味噌も仕込みます。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

味噌も仕込みます。

昨日の梅仕事に続き、本日は味噌仕事。味噌を自分で作るようになってすぐの頃は、仕込む時期は大豆の収穫が終わり麹が出来上がる頃、2月~4月に一年分をいっぺんに仕込むイメージを持っていました。でもいっぺんに作るのって、体力的にもかなりたいへんなんですよね。常に材料を用意してくださる麹やさんのおかげで、ここ1-2年は必要に応じて年中仕込んでいます。ちなみに前回仕込んだのは1月でした。

隣町の麹やさんから「蔵出しセール」の案内が届いたタイミングで電話注文。樽ひとつ分が10キロなので、玄関先まで届けてくださるのが助かります。今食べている樽の味噌は残り三分の一ほどで、別に熟成中(もう食べごろ)の樽がひとつ。そして今日の仕込みが、三つ目の樽。ほぼ毎日味噌汁をつくる我が家。味噌消費量は多い方だと思います。

三つの樽をローテーションしながら、常に味噌が仕込まれている状態がこの1-2年できてきました。仕込んでから食べれるようになるまで、季節にもよりますが、夏場は熟成が早く進みますので3ヵ月ほど。食べ始めてからも日々熟していくので、最初は麹臭さが残っていた味噌も、樽が空になる頃には醤油っぽくなっていたりします。

味噌はそもそも長期保存食ですから、非常食にもなり。これって今流行りのローリングストックと言えるのではないか!?と勝手に嬉しくなっています。日本に限らず、発酵食品や乾物などの保存食文化はいろいろとありますが、非常時にも役立つものですね。

梅の収穫に行ってきました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

梅の収穫に行ってきました。

毎年恒例の梅仕事。梅雨の合間の晴れの日、今年も佐賀花祭の創業地へ梅の収穫をしに行って参りました。昨年の梅仕事のブログを確認してみたら、なんと2020年6月8日付でぴったり一年前。写真を見比べてみると、今年は梅が少し熟していますので、梅が実るのも例年より少し早かったようです。

草も木もどんどん伸びる季節です。草刈りする人、梅摘む人に分かれて作業開始。今年も近所のお友だちが手伝ってくれて、心強い限りでした。昨年は不作だった「一番大きい梅」がつく梅の木に、今年はたくさんの梅がついていました。妙齢の大人が、梅を目指し嬉々として木に登る姿は、見守る側としてはハラハラしつつも、面白いものです。

いつも「あれがあったら!」と道具の反省があるのに、一年経つと忘れてしまって教訓が生かせないことが多々。そんななか今年は、高枝切りバサミの先にノコギリを取り付けた道具が大活躍しました。一方で「普通のノコギリも必要だったね…」という反省も。いつもノコギリは持ってきていたはずなのに、うっかりです。

梅農家さんの梅林を見ていると、ちゃんと採りやすいように低く枝が剪定されています。あのように美しく維持できないのは仕方がないにしても、毎年かなり思い切って枝を落としているつもりなのですが、それでも上へ上へと延びる梅の枝。どんどん手の届かないところに梅が生ります。そのうえ手に届かない位置にあるものほど大きく立派に見えるのですから、不思議と言いましょうか歯がゆいと言いましょうか。

ともあれ半日、梅のことだけを考えて山仕事。野鳥のさえずりが美しく響く中で、森林浴を満喫しました。天気が良く、風は心地よい程度に吹き、幸せな梅摘み日和でした。

一夜明けて今朝からは梅仕事です。梅を仕込むビンを洗い、外に干して日光消毒中。午後からは梅シロップ用のお砂糖と、梅干用の塩を買ってきます。梅に余裕があれば、梅味噌もつけようかな。梅酒はせっかく作っても減りが鈍いことに気づいたので、ここ数年つくっていません。と、「今年は何を仕込むか」考えるのも楽しみです。

自然の恵みに感謝です。

シロクマ、ジャガー、ペンギン、ヒクイドリ、カバ…どんどん新作。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

シロクマ、ジャガー、ペンギン、ヒクイドリ、カバ…どんどん新作。

ロンドンのSladmore Contemporaryでは、展覧会「Beyond Bronze」開催中です。今、ロンドンでは、London Gallery Weekendが毎週末開催されています。2021年3月18日からスタートしたこの動きは、ロンドンでのロックダウン緩和・解除に伴うもの。各ギャラリーがそれぞれに展覧会を企画し、週末ごとに楽しむことのできる企画をウェブ上でマップに載せて紹介していくもの。コロナ禍で疲弊した人々をアートで励ます取り組みです。

