蚤の市

ひょんなきっかけで「自分の好きなもの」に気づく。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

ひょんなきっかけで「自分の好きなもの」に気づく。

藤吉憲典の器や作品を扱ってくださるギャラリーさんは、皆さん「もの」に対する己の審美眼と価値観をしっかりとお持ちで、お付き合いのなかでいつも学ぶ機会をいただいています。オーナーさんの嗜好や考え方は「わたし(わたしの価値観)は、こんなふうですよ」と、お店のありようや展示ににじみ出ます。それらに対して、自分はちゃんと「わたしはこんなふうです」を提示できているかしらと、問われているような気がします。

先日のこと、岡山のギャラリー栂さんが、ご自身が集めて来られたアンティークを展示するという企画展をなさっていました。フェイスブックを通じてその様子を拝見していましたが、そのなかでひとつのアクセサリーが目に留まってしまいました。

思わず速攻でお問い合せしたところ、どうやらアンティークとは言うものの、それほど古くなく、また思いがけなくお安い値段をつけておられることが判明。写真一枚の印象で買い物をすることはあり得ないわたしですが、即決で譲っていただくことに。それが、上の写真左側のブローチです。ふだんブローチなどつけることはまずありませんし、今までの人生のなかで自分で購入したことも記憶にありませんから、とても珍しいことでした。

手元に届いて実物をよく見ると、なぜ価格が安かったのかがわかりました。それがわかったうえでも、とにかく可愛くて嬉しくてウキウキです。そして、じーっと眺めるうちに、自分が惹かれた理由がちょっとづつ見えてきました。

まず、細工の楽しさ。そして、色。そういえば、同じ色のアクセサリーを一つ持っていたと思い出し、引っ張り出してきたのが上の写真右側のネックレス。ターコイズブルーです。このネックレスも、ひとめぼれで買ったのだったと記憶がよみがえってくると、二つのアクセサリーの共通点=わたしの好きなものが見えてきました。

ふだんほとんどアクセサリーをつけませんが、せっかくだから、たまにはつけないともったいないな、と思いました。好きなものを身に着けることは、「わたしはこんなふうです」を提示することにつながりますね。

投稿者:

ふじゆり@花祭窯

花祭窯(はなまつりがま)の内儀(おかみ)であり、Meet Me at Artを主宰するアートエデュケーターでもある、ふじゆり のブログです。