ボンボニエール 藤吉憲典

「日日是好日」のテーマにあった本の紹介、というお題をいただきました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

「日日是好日」のテーマにあった本の紹介、というお題をいただきました。

読書記録はブログにまあまあアップしているので、「本の紹介コラムを書いてください」というご要望には、持ちネタのなかから拾ってくることができ、「わたしでよければ喜んで!」です。今回いただいたお題は、本の中でも「『日日是好日』のテーマに合うもの」ということ。「喜んで!」とお返事したものの、はてどれぐらい該当するものがあるかしらと、まずはさっそく読書記録をさかのぼってみました。

「日日是好日」のテーマに合いそうな候補本を、まずは2025年1月~3月で探してみると…

読書『人気建築家と考える50代からの家』(草思社)湯山重行著

『美学への招待 増補版』(中央公論新社)佐々木健一著

季刊誌『AXIS 2025.1 winter』株式会社アクシス

『おとなのOFF 絶対見逃せない2025年 美術展』(日経TRENDY)

こんな感じです。実用書系のタイトルが並んでしまいました。しかも二冊は季刊誌です。ほんとうは小説など「役に立てようと思って読むものではないもの」のなかからこそ選びたいと考えていたのですが、この期間中に読んだものの中では、少々難しそうです。

なので、もう少しさかのぼって2024年後半を見てみると、

『「ふつうの暮らし」を美学する』(光文社新書)青田麻未著

『小さくも重要ないくつもの場面』(白水社)シルヴィー・ジェルマン著/岩坂悦子訳

と、やっと小説が出てきました。小説は解釈次第でテーマに合わせることもできると思いますが、それも程度問題だと思うので、無理には持ってこないほうが良いのかもしれません。

あとは、ぱっと頭に浮かぶものとして、アランの『幸福論』だったり、中原中也の全集だったり、AAミルン『くまのプーさん』だったりという感じですね。詩集はこのテーマに合いやすいかもしれません。茶道関係の本は、「日日是好日」のテーマに対してストレートすぎるので、せっかくなら意外性のある所から見つけてきたいな、と思いつつ。このお題を考えることを、しばらく楽しめそうです^^

投稿者:

ふじゆり@花祭窯

花祭窯おかみ/Meet Me at Art アートエデュケーター ふじゆり のブログです。1997年に開窯した花祭窯は、肥前磁器作家である夫・藤吉憲典の工房です。その準備期から、マネジメント&ディレクション(=作品制作以外の諸々)担当として作家活動をサポートし、現在に至ります。工芸・美術の現場で仕事をするなかで、体系的な学びの必要性を感じ、40代で博物館学芸員資格課程に編入学・修了。2016年からは、教育普及を専門とする学芸員(アートエデュケーター)として、「Meet Me at Art(美術を通して、わたしに出会う)」をコンセプトに、フリーでの活動をスタートしました。美術を社会に開き、暮らしと美術をつなぐことをライフワークとして、コツコツと歩んでいます。