もともとロンドンには、市内のギャラリーやアート関係者が協力し合って作り上げるイベントがいくつもあり、アートの力を人々に届けようとする使命感と結束力にはいつも頭が下がる思いです。そういえば藤吉憲典のロンドンデビューも、そんなイベントのひとつ、London Craft Weekでした。

さて、藤吉憲典は西麻布桃居さんでの食器をメインとした個展が無事終わり、さっそく次はアート制作に入っています。Sladmore Contemporaryからいただいたテーマ「Endangered animals(絶滅危惧種)」。ギャラリーからテーマを与えられることは、作家の制作の自由を狭めることにはならず、むしろ視野を広げることになるのだと、いつも思います。作家側がそのように感じることができるのは、ひとえにギャラリーオーナーのアーティストへの愛情と信頼ゆえですね。

というわけで、現在制作中のものをチラ見せ。

藤吉憲典 アートピース ヒクイドリ

藤吉憲典 アートピース

ジャガー 藤吉憲典

いずれも「素焼き」が終わったところ。これから形がさらに磨き上げられ、絵が付き、本窯、赤絵窯へと進みます。まだまだいくつもの工程が控えています。毎度のことながら完成が楽しみです。

やっぱりここのケーキが好き。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

やっぱりここのケーキが好き。

美しいケーキを買って来ても、写真を撮ればよかった!と気づくのは、いつもお腹に入ったあと。仕方がないので、上の写真はケーキタイムに使ったお皿など。染錦チューリップ文(上)、染付唐草文(左)、染錦なずな文(右)、いずれも藤吉憲典作。5寸の丸皿は使い勝手がよくて、この3枚も食卓に頻繁に登場しています。

さてお気に入りのケーキ屋さん、このブログでもたびたび登場していますが、住宅街のなかにあります。車でうっかり通り過ぎてしまうくらい、コンパクトに住宅街に溶け込んでいます。パティシエのご主人と、接客担当の奥さまのお二人。店内はお客さんが二人も入れば身動きできなくなる広さ。先にお客さまがあるときは、次のお客さまは外で待つマナーが、コロナ禍になるずっと前から定着しています。

小さなショーケースは、いつも色とりどりのケーキでいっぱい。その奥に厨房が見えて、ご主人がケーキを作っている様子を拝見できるとともに、ときに会話を楽しむこともできます。新作お菓子のうんちくを、作っておられる方から直接伺うことができるのは、ここでケーキを選ぶときの楽しみのひとつ。作り手と買い手(食べ手)の距離をとても近く感じます。

フルーツを使った定番のタルト系がおいしくて、それらを目当てに足を運びます。わたしの一押しは、リンゴがおいしい「シブースト」。定番のケーキを決めていても、いつもなにかしら新作があって、それがまた美味しそうなので(実際おいしいので)、オーダーに迷います。今回は新作のなかから、レモンをたっぷり使った「シトロン」を。

選び終わると、「お待ちの間にどうぞ」とこれまた新作の「ミントクッキー」をひとついただきました。パンチの利いたミントの香りがクッキーにマッチ。おいしくいただいていると、奥でケーキのデコレーションをしていたご主人が、クッキーに使っているミントの葉っぱを裏のハーブ畑からとってきて「よかったら食べてみて」と。ミントの種類もいろいろあるようで、ご自身が納得する苗を探し育てたミントを使っておられるということでした。

以前は何人もの職人さんや店員さんを抱え、カフェスペースもあるケーキ屋さんとして腕を振るっておられたご主人。前のお店を閉めるときに「次は本当にやりたいことだけをするお店を作るので、お楽しみに」とおっしゃっていたのでした。自分の好きなことを仕事にする喜びと楽しさ。わたしたちと業種は全く違えども、共通するものを感じて嬉しくなるのです。

読書『世界で活躍する仕事100』(東洋経済新聞社)

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書『世界で活躍する仕事100』(東洋経済新聞社)

サブタイトルに「10代からの国際協力キャリアナビ」とあります。三菱UFJリサーチ&コンサルティング編。

少し前に、いつものカメリアステージ図書館で、たまたま見つけた良書です。ちなみにカメリアステージ図書館は、緊急事態宣言により現在臨時休館中。5月12日から始まった休館は、緊急事態宣言の延長で、6月20日までと1か月以上にわたることになりました。

