ヒガンバナ

台風シーズン、長月の花祭窯の庭。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

台風シーズン、長月の花祭窯の庭。

気がつけば葉月が終わっていました。先週はじめに台風が通ったので、花祭窯の小さな露地は「潮」にやられてしまいました。海の近くに住んでいるから仕方がありません。葉っぱが枯れていくのを見ながら切なくなりつつも、人と建物に大きな被害が無かったことをまずは良しとします。

週末になってやっと、庭の草木をきれいにしようという気持ちになり、枯れた葉っぱを取り除いていったところ、下から顔を出していたのが彼岸花の新しい芽でした。この数日で茎がスーッと伸び、今朝ついに開花。秋のお彼岸には数日早いものの、いつもきちんとこの季節に咲いてくれます。毎年、えらいなぁと思っていますが、今年は枯れた草花を刈ってしまったあとで、特にありがたく。

ヒガンバナ

そしてもうひとつ、頑張ってくれていたのが、ザクロ。

柘榴

高く伸びた枝の先についていたザクロの実は、残念ながら折れて枯れてしまいましたが、下の方で潮を浴びなかったものは、無事なものがいくつかありそうです。枯れた枝についていた実を試しに割ってみたところ、これから熟して行く所で、とても食べれる状態ではありませんでした。もう少し時間が必要そうです。今週末はまた台風が近づいているので、なんとか頑張って欲しいなぁと思っています。

潮で枯れた草をはらったあとには、ヤブランの新しい葉っぱなども見えてきました。もう少ししたら紫色の花が咲いてくれるかもしれません。草花の強さに喜びつつ、の長月です。

投稿者:

ふじゆり@花祭窯

花祭窯おかみ/Meet Me at Art アートエデュケーター ふじゆり のブログです。1997年に開窯した花祭窯は、肥前磁器作家である夫・藤吉憲典の工房です。その準備期から、マネジメント&ディレクション(=作品制作以外の諸々)担当として作家活動をサポートし、現在に至ります。工芸・美術の現場で仕事をするなかで、体系的な学びの必要性を感じ、40代で博物館学芸員資格課程に編入学・修了。2016年からは、教育普及を専門とする学芸員(アートエデュケーター)として、「Meet Me at Art(美術を通して、わたしに出会う)」をコンセプトに、フリーでの活動をスタートしました。美術を社会に開き、暮らしと美術をつなぐことをライフワークとして、コツコツと歩んでいます。