「古伊万里の変遷と未来 古典からアートへ 藤吉憲典の挑戦」

Simon the Rhino サイの名前が決まりました!

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

Simon the Rhino サイの名前が決まりました!

昨秋、福岡アジア美術館で開催した展覧会「藤吉憲典の挑戦 古伊万里の変遷と未来 古典からアートへ」の会期中に、展覧会広報物のメインキャラクターとなった黄色いサイ(Yellow Rhino)の名前を募集しました。皆さんがとても一生懸命考えてくださったのが、とても嬉しくありがたく思いながら、検討しておりました。

命名:サイモン

ニューヨークメトロポリタンミュージアムの人気者は、William the Hippo カバのウィリアムさん。対して、Simon the Rhino サイのサイモンさんです。

藤吉憲典 サイ

サイモン=Simon=犀文

皆さんからのご提案を拝見してハッとしたのは、「サイ」にかけて、読み方の音や漢字表現に多様な意味を込めたお名前案をたくさんいただいていたこと。日本語ならではの良さ、楽しさをあらためて感じました。ダジャレ的な要素も含まれていて、肥前磁器の歴史と重なる江戸文化を思わせるものも多々。そこはぜひひとつ押さえておこう!と思いました。と同時に、日本人だけでなく海外の方にも親しみやすい(呼びやすい)名前がいいな、という気持ちがありました。既に藤吉のサイが何頭も海外に飛び出しているので。

さて、サイモン。ご提案いただいたたくさんの候補のなかにあった、数少ない英語名でした。英語名Simon(サイモン/シモン)は、もとはユダヤ名のSimeonに由来し、キリスト教十二使徒のペテロの本名がシモンということもあり、西洋世界でもよく親しまれている名前のひとつだそうです。わたしはサイモンと聞くと、サイモン&ガーファンクルのポール・サイモンだったり、デュラン・デュランのボーカルであるサイモン・ル・ボンの名前が頭に浮かびます(世代がわかりますね 笑)。この二つの例だけでも、ファーストネームにもラストネーム使われているわけで、とても一般的な名前であることがわかります。

そして「犀文(サイモン)」。犀はサイそのまま。文は文様。藤吉憲典の生み出すサイの特徴・魅力は、細かいところまでこだわった造形美に加えて、その独特の文様にあります。「サイの文様」ではなく「文様のついたサイ」ですね。「サイモン」の音に漢字を合わせるにあたり、「文」以外の選択肢は必要ありませんでした。それくらい、作者であるダンナもわたしも、しっくりきましたので、迷いなく決定。

それにしても「名前」を必死で考えたのは、我が子が生まれたとき以来のこと。その当時「名づけ辞典」的なものをたくさん図書館から借りてきて、漢字の意味を調べたり画数を確認したりしたのを思い出しました。

お名前募集の呼びかけにご協力くださいました皆さま、ほんとうにありがとうございました。これからも一層、Simon the Rhino=サイの犀文(サイモン)をよろしくお願いいたします!

投稿者:

ふじゆり@花祭窯

花祭窯(はなまつりがま)の内儀(おかみ)であり、Meet Me at Artを主宰するアートエデュケーターでもある、ふじゆり のブログです。