こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。
「リモート授業」なるもので、今どきの高校生活を垣間見る。
緊急事態宣言下の福岡県。期限が9月末まで延長となりました。この4月から高校生の息子、夏休み明けは「リモート授業(オンライン授業)」がはじまるということで、授業に使うアプリの設定からスタート。
我が家はデスクトップのパソコンがあるので、授業も受けやすい方だと思いますが、これは極少数派。ほとんどの生徒はスマホの小さい画面を通して授業を受けるということで、たいへんだなぁと思いましたが、スマホを使い慣れている子どもたちにとっては、さほど苦痛ではないようです。「スマホスタンドが必要」ということぐらいでしょうか。
昨年来、Zoomでの双方向ミーティングは親子ともに慣れてきましたが、学校で使うのは「グーグルクラスルーム」という学校向けの仕組みと、グーグルミートの組み合わせ。こちらは初体験です。が、学校から持ち帰った簡単な(超簡単な!)説明書きに従ってアカウントを設定し、開いて進んで行くと、あっという間に設定完了。スムーズなものですね。このような仕組みを提供するグーグルはやっぱりすごいと、単純に関心。
実際に授業が始まると、出欠確認の際だけカメラをオンにするということで、上衣だけは制服着用、下は半ズボンの息子。そういえば昨年来、在宅ワークでそんなファッション(?)をあちこちで見かけました…大人も子どもも考えることは同じですね。画面の向こうから「キンコーン」と懐かしい学校の始業の音が聞こえます。
授業を担当する先生方のアプローチも、それぞれに面白く。課題問題を投げかけ、授業時間のほとんどを考える時間(自習)にして、時間が来たら解説してお終いの先生。リモート用にパワーポイント的な資料をつくって画面共有して、講義をする先生。最初に課題の目的を説明し、関連するYoutube動画のアドレスを添付し、見た後の感想提出を宿題とする先生。黒板を使って説明し、手を上げての発言を促しと、ふつうに授業をする先生…。
実にさまざまで、面白いなぁと思いました。一方で生徒たちはと言えば、グーグルミートとLINEの画面を行ったり来たり(笑)。なにしろ初のリモート授業とあって、「今回は初めてなのでうまく行くかわかりませんが…」とおっしゃる先生が少なくないなか、ちょっとしたわからないことは、LINE上で生徒たち同士でその場でアドバイスし合って解決しながら、授業を受けています。これはこれで、すごい。今どきの高校生たちのユーモア感覚と柔軟性が垣間見えました。
コロナ禍で、スタートは「苦し紛れのリモート授業」ですが、この体験を通して得るものも、かなりたくさんありますね。息子は「スマホ入力」から「パソコン入力」への練習になると喜んでいました。ここ二日ほどで「ローマ字入力のブラインドタッチ」ができるようになってきたようです。音声入力が主流になってきたら、これも不要になるかもしれませんが、とにかく「いろいろなことをやってみる」きっかけにはなっているようです。