ストーブ出動。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

ストーブ出動。

この秋は、朝晩の冷え込みが、ここ数年よりも早く訪れているように思います。写真は秋の大峰山から見下ろした玄界灘。寒風を思わせる白波です。

干し柿、紅葉と、季節の景色もどんどん冬に向かっています。そんななか、早々とストーブを出してまいりました。最近の若い方には「石油ストーブ」を知らないという方もおられると聞きますが、純日本家屋の我が家には必須の暖房器具。

石油ストーブのなにが嬉しいかというと、「暖かい」に加えて、火のうえを活用できること。常にヤカンでお湯を沸かすので、いつでもアツアツのお湯がポットいっぱい。紅茶もコーヒーもすぐに淹れることができるのは、ささやかな幸せ。そして台所を預かるものとしては「煮込み系料理」が簡単にできる嬉しさ。鍋に材料を投入して、ストーブの上に置いておけばある程度完成するのですから、強い味方です。煮る時間がかかる豆類の下茹でが放っといてできるのも、ありがたく。

この秋初点火した昨晩は、ストーブの上で焼き芋を作りました。水で濡らしたキッチンペーパーでお芋を包み、そのうえからアルミホイルで包めば、鍋要らず。火が通りやすいよう小さめのお芋を選び、ときどき菜箸で転がしながら、甘い香りがしてきたらできあがり。

昔は焚火で焼き芋でしたが、今どきはストーブで焼き芋。そのうち石油ストーブも無くなって、焼き芋もお鍋でつくるものがあたりまえになるのでしょうね。わざわざつくるのではなく、「火があるついでに作る」のが焼き芋の楽しさだと感じていましたが、そんな焼き芋文化も少しづつ変わっていくのだなぁ、と思いつつ。

投稿者:

ふじゆり@花祭窯

花祭窯おかみ/Meet Me at Art アートエデュケーター ふじゆり のブログです。1997年に開窯した花祭窯は、肥前磁器作家である夫・藤吉憲典の工房です。その準備期から、マネジメント&ディレクション(=作品制作以外の諸々)担当として作家活動をサポートし、現在に至ります。工芸・美術の現場で仕事をするなかで、体系的な学びの必要性を感じ、40代で博物館学芸員資格課程に編入学・修了。2016年からは、教育普及を専門とする学芸員(アートエデュケーター)として、「Meet Me at Art(美術を通して、わたしに出会う)」をコンセプトに、フリーでの活動をスタートしました。美術を社会に開き、暮らしと美術をつなぐことをライフワークとして、コツコツと歩んでいます。