津屋崎浜

「任せる」と「責任を持つ」。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

「任せる」と「責任を持つ」。

写真は、ぼーっと考え事をするのに最適な、穏やかな浜。このところ、ふたつ続けて「もっとしっかり事前に打ち合わせをするべきだった」と反省する事案が、仕事上でありました。

「人に任せる」のが不得手なわたしは、ここ十年以上「信頼して任せる」がテーマのひとつ。こちらから事前に説明しすぎたり、先方がやろうとしていることを確認しすぎたりするのは、「任せる」に逆行するのではないかと、いまだに「適切な加減」をつかむのは簡単ではなく。

任せる一方で、当然その結果の責任はすべて負います。実はその「責任を持つ」には、お任せする相手に対して、きちんと理解してもらえるよう説明したり、先方がどのように考えるかを聞かせてもらったり、という事前のことも含まれるのだと、つくづく。

「信頼して任せる」の言葉を隠れ蓑に、必要な会話のやりとりを省いてしまっていたように思いました。しつこく話を聞いたり、聞いてもらったりするのってエネルギーのいることで、でも、やっぱりやらなきゃ!ですね。

投稿者:

ふじゆり@花祭窯

花祭窯おかみ/Meet Me at Art アートエデュケーター ふじゆり のブログです。1997年に開窯した花祭窯は、肥前磁器作家である夫・藤吉憲典の工房です。その準備期から、マネジメント&ディレクション(=作品制作以外の諸々)担当として作家活動をサポートし、現在に至ります。工芸・美術の現場で仕事をするなかで、体系的な学びの必要性を感じ、40代で博物館学芸員資格課程に編入学・修了。2016年からは、教育普及を専門とする学芸員(アートエデュケーター)として、「Meet Me at Art(美術を通して、わたしに出会う)」をコンセプトに、フリーでの活動をスタートしました。美術を社会に開き、暮らしと美術をつなぐことをライフワークとして、コツコツと歩んでいます。