南坊忌 円覚寺

三年ぶりの南坊忌献茶会でした。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

三年ぶりの南坊忌献茶会でした。

三年ぶりとなりました「南方流遠祖南坊宗啓禅師献茶会」。三年前の南坊忌は、わたしにとって初伝免状を授かった記念の日でした。

上の写真は三年前の南坊忌の際の写真。今年も床の間には筍を用いた花器に花が生けられていました(今年は写真撮り忘れ…)。ああ、筍の季節の行事だったなぁと、あらためて思いました。茶会前日のお掃除・準備も、当日も、青空の広がる気持ちの良いお天気に恵まれ、着物姿で暑すぎず寒すぎず。

南方流の祖にあらためて感謝する機会であり、献茶のお点前を拝見できる貴重な機会であり、和尚さんから直々に『南方録』の一節をご教授いただく嬉しい機会でもあります。南方録を原文で読み進めるのは、チャレンジしてはいるものの忍耐を要し、時間がかかります。ですので、口述で教えていただけるのは、とてもありがたいこと。下記は岩波版、現代文の『南方録』。こちらはコンパクトで比較的読みやすいです。

南方録

南方録(岩波文庫)

献茶式・法要・南方録のお勉強の後、広間で薄茶をいただきました。今年お免状を取得なさった方の美しいお点前をうっとり拝見し、筍を模したお干菓子にニンマリし、お茶会の嬉しさがじわじわとこみあげて参りました。次のお茶会は秋の野点の予定。これを楽しみに、お稽古に精進いたします。

投稿者:

ふじゆり@花祭窯

花祭窯おかみ/Meet Me at Art アートエデュケーター ふじゆり のブログです。1997年に開窯した花祭窯は、肥前磁器作家である夫・藤吉憲典の工房です。その準備期から、マネジメント&ディレクション(=作品制作以外の諸々)担当として作家活動をサポートし、現在に至ります。工芸・美術の現場で仕事をするなかで、体系的な学びの必要性を感じ、40代で博物館学芸員資格課程に編入学・修了。2016年からは、教育普及を専門とする学芸員(アートエデュケーター)として、「Meet Me at Art(美術を通して、わたしに出会う)」をコンセプトに、フリーでの活動をスタートしました。美術を社会に開き、暮らしと美術をつなぐことをライフワークとして、コツコツと歩んでいます。