気になること調べたいこと発生→とりあえず図書館行こう→そっか図書館閉まってるんだった(涙)…のループが続いています。自分にとって図書館が仕事上もプライベート上もすっかり日常の一部になっていることがあらためて分かります。コロナ禍以降「芸術は『不要不急』ではない」という議論が沸き起こりましたが、図書館だってまさにそうだと思うのはわたしだけではないと思うのですが…。

それはさておき、『世界で活躍する仕事100』。今はこんなに好い資料が一般に出ているのだなぁ、とつくづく感じた一冊でした。実際に国際協力分野で仕事をしている人たちが、どのようなキャリアを経てそこに至っているのかが書いてあり、巻末にはその足掛かりとなりそうな機関や学校や奨学金情報のリストまでついています。「10代からの国際協力キャリアナビ」とあるとおり、子どもが将来の仕事としてそのような方面に興味を示したときに、ぜひ教えてあげたい本です。

すべての小中学、高校の図書室にこの本が1冊あるといいな、と思います。子どもたちが、興味を持った時に「どうしたら、そうなれるのか」手掛かりがつかめることは、とても大切だと思います。「どんな仕事なの?」から一歩進んで「そのためには何を勉強したらいいの?」や「どうしたら・どこに行ったら、その勉強ができるの?」の具体例が載っていて、素晴らしく実践的です。

わたしが読んだのは2018年の発刊で、AmazonではすでにKindle版と中古だけになっていました。願わくば、2021年版が出ると嬉しいなと。欲を言えば、旅行ガイド本のように、1-2年おきに最新情報に改定されて刊行され続けて欲しい本です。

花を生けるたびに、いつも思うこと。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

花を生けるたびに、いつも思うこと。

昨日の紫陽花に続いて、本日も花の話。わたしがお花を習っていたのは、ほんの三年間ほど、それも15年以上も前のことです。でも何年経っても、花を生けるたびに「先生だったらなんとおっしゃるかな」と思います。今日のこの百合を見たら「思い切りが悪い」「落とさない方がもったいないということもあるのよ」とおっしゃるに違いありません。

百合

30歳を過ぎたころ、窯元おかみの仕事柄必要を感じて、お茶とお花を習い始めました。当時、お花を教えてくれるところは近くになかったのですが、お茶室でご一緒していた華道お家元の先生が、お茶のお稽古の前後に指南してくださったのでした。先生のご厚意に甘え、流派に入門することなく、実地で勉強することができました。今考えても、ほんとうに贅沢でありがたいことです。

お茶の日は、お稽古がはじまる1~2時間前にお茶室に入り、床の間の花を用意する先生のお仕事を拝見しながら、いろいろと教えていただきました。毎回、すべての花は先生のお宅の庭で育てているものを使っていました。その日に咲いているもの、その日に一番美しいものを庭で切ってこられるのです。お花を習い始めてから何十年もかけて、茶花として生けたいものを少しづつ増やしていかれたそうです。

「花は野にあるように」という利休の教えがありますが、その言葉を知る前に、わたしは先生に教えていただいていたような気がします。基本の生け方と茶花の生け方、両方を目の前で拝見し、教えていただきながら学んだことは、わたしの財産になっています。花は買ってこなくても、文字通り「身近にある草花」を一輪挿すだけでいいのだということも、先生から教わりました。

「先生だったら、こうおっしゃるだろうな」がわかっていても、未だなかなか修正できない出来の悪い教え子です。でも、花を生けるたびにこのように自分のなかで先生と問答できること自体が、とても嬉しくありがたいのです。

紫陽花シーズン到来です。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

紫陽花シーズン到来です。

今日から六月。花祭窯の露地には紫陽花はありませんが、一歩外に出ればご近所さんの庭先や小路に咲く紫陽花がたくさん目に入ってきます。一口に紫陽花と言っても、色も形もさまざま。いつも庭にお花がいっぱいのご近所さんから、おすそ分けをいただきました!

