こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。
いい道具は美しい。
尊敬するご近所の金工アーティスト、千場昌克さんAtelier FERのおろしがね。昨年末に注文していたものが、出来上がりました。真鍮(しんちゅう)の本体に、おろす面には錫を引いてあり、持ち手には木がかぶせてあります。
こちらは裏側。写真では伝えきれない美しさです。こういう時、写真の腕が無いことが悔やまれます。ぜひ実物を見て欲しいです。美しいだけでなく、使い勝手も素晴らしい。握りのカタチと太さ、おろしがね面のカタチと広さ、持った時の軽さ。
使い勝手とデザインを両立する技術と感性を要する仕事。道具づくりは、実際の生活場面でどのように生かされるかをイメージする想像力と、それを形にする創造力が問われます。こういう仕事をできる人は、アーティストとしての作品の完成度も素晴らしく高い方が多いのですが、 Atelier FER 千場さんはその最たる一人だと思います。
数十年ぶりに手に入れた新しいおろしがね。嬉しくて、しばらく大根おろしが食卓に載り続きそうな藤吉家です。