陸上

努力は報われるんだな、って。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

努力は報われるんだな、って。

本日は、ごく個人的な話題です。

先週末は息子の陸上競技の最後の大会でした。今年は全国的に、小学校も中学校も高校も、年度初めからあらゆるスポーツの大会が中止になりましたね。ここ福岡県もご多分に漏れず。例年開催される競技会や記録会はなりましたが、先生方が頑張ってくださり、代替となる地区大会を開いてくださいました。

突然の休校から部活動が再開されるまでの約2か月半は、毎日自主練習。幸い近所には海に山にと、人気(ひとけ)を避けてランニングやトレーニングができる場所がたくさんあり、恵まれた環境ではあります。一人で淡々と走りに出かける姿に、「走るの好きなんだなぁ」と思っておりました。

競技大会で上位をとれる位置にはない息子。1年生の時から、大会のたびに目標にしていたのは「自己記録を少しでも更新する」。その目標通り、毎回必ず少しでもタイムを縮めているのを、報告を聞くたび秘かに誇らしく思っておりました。

「見に来なくていいよ(=来ないで)」と言われ続けていた競技大会。最後だからと観に行って参りました。美しい走り姿でした。最後スパートをかけて、前に出ることができました。タイムも、自身の記録を更新。本人も納得できたようで、最後の大会でそんな走りができたのがなによりでした。

競技大会が終了し解散するときに、息子を迎えに行ったダンナに顧問の先生がおっしゃった言葉が「努力は報われるんだな、って、今日の彼を見て思いました」の一言だったそうです。

ずっと「僕は(上位がとれないから)期待されていないから」と息子は言っていました。たしかに一度も上位に入ることはできませんでしたが、先生はちゃんと見ていてくださったようです。

「努力は報われる」って、そういえば久しぶりに聞きました。昨今「努力したら報われる、とは限らない」という論調が多く、実際そういう側面も大いにあると思います。でも、報われる努力もあると信じることも大切だし、その方が楽しいよね、と思った週末でした。

投稿者:

ふじゆり@花祭窯

花祭窯おかみ/Meet Me at Art アートエデュケーター ふじゆり のブログです。1997年に開窯した花祭窯は、肥前磁器作家である夫・藤吉憲典の工房です。その準備期から、マネジメント&ディレクション(=作品制作以外の諸々)担当として作家活動をサポートし、現在に至ります。工芸・美術の現場で仕事をするなかで、体系的な学びの必要性を感じ、40代で博物館学芸員資格課程に編入学・修了。2016年からは、教育普及を専門とする学芸員(アートエデュケーター)として、「Meet Me at Art(美術を通して、わたしに出会う)」をコンセプトに、フリーでの活動をスタートしました。美術を社会に開き、暮らしと美術をつなぐことをライフワークとして、コツコツと歩んでいます。