藤吉憲典 雲龍図

「会いに行く」春節。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

「会いに行く」春節。

2020年の旧正月元旦は1月25日。大みそかにあたる1月24日から1月30日までの1週間が春節と言われています。写真は、なんとなくおめでたいイメージで、藤吉憲典の描いた雲龍図。

思いがけず、親しい友人・大切な人たちに「会いに行く」春節となりました。きっかけは勤め人時代の会社の30周年パーティー。せっかく上京するならばと「今、会いたい人」に連絡したところ、それぞれに、久しぶりにゆっくりおしゃべりする時間を持つことができました。

お互いの価値観を尊重できる友人とのおしゃべりは、話題のジャンルに関わらず、くつろいだ至福の時間になりました。仕事で関わっている方とでも、仕事とは無関係の友人とでも、古くからの友人とでも、最近知り合った方とでも、違いはありません。お互いに対する敬意が、その鍵なのだと思います。

SNSはじめコミュニケーションツールが進化し続けている今にあっても、物理的に同じ空間で顔を見て言葉を交わす場に生まれる「言葉を超えた理解をもたらす空気」には代えがたいものがあります。だからこそ、出来るだけ「会って話をする」を大切にしたいと、あらためて思いました。そしてもうひとつ、一人と一人で目の前の相手に集中しておしゃべりする時間の貴重さと嬉しさも、あらためて感じました。

ふだんの仕事一辺倒の東京出張から離れて、少し別の視点を持つことができた、とってもいい二日間でした。

投稿者:

ふじゆり@花祭窯

花祭窯おかみ/Meet Me at Art アートエデュケーター ふじゆり のブログです。1997年に開窯した花祭窯は、肥前磁器作家である夫・藤吉憲典の工房です。その準備期から、マネジメント&ディレクション(=作品制作以外の諸々)担当として作家活動をサポートし、現在に至ります。工芸・美術の現場で仕事をするなかで、体系的な学びの必要性を感じ、40代で博物館学芸員資格課程に編入学・修了。2016年からは、教育普及を専門とする学芸員(アートエデュケーター)として、「Meet Me at Art(美術を通して、わたしに出会う)」をコンセプトに、フリーでの活動をスタートしました。美術を社会に開き、暮らしと美術をつなぐことをライフワークとして、コツコツと歩んでいます。