花祭窯の露地

「台風の目」に入りました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

「台風の目」に入りました。

昨日は台風が「福岡県福津市に上陸」ということで、あちらこちらからご心配のご連絡をいただきました。ありがとうございました。幸い、台風自体の大きさも強さもそれほどでは無かったようで、おかげさまで花祭窯は被害なく大丈夫でした。

台風が福岡県に最初に上陸するのは気象観測史上初だったそうで、まずとても意外な感じがしました。でも思い返してみたら、長崎方面から入って佐賀から福岡に進んでくるルートか、鹿児島・熊本を経て福岡に到達するルートがほとんどだったのかもしれません。しかもその「初」が福津市だったということで。ともあれ周辺でも一時的に停電をした程度で、大きな被害は無く、良かったです。

個人的には「台風の目」には過去数回入っています。そのなかでも、特にはっきり覚えているのは、幼少期に東京で体験した一番最初の「台風の目」。それまでの風と轟音が止んでシーンとなり、青空さえ見えるというのは、特別な体験でした。その時のなんとも不思議な感覚を思い出すことができます。

今回の台風の目はずいぶん久しぶりのような気がしました。佐賀も福岡も台風の数は多いですが、ぴったり目の中に入るというのは、あまり無いのかもしれません。青空こそ見えませんでしたが、風も雨も止み静かになると、頭ではわかっていてもやっぱり不思議な感覚が湧いてきます。

写真は、台風前のムラサキシキブ。台風のあとはいつも、庭の草木に潮風の影響が出ないかと心配になります。潮風で枯れてしまうこともありますが、立地的に仕方がありません。たいていは翌年に復活してくれるので、今回もそれを願いつつ。

投稿者:

ふじゆり@花祭窯

花祭窯おかみ/Meet Me at Art アートエデュケーター ふじゆり のブログです。1997年に開窯した花祭窯は、肥前磁器作家である夫・藤吉憲典の工房です。その準備期から、マネジメント&ディレクション(=作品制作以外の諸々)担当として作家活動をサポートし、現在に至ります。工芸・美術の現場で仕事をするなかで、体系的な学びの必要性を感じ、40代で博物館学芸員資格課程に編入学・修了。2016年からは、教育普及を専門とする学芸員(アートエデュケーター)として、「Meet Me at Art(美術を通して、わたしに出会う)」をコンセプトに、フリーでの活動をスタートしました。美術を社会に開き、暮らしと美術をつなぐことをライフワークとして、コツコツと歩んでいます。