『イタリア好き』カッラーラ特集号

ようやく必要な情報誌を発見、その名も『イタリア好き』。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

ようやく必要な情報誌を発見、その名も『イタリア好き』

ダンナ・肥前磁器作家・藤吉憲典が商用と研修でイタリアに向かうことになり、その準備をしています。研修地が決まってから、ずっと目的地の「情報誌」あるいは「マップ」を探しているのですが、見つからず。イタリアの旅行情報誌はたくさん出ていますが、目的地に関する情報は全く載っていないのです。ネット書店で探し、紀伊国屋で探し、丸善で探し、見つかりません。トスカーナ地方の情報が載っていても、そこに目的の地名は出てきません。福岡市内にある「イタリア会館」にたずねても、「今は、みんなネットで情報を集めるから、地図もパンフレットも全然置いてないんですよね~」と…。

その場所とは、カッラーラ。大理石の産地です。歴史は古代ローマ時代にさかのぼり、ルネサンス期にミケランジェロが通い詰めた場所としても有名。あのダヴィデ像をはじめ、多くの大理石像は、ここカッラーラの石から彫り出したものだそうです。ようやくネットで探し当てた情報誌『イタリア好き』のバックナンバーに「白い大理石の山に呼ばれて カッラーラ」の特集号を見つけ、即本誌をゲットしたのでした。上がその写真です。雪山かと見紛う白い山々は、大理石。

「イタリア好き委員会」が発行する季刊誌『イタリア好き』

知りたい情報が満載!というわけには参りませんが、これまで全く探すことが出来なかった情報を1冊のなかにいくつも見つけることが出来、ホッと安堵したのでした。カッラーラ、なかなか魅力的な街のようです。「造形」「彫刻」というキーワードで結ばれた志のある者にとっては、聖地といえるのかもしれません。

それにしても、有名な都市や観光地以外の情報を紙媒体で探すことが、こんなに難しいとは。マニアックな雑誌を刊行してくださっている「イタリア好き委員会」の方々に、心より感謝です。

投稿者:

ふじゆり@花祭窯

花祭窯おかみ/Meet Me at Art アートエデュケーター ふじゆり のブログです。1997年に開窯した花祭窯は、肥前磁器作家である夫・藤吉憲典の工房です。その準備期から、マネジメント&ディレクション(=作品制作以外の諸々)担当として作家活動をサポートし、現在に至ります。工芸・美術の現場で仕事をするなかで、体系的な学びの必要性を感じ、40代で博物館学芸員資格課程に編入学・修了。2016年からは、教育普及を専門とする学芸員(アートエデュケーター)として、「Meet Me at Art(美術を通して、わたしに出会う)」をコンセプトに、フリーでの活動をスタートしました。美術を社会に開き、暮らしと美術をつなぐことをライフワークとして、コツコツと歩んでいます。