カメリアステージ図書館

並び方が変わると、見えるものが変わる。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

並び方が変わると、見えるものが変わる。

いつものカメリアステージ図書館が、4月中旬に少し長めの休館日をとりました。図書整理日です。そのお休み明け、嬉々として出かけたところ、館内の図書の配置が大きく変わっていました。大きく、と書いたものの、書架のレイアウトは変わっていません。並んでいる本の場所が変わったのと、見せ方の工夫が増えたのと、というところ。大きく変わった印象を受けた、と言った方が正しいかもしれませんね。

カメリアステージ図書館

受付でいただいた配置図を片手に、まずは一周。変わっているところと、変わらないところ。変わっているところは、場所が移動したことにより、周囲の棚と分野を関連付けて探しやすくなっていました。個人的に「この分野とこの分野は近くにあった方が…」と、漠然と感じていたところが、いくつかそのように変更されていて、嬉しくなりました。

なにより新鮮だったのは、位置が変わったことで、これまで目にとまらなかった書籍が、視界に飛び込んできたこと。「こんな本があったんだ!」というあらたな発見がいくつもありました。何度も足を運んでいても(あるいは、だからこそ)、思い込みで目に入らなくなっていた本がいくつもあったことに気づかされました。

制限のあるなかで、少しでも利用者の利便性を、という思いを感じた配置の変化でした。顔見知りの司書さんがおられたので「1週間でこれだけ変えるのはたいへんでしたね」と声をかけたところ、「実は賞味3日で動かしたんです」と。図書館スタッフの皆さん、しばらくは腕が筋肉痛だったそうです。おつかれさまでございました。

これまでは館内利用のみと制限されていた事典などの大型本も、貸し出しできるものが増えたということです。これは今回の図書整理での大きな成果だったようで、「どんどん借りてくださいね」とおススメくださいました。大型本の資料をよく使う我が家としては、とても助かります。図書館予算が厳しいなか、こうして工夫してくださるのがとてもありがたいです。

投稿者:

ふじゆり@花祭窯

花祭窯おかみ/Meet Me at Art アートエデュケーター ふじゆり のブログです。1997年に開窯した花祭窯は、肥前磁器作家である夫・藤吉憲典の工房です。その準備期から、マネジメント&ディレクション(=作品制作以外の諸々)担当として作家活動をサポートし、現在に至ります。工芸・美術の現場で仕事をするなかで、体系的な学びの必要性を感じ、40代で博物館学芸員資格課程に編入学・修了。2016年からは、教育普及を専門とする学芸員(アートエデュケーター)として、「Meet Me at Art(美術を通して、わたしに出会う)」をコンセプトに、フリーでの活動をスタートしました。美術を社会に開き、暮らしと美術をつなぐことをライフワークとして、コツコツと歩んでいます。