こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。
【開催報告】世界史を建築家の視点で学ぶ「第5回ルネサンス・バロック」
株式会社藤井設計室・藤井昌宏氏によるスライドショー講座シリーズの第5回目でした。「あらゆる芸術的経験の結集の時代」「黄金時代美術」 と呼ばれるルネサンス・バロック時代とあって、いつにも増して高まる期待。
講師を務めてくださる藤井昌宏さんのマシンガントークは回を増すごとにパワーアップ。その博識で思慮深いトークには、毎回うならされます。今回は意見交換テーマを設け、講義終了後にざっくばらんにおしゃべりタイム。この時間がまた思いのほか面白かったです。
以下、備忘。
- フィレンツェの街がこれまでの時代のやや暗さを感じる街と異なって明るいのは「防御のための街づくり」ではないから。
- 王様や教会による(上からの)街・建築ではなく、お金持ちの商人=ある意味市民の代表による建築。
- テンペラ画から油絵へ。
- 王様や宗教ではなく個人をテーマにした作品の登場。
- ただ美しい彫刻から、個人的な感情を表現する彫刻へ。
- 「○○が作った建築」という「作家性」が出てくる時代の到来。
- 遠近法。空間の狭さ→絵で奥行きがあるように見せる。
- 「きっちりつくる」ができるようになった時代。
- 寸法をきっちり作ると目の錯覚をもたらす。
- ローマ時代への回帰=「ル(Re=再)・ネサンス(naissance=誕生)」
- ルネサンスの時代は短く、エリアは狭い(フィレンツェ、ローマ)
- 視覚効果(目の錯覚)を狙った建築(パラディオによる)
- 神様のための建築ではなく、自分たちのための建築。
- 人に見られることを意識した建築。
- ビルの原型の登場。