こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。
お茶のお稽古再開。
まるっと2年ぶりの初釜の喜びの後、福岡県内に「まん延防止措置…」のコロナ対策が発令されたため、またもやお茶室に通うことが出来ずにおりました。先日ようやく解除されて、お茶のお稽古も晴れて再開です。
この2年の間に「感染防止対策をとりながらお稽古をする方法」を模索してくださった先生方のおかげで、安心して参加できる環境となっていました。いつもの四畳半のお茶室ではなく広間でのお稽古になったり、すべてご自服でいただくことになったり、いくつかの変更はありましたが、とにかく円覚寺に足を運んでお稽古ができることの幸せ。
作法あれこれをすっかり失念しており、まずはウォーミングアップで薄茶のお点前から再開しました。ひとつひとつ、基本の所作を確認しながらゆっくりペース。作法を忘れてしまっているのは仕方がないとして、せめて立ち居振る舞いだけでも丁寧にと、ご挨拶、襖の開け閉め、歩き方、立ち方座り方、道具の扱い方に気持ちを向けました。
南方流の茶道訓には七つの教えがあり、そのなかに「茶式(ちゃしき)論ずべからず」「茶礼(されい)守るべし」というものがあります。お点前の決まり事通りにきちんとできなくても、礼を尽くしたふるまいを心がけることはできる。できることをきちんとしていくことの大切さです。
ほかの方のお稽古を拝見し、自分でもやってみて、手を動かすうちに、少しづつ少しづつ、感覚が戻っていくのを味わいました。それにしても、久しぶりのお茶室でもリラックスして稽古に臨むことが出来るのは、先生方の寛容で余裕のあるお姿があればこそ。幸せな環境だなぁ、とつくづく思います。
とはいえ、初伝免状所持者としては、もう少し自覚を持たねばならないかもしれません。頑張ろう。