ゾウ 藤吉憲典

いろいろと動き出している、卯月(うづき)。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

いろいろと動き出している、卯月(うづき)。

卯月八日は、お釈迦様のお誕生日「花祭り」でした。花祭窯の窯名は、創業地の通称「花祭」からいただいたもので、お釈迦様の誕生日とは関係が無いのですが、あやかっておめでたい気分になるので、毎年嬉しくなります。創業時に窯の名前を考えていたときには、実は「花祭り」の意味を知らなかったのですから、不思議なものですね。

お釈迦様のお誕生日としての花祭りは、インドから中国を経て日本に伝わってきた仏教行事として知られていますが、もともと「卯月八日(うづきようか)」は日本の農村部にとって大切な節目だったようです。『和のしきたり』(日本文芸社 新谷尚紀著)によると、万物が生長に向かって動き出す月で、農事をスタートする大切な節目として、日本各地で豊作と無病息災を祈る行事がさまざまに行われてきました。

さて動き出しているのは、農事だけではなさそうです。日本では新年度が4月スタートなので、このタイミングで動き出すものもいろいろとあるのでしょう。花祭窯でも、新たに楽しみな打診をいくつかいただいています。創業以来ずっとチャレンジの連続ですが、何歳になってもその機会をいただけることが、とてもありがたいです。ひとつひとつの機会を大切にし、育てていきたいと思う今日この頃です。

投稿者:

ふじゆり@花祭窯

花祭窯おかみ/Meet Me at Art アートエデュケーター ふじゆり のブログです。1997年に開窯した花祭窯は、肥前磁器作家である夫・藤吉憲典の工房です。その準備期から、マネジメント&ディレクション(=作品制作以外の諸々)担当として作家活動をサポートし、現在に至ります。工芸・美術の現場で仕事をするなかで、体系的な学びの必要性を感じ、40代で博物館学芸員資格課程に編入学・修了。2016年からは、教育普及を専門とする学芸員(アートエデュケーター)として、「Meet Me at Art(美術を通して、わたしに出会う)」をコンセプトに、フリーでの活動をスタートしました。美術を社会に開き、暮らしと美術をつなぐことをライフワークとして、コツコツと歩んでいます。