こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。
お茶のお稽古へのモチベーション。
暖かい一日となった先日、お茶の先生が花祭窯を訪ねてきてくださいました。花祭窯では現在「福岡県感染防止宣言ステッカー」に準じ、ご来店への対応をしています。ありがたく嬉しいご来訪。わたしが入門している茶道南方流では、2020年3月以降感染症防止対策でお茶のお稽古を中止していますので、先生方にも約1年ぶりにお会いすることができました。
お茶のお稽古では、密を避けることが難しいです。四畳半の茶室での稽古は、まさに「三密」。お濃茶はお茶碗を回していただくものですし、茶碗茶巾などのお道具を、一人一人使うたびに消毒するというのは、できないこともなさそうですが、あまり現実的ではありません。
とはいえ、他の流派では、これまでとやり方を変えてお稽古を再開しているところもあります。いろいろな考え方があるなかで、「やらない」という決断をし続けることも、我慢が必要なことでしょう。それができる南方流のお師匠さんは、やっぱりすごい方だと思うのです。
さて先生が花祭窯にお越しになり、まず最初にわたしが口にしたのは、恥ずかしながら「お稽古ができていません…」という言い訳でした。すると先生は「わたしも、お抹茶立てていただくぐらいで、ぜんぜんお稽古はできてないんですよ。なかなか難しいですよね」と。そして「はい、お土産」と、生菓子をくださいました。「これがあれば、お抹茶立てたくなるでしょう?」と。大好きな生麩饅頭です。
さすが先生です。おいしい生菓子があれば、お抹茶を立てたくなる。わたしの性格をよく見抜いておられます。そういえばこのところ、生菓子を買っていませんでした。「そっかぁ、生菓子が無かったからお茶のお稽古ができなかったんだ!」との結論に結び付け(笑)
狭小茶室「徳り庵」もご覧いただき、「一人でお稽古するのにちょうど良さそう」と先生がおっしゃると、どんどんやる気が湧いてくるのですから、我ながら単純なものです。お稽古が中止になってからの一年間、「家でもお茶のお稽古はできる」と思いながら、なかなかできずにいました。まずは日常的に「おいしい生菓子」を用意し、お抹茶を立てるところから、リハビリスタートです。