花祭窯の暖簾を応急手当

花祭窯の暖簾を応急手当。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

花祭窯の暖簾を応急手当。

現在花祭窯の玄関に架かっている暖簾は、津屋崎に移転して来てから二代目。作ったのはいつだったかしらと調べてみたところ、2017年のことでした。

花祭窯は海のすぐ近くにあるため、潮を浴びて生地の劣化が進みやすい環境です。ご近所でご商売をなさっている方から「のれん、外に出してると潮で破けやすくなるよ~!」とお聞きしてはいたのですが、ほんとうにそうで、最初の暖簾は5年ほどで傷んでしまったのでした。

その反省を生かし、二代目の暖簾は生地を厚めにして、来客予定のある時以外は玄関の内側に掛けるようにしておりました。おかげで5年を過ぎても、お日さまと潮風で色は褪せてきているものの、目立った傷みはほとんどありませんでした。が、8年目の今年、ついにちょっと破れがでてきました。

破れ個所は、暖簾の端の下の方で、玄関の引き戸に挟まりやすい部分。なにかの拍子にひっかかってしまったようでした。これは仕方がないなぁ、と思いつつ、放っておいたら広がってしまいますので、応急手当てをすることに。まずは裁縫箱から、暖簾の色に近い端切れと糸を探し出すところからです。ピッタリとはいかないまでも、近い色が見つかりましたので、破れの裏にあてて、縫い留めていきました。

お世辞にも上手に縫えたとは言えませんが(汗)、とりあえずは一安心です。思い返せば、初代暖簾も最後のほうはあちらこちらと繕い跡がたくさんでした。二代目暖簾も、つくろいながら使って参りたいと思います。

投稿者:

ふじゆり@花祭窯

花祭窯おかみ/Meet Me at Art アートエデュケーター ふじゆり のブログです。1997年に開窯した花祭窯は、肥前磁器作家である夫・藤吉憲典の工房です。その準備期から、マネジメント&ディレクション(=作品制作以外の諸々)担当として作家活動をサポートし、現在に至ります。工芸・美術の現場で仕事をするなかで、体系的な学びの必要性を感じ、40代で博物館学芸員資格課程に編入学・修了。2016年からは、教育普及を専門とする学芸員(アートエデュケーター)として、「Meet Me at Art(美術を通して、わたしに出会う)」をコンセプトに、フリーでの活動をスタートしました。美術を社会に開き、暮らしと美術をつなぐことをライフワークとして、コツコツと歩んでいます。