紫陽花
紫陽花
紫陽花
紫陽花

両手に抱えきれないほどの花をいただき、家に戻ってすぐにバケツにたくさんの水を張って投げ込み、花器を集めてきて生けました。おかげさまで屋内でも紫陽花を満喫しています。

毎年こんなふうに書いているような気がする…と思いチェックしてみたら、昨年は6月9日に「紫陽花をたくさんいただいたので。」とアップしていました。ありがたいですね。

続・読書『英語の品格』第4章(インターナショナル新書)ロッシェル・カップ/大野和基 著

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

続・読書『英語の品格』第4章(インターナショナル新書)ロッシェル・カップ/大野和基 著

読書『英語の品格』の続き、最終章です。たくさん掲載されている文例のなかから、自分にとって使い勝手の良さそうな例文を「わたし用」にまとめています。「第1章日本人英語の非常識」「第2章自然な英語を目指して」「第3章品のある英語に仕上げるためのスパイス」に続いては、「第4章品格のある英語で好感度を上げるコツ」です。


  • In other words, … / What I mean is …
  • It’s not urgent. / It’s no rush.
  • Let me make sure that I got that right.
  • Let’s keep in touch.
  • It’s been a long time.
  • There was some room for improvement.
  • We would have liked it to be better.
  • I’m grateful for your assistance.
  • I appreciate your help.
  • That’s very kind of you to say.
  • It makes me happy to hear you say that.
  • I’m so glad to hear that.
  • I hope everything goes well.
  • I’m crossing my fingers for you.
  • It was really great talking with you.
  • I’m so glad I got the chance to meet you.
  • I learned a lot from talking with you.

『英語の品格』(インターナショナル新書)ロッシェル・カップ/大野和基 著より


個人的には、会話よりもメールで英語を使うことの方が多いのですが、メールでの言い回しにもそのまま使える表現がたくさんありました。これから英文メールを書くたびに、お世話になること間違いなしです。たくさんの文例のなかから、まずは自分の使いやすいものをひとつづつ、自分の表現として身に着けていきたいと思います。

続・読書『英語の品格』第3章(インターナショナル新書)ロッシェル・カップ/大野和基 著

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

続・読書『英語の品格』第3章(インターナショナル新書)ロッシェル・カップ/大野和基 著

読書『英語の品格』の続き。たくさん掲載されている文例のなかから、自分にとって使い勝手の良さそうな例文を「わたし用」にまとめています。「第1章日本人英語の非常識」「第2章自然な英語を目指して」に続いては、「第3章品のある英語に仕上げるためのスパイス」です。


  • Overall it looks very good. There is one portion, however, that I have concerns about and would like you to revise.
  • May I have a cup of coffee?
  • I’d like to check out.
  • Would you please call a taxi?
  • Could you recommend something as a gift for my mother?
  • This is just a small token of my appreciation.
  • I hope you’ll like this.
  • I hope this will brighten your day.
  • This is just a small souvenir from Fukuoka.
  • I suggest you try blue for this room.
  • Some people might think that…
  • I was wondering if you might have time to help me with this project.
  • There seems to be a problem.
  • I suspect that there’s something wrong with the work.

『英語の品格』(インターナショナル新書)ロッシェル・カップ/大野和基 著より


「言いにくいことを伝える」場面での婉曲的な言い回しなど、日本語に置き換えても使えると思いました。丁寧な言葉遣いを心がける際の考え方は、英語も日本語も同じですね。

続・読書『英語の品格』第2章(インターナショナル新書)ロッシェル・カップ/大野和基 著

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

続・読書『英語の品格』第2章(インターナショナル新書)ロッシェル・カップ/大野和基 著

読書『英語の品格』の続き。たくさん掲載されている文例のなかから、自分にとって使い勝手の良さそうな例文を「わたし用」にまとめることにしました。「第1章日本人英語の非常識」に続く本日は「第2章自然な英語を目指して」。


  • What do you do for a living?/What kind of work do you do?
  • How about yourself?
  • available
    • When do you available to work on this?
    • Is this seat available?
    • I can make myself available tomorrow afternoon.
  • engage
    • Engage your brain.
    • We engaged a consulting firm.
  • integrity
    • a man of integrity
    • luck of integrity
    • brand integrity
  • make it
    • I can’t make it to the party.
    • We made it.
    • Let me make it up to you.
  • work
    • Let’s work on it.
    • Will that work for you?
    • It works for everyone.
    • The plan seems to be working.
  • thing
    • Things are going well.
    • How are things going?
    • The thing is, I have another appointment that days.
    • Here is the thing about English.
    • Public speaking is not my thing.
    • It doesn’t mean a thing.

『英語の品格』(インターナショナル新書)ロッシェル・カップ/大野和基 著より


難しい単語を使わなくても、知っている単語にいろんな活用・意味があって、自然に丁寧に響くとあれば、覚えやすいし便利に使えそうですね。こういう便利な使い方を一つでも多く身に着けたいと思いました。