こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。
お花を生けるタイミング。
花祭窯にお越しになった方が「お花がいいですね」とおっしゃってくださると、お花に気づいてくださったことに感謝の気持ちがこみあげます。ご来訪を歓迎している気持がお花を通して伝わったかなと思うと、嬉しくなるのです。
佐賀にいたころに、先生について3年間だけお花を習いました。先生の流派は池坊で、京都にもよく研修にお出かけでしたが、とても大らかな先生で、流派のしきたりにとらわれず大切なことを教えてくださいました。たった3年でしたから技術はほぼ身に付いていませんが、先生が教えてくださった理念と花・植物に向かう姿勢は、わたしがお花を扱うときのベースになっています。
さてタイミング。料亭の女将さんのように毎日新しいものを生けるわけではありません。花鋏(はさみ)を持つのは、「お客さまがいらっしゃる時」と「お花をいただいた時」の二つのタイミングがほとんどです。そして追加で「生けたお花を生け直す時」です。お客様がいらっしゃるときは、まずは花祭窯の小さな露地のなかで、生けれそうな花材(あるいは葉材)があるか眺めます。たいていは一つ二つ見つけることが出来ます。どうしても無いときは、近所のお魚センターへ。名前はお魚センターですが、福津市内の花農家さんから届く切り花を探すことが出来ます。実は福津市は、お花の産地でもあり。
以下は、現在の花祭窯の活花の様子です。お客さまがあったので露地から拝借したこと、ご近所さんからお花をいただいたことから、このような顔ぶれになっています。
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それにしても一輪挿しはとっても便利。食器同様、花生けでも器に助けられております。