津屋崎の盆踊り

そして、8月15日は盆踊り本番でした。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

そして、8月15日は盆踊り本番でした。

盆踊りの練習をしました!と書いたのは、つい数日前のことでした。

で、当日。初盆を迎えた方々の法要がひと段落した夜8時から、盆踊りスタートです。小さな櫓(やぐら)を見上げれば、三味線、笛、太鼓の面々が勢ぞろい。今年も生唄生演奏の、とっても贅沢な盆踊りでした。

初めは「今年はちょっと少ないかな」と思えた踊り手の数も、演奏が始まるとそろそろと増えだしました。例年顔を見るベテランさんを探しては、その後ろから踊ります。久しぶりに顔を合わせる知人友人も多数。お盆で帰省中の方々の顔を見るけることも出来ました。素晴らしいと思ったのは、初めてご参加と思われる親子連れが何組もたくさんいたこと。子どもが見様見真似で踊る姿はなんとも可愛らしく、嬉しくなります。踊りの輪の少し脇には、車いすで踊っているおばあちゃんもあり、まさに世代を超えたお祭りです。

数日前に練習はしていましたが、そのときは録音の音楽でしたので、やはり生演奏での盆踊りは格別です。唄のテンポが唄い手さんのペースで、早くなったりゆっくりになったり、変わるのもご愛敬。津屋崎の盆踊りの曲はとても長く、エンドレスに思えるかのような繰り返しで踊り続けます。軽いトランス状態(笑)。でも、あの世から帰ってきていた方々をお見送りするための踊りですから、そういうものかもしれませんね。

今回もうひとつ素晴らしいな、と思ったのは、唄のメンバーに高校生ぐらいと見える若いメンバーが何人かいたこと。ベテランから若手へ、受け継ぎながら続いているのですね。ああ、こうやって受けつがれていくのね、と、こちらも嬉しくなりました。盆踊りの踊り自体が難しく、なかなか指導者が育成できずに困っているという話も聞きましたが、なんとなく、大丈夫のような気がしました。

津屋崎に越してきて12年、この地にお墓を持っているわけでもありませんが、まるでジモティのように盆踊りに参加しています。

また来年♪

投稿者:

ふじゆり@花祭窯

花祭窯おかみ/Meet Me at Art アートエデュケーター ふじゆり のブログです。1997年に開窯した花祭窯は、肥前磁器作家である夫・藤吉憲典の工房です。その準備期から、マネジメント&ディレクション(=作品制作以外の諸々)担当として作家活動をサポートし、現在に至ります。工芸・美術の現場で仕事をするなかで、体系的な学びの必要性を感じ、40代で博物館学芸員資格課程に編入学・修了。2016年からは、教育普及を専門とする学芸員(アートエデュケーター)として、「Meet Me at Art(美術を通して、わたしに出会う)」をコンセプトに、フリーでの活動をスタートしました。美術を社会に開き、暮らしと美術をつなぐことをライフワークとして、コツコツと歩んでいます。