六角型豆皿 藤吉憲典

「豆皿が大好きなの!」と言われて、すっかり嬉しくなりました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

「豆皿が大好きなの!」と言われて、すっかり嬉しくなりました。

先日、花祭窯のギャラリーにご来店のお客さまのことば。「もうたくさん持っているのだけれど、ついつい買ってしまうのよね」とおっしゃりながら、楽しそうに選んでいらっしゃいました。そのお客さまのおっしゃることが、同じ豆皿ファンとしてとても嬉しく、ひとつひとつ頷きながらお話を聞いていました。

豆皿はいろいろあるのが嬉しいから、ひとつづつ買う。

たとえ価格の高いものでも、使わないと意味が無いからどんどん使う。

豆皿は、使い始めると、これほど使い勝手の良いものは無い。

形も文様も丁寧に凝った豆皿は、料理と盛付を助けてくれる。

新しい豆皿に出会うと、盛る料理のイメージがすぐに動き出す。

そして「もう十分に持っていると思っても『持っていないもの』が見つかるのよね。それがまた嬉しい。」とのお話に、豆皿の世界の豊かさをあらためて感じました。たしかに、古典の資料を見ているだけでも、形、絵付、やきものの種類によって、種類がいくらでもあるのです。

藤吉憲典の作る小皿豆皿は、現在、形だけでも40種類を超えています。作り手的には、さらにもっと「作りたいもの」が、まだまだたくさんある様子。小皿豆皿の新作登場が楽しみな今日この頃です。

投稿者:

ふじゆり@花祭窯

花祭窯おかみ/Meet Me at Art アートエデュケーター ふじゆり のブログです。1997年に開窯した花祭窯は、肥前磁器作家である夫・藤吉憲典の工房です。その準備期から、マネジメント&ディレクション(=作品制作以外の諸々)担当として作家活動をサポートし、現在に至ります。工芸・美術の現場で仕事をするなかで、体系的な学びの必要性を感じ、40代で博物館学芸員資格課程に編入学・修了。2016年からは、教育普及を専門とする学芸員(アートエデュケーター)として、「Meet Me at Art(美術を通して、わたしに出会う)」をコンセプトに、フリーでの活動をスタートしました。美術を社会に開き、暮らしと美術をつなぐことをライフワークとして、コツコツと歩んでいます。