カメリアステージ図書館選書ツアー

選書ツアー2021@紀伊國屋書店。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

選書ツアー2021@紀伊國屋書店。

いつもお世話になっている、カメリアステージ図書館が所蔵する本を、市民目線で選ぶことができる「選書ツアー」。今年も参加してまいりました。コロナ禍下での昨年は、本屋さんに出かけるツアーではなく、図書情報を提供してくださる紀伊國屋書店さんがカメリアステージ図書館に出張して来てくださったのでした。上の写真は昨年の選書ツアーの手引き。

約2年ぶりとなる「本屋さんでの選書」に、ワクワク。平日の昼間でしたので、それほど人も多くなく、ゆっくり書架を見て回ることができました。考えてみたら紀伊國屋書店さんに足を運ぶこと自体、1年以上ぶりのことです。その間も図書情報はあれこれと仕入れているものの、やはり様々なジャンルの本がずらりと並ぶ大型書店は、ビジュアル的にも刺激的です。

「芸術」→「社会科学」→「人文科学」の順にコーナーを回るのが、わたしのお決まりパターンです。そのうえでまだ時間があれば、「新書」→「文学」と回ります。そのうえでさらに時間があれば、「地図ガイド」→「児童書」コーナーへ。今回あらためてフロアガイドを見て、「自然科学」「語学・学習参考書」「コミック」のコーナーには足を踏み入れたことが無かったと気づきました。

↑こんなふうに一人では偏ってしまいますが、「選書人」が何人かいることで、多様性が生まれます。わたし以外の選書人の方々の動きを見てみると、「自然科学」からスタートし→「地図ガイド」→「児童書」と回っている方、はたまた「文学」からスタートし→「文庫」→「語学・学習参考書」とまわっている方があり。まったく動きが違います。いろいろな人が選ぶことが大切だなぁ、としみじみ。

紀伊國屋書店福岡本店さんのフロアガイド

1年に2~3冊でも、自分の選んだ本が公共の図書館に入るのは、とっても有難く嬉しいことです。「選書ツアー」は、大学図書館をはじめ、教育機関では学生を募って行っているところも多いようですが、地方自治体の公共図書館ではまだ一般的とは言えないと思います。「市民参加」の方法として「選書ツアー」は素晴らしい取り組みのひとつ。自分がいつも使っている図書館が、この先進的な取り組みを続けてくださることに、心より感謝の一日でした。今回もたいへんお世話になりました!

投稿者:

ふじゆり@花祭窯

花祭窯おかみ/Meet Me at Art アートエデュケーター ふじゆり のブログです。1997年に開窯した花祭窯は、肥前磁器作家である夫・藤吉憲典の工房です。その準備期から、マネジメント&ディレクション(=作品制作以外の諸々)担当として作家活動をサポートし、現在に至ります。工芸・美術の現場で仕事をするなかで、体系的な学びの必要性を感じ、40代で博物館学芸員資格課程に編入学・修了。2016年からは、教育普及を専門とする学芸員(アートエデュケーター)として、「Meet Me at Art(美術を通して、わたしに出会う)」をコンセプトに、フリーでの活動をスタートしました。美術を社会に開き、暮らしと美術をつなぐことをライフワークとして、コツコツと歩んでいます。