れるの?買えるの?」の疑問をお持ちの皆さんに、ご参照いただけると嬉しいです。トップページの下方「GALLERY」でご覧いただけます。2025年8月現在の情報です。

藤吉憲典公式サイト 日本語版 https://fujiyoshikensuke.com/ja/

ブログでもあらためてご紹介をスタート、その5は、大阪阿倍野の暮らし用品さんです。


暮らし用品

2012年にオープンした器屋さん。オーナーの米田さんが、手のぬくもりが感じられるもの、長く愛着を持って使えるものを基準に選んだ、暮らしの道具が並びます。

大阪市阿倍野区阪南町1-45-15
Tel:06-6628-2606
営業時間:11:00-18:00
店休日:水・木・金

https://www.kurashi-yohin.com/


雰囲気ある長屋の一角にある暮らし用品さん。入り込んだら長居してしまいたくなる、心地好い空間です。オーナーの米田さんは、IT系ベンチャー企業でキャリアを築いてこられたところからのご転身。もともと好きだった分野に進んだらこうなった、とおっしゃる姿はとても自然体で、穏やかな語り口のなかに信念を感じます。

二年に一度、藤吉憲典の個展を開催してくださっているほか、その時々のテーマ展(複数作家の参加による企画展)にもお声掛けいただくことがあります。これまで藤吉は個展がメインで、ほかの作家さんとご一緒する企画展への参加機会がほとんどありませんでしたので、暮らし用品さんのおかげで新たな視点をいただいています。

店名の通り、日々の暮らしで活躍する手仕事のものをたくさん扱っておられますが、実は料理人さんなどプロからの信頼も厚いお店です。


「藤吉憲典の器に会えるギャラリー・お店情報など2025」次回は、ロンドンのSLADMORE GALLERY をご紹介いたします^^

藤吉憲典の器に会えるギャラリー・お店情報など2025―その1。(桃居さん)

藤吉憲典の器に会えるギャラリー・お店情報など2025―その2。(百福さん)

藤吉憲典の器に会えるギャラリー・お店情報など2025―その3。(銀座黒田陶苑さん)

藤吉憲典の器に会えるギャラリー・お店情報など2025―その4。(ギャラリー栂さん)