こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。
ごまかす=胡麻化す。
週末の朝はパンの仕込みからスタート、とはいってもホームベーカリーに材料を投入してスイッチを押すだけですが(笑)ここ数年、基本の材料として投入しているのが、胡麻(ゴマ)。黒ゴマでも白ゴマでも金ゴマでも、すりおろして大量に投入するマイブームが続いています。写真は、黒ゴマをすりおろしているところ。
「ごまかす」という言葉が好きになったのは、数年前から。「誤魔化す」といえば読んで字のごとく、誤りをうやむやにしたり、上辺をとりつくろったり、というニュアンスですから、好い印象のものではありません。が、ある日某料理研究家のひとことで「ごまかす」の解釈が大転換したのでした。
いわく「ごまかすって『誤魔化す』じゃなくて、『胡麻化す』なのよ。どんな料理も、胡麻をすりおろして入れるだけで、コクが出て美味しくなる。だから、胡麻を入れて美味しくしちゃうことを『胡麻化す』って言うのよ!」。というようなことをおっしゃったのです。
まあ、ビックリしましたが、大きく納得。たしかに胡麻を入れるほんの一手間で、コクが出たりまろやかになったり、料理の味が少しランクアップするのは、経験上よくわかります。それ以来、わたしのなかで「ごまかす=胡麻化す」になりました。ほんのちょっとの一手間を加えて、もっと美味しくすること。
おかげで今日も、黒ゴマパンが香ばしく美味しく焼きあがりました^^