小倉城

インプットツアー in 小倉-リバーウォーク北九州が素晴らしい―その1。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

インプットツアー in 小倉-リバーウォーク北九州が素晴らしい―その1。

1月の九響ニューイヤーコンサート、2月の日本フィル、5月の九響定期演奏会「オペラトスカ」のあと、しばらく間が空きましたが、九響の北九州定期演奏会に足を運んでまいりました。今回の会場は、北九州市小倉にあるJ:COM北九州芸術劇場大ホール。商業施設「リバーウォーク北九州」の中にあります。そういえば2月に日本フィルを聴いた北九州ソレイユホールはここから歩いて15分ほどのところ。北九州市内には、オーケストラの演奏会ができるホールがいくつもあって、市民の文化芸術活動への関心の高さ・培ってきた歴史を感じます。

今年3月までN響のコンサートマスターをお勤めだったという「まろ」こと篠崎史紀氏の指揮とヴァイオリンを初鑑賞できるとあって、ドキドキしながら出かけました。九響のミュージック・アドバイザーも務めておられる篠崎氏、そういえば氏が登場するのは、北九州での定演が多いなぁ、と思っていたら、北九州市のご出身なのですね。クラシック素人のわたし、ほんとうに知らないことばかりです(汗)いわばお膝元である会場は、ほぼ満席でした。驚いたのは、マイクを握った「まろ」氏の気さくさと、サービス精神の旺盛さ。大御所感を全身から放ちながら、ファンサービスをさらっとこなす大人の余裕。すごい人はやっぱりすごい!ですね。

北九州芸術劇場には初めて足を運んだのですが、3階の一番上の席を押さえたところ、これが大当たりでした。というのも、ソリストとしてピアノの谷昴登さんが登場したのですが、高い位置の席から、グランドピアノの蓋を開けた中がとても美しく見えたのです。そして、ピアノを弾く鍵盤の上の手の動きがまたよく見えました。高い位置の席=舞台から一番遠いので、もちろん細かいところは見えませんが、全体をすっぽりと俯瞰で拝見することができて、耳と目とで満喫する、至福の時間となりました。

ピアニスト・谷昴登氏の演奏をお聞きしたのも、初めてでした。ピアノを弾く姿と音の、優雅でありながら入り込んでいる様子に、力を感じました。その谷昴登氏も、北九州市のご出身だということです。北九州のポテンシャル、すごいですね。演奏に感動し、谷さんが出演なさる公演のチラシが目についたのをいいことに、帰りに劇場内のチケット販売窓口に寄ってさっそくゲット。次もまたわたしにとっては「初めまして」のホールになりますが、北九州市内での演奏会になります。今回の成功体験に味を占めて、一番高い位置にある席を取りました♪

これまで何回も足を運んだことのあるリバーウォークでしたが、そのほとんどは夕方から夜にかけてのビジネス系勉強会でしたので、文化施設としてのリバーウォークを楽しむ初体験となりました。「その2」に続きます^^

投稿者:

ふじゆり@花祭窯

花祭窯おかみ/Meet Me at Art アートエデュケーター ふじゆり のブログです。1997年に開窯した花祭窯は、肥前磁器作家である夫・藤吉憲典の工房です。その準備期から、マネジメント&ディレクション(=作品制作以外の諸々)担当として作家活動をサポートし、現在に至ります。工芸・美術の現場で仕事をするなかで、体系的な学びの必要性を感じ、40代で博物館学芸員資格課程に編入学・修了。2016年からは、教育普及を専門とする学芸員(アートエデュケーター)として、「Meet Me at Art(美術を通して、わたしに出会う)」をコンセプトに、フリーでの活動をスタートしました。美術を社会に開き、暮らしと美術をつなぐことをライフワークとして、コツコツと歩んでいます。