こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。
久しぶりにモールをウロウロしたら、たくさん発見があって面白かった。
ふだんの買い物は、肉は肉やさん、魚は魚やさん、野菜は近所の産直市場、生活消耗品はドラッグストア、いずれも近所です。車で15分ほどの距離にイオンモールがありますが、ここに行くのは、映画を観に行くとき。映画を観に行くついでに、必要なものを買い物することはありますが、それでも行き先はほぼ決まっていて、未来屋書店・NEO(時計屋さん)・カメラのキタムラ・靴修理のスケアクロウ・無印ぐらい。そもそもウインドウショッピングができない性質で、ショッピングモール自体を楽しむという習慣がありません。
先日、買い物ミッションがあって、朝の開店時間からモール内を歩き回りました。ほんとうは、パパッとと買い物を済ませてサッと帰るつもりだったのですが、「この店にあるんじゃないかな」と思って行ったところに気に入るものが無くて、次々とモール内のお店を見て回る羽目に。なかなか思い通りのものが見つからないながらも、どうしても当日中に必要でしたので、覚悟して(!?)ゆっくり回りました。
まず最初の発見は、ATMコーナー。複数ある金融機関のATMが、いずれも10時のオープンからずらりと行列でした。モール内のATMという場所を考えると、まずはお金をおろしてからお買い物、という動きが想定されます。もちろん、それだけに限らないだろうと思いますが、キャッシュレスが進むなか、この場所でこれだけの行列ができるのはちょっと意外でした。
次に買い物をしている方々の顔ぶれ。九州の福岡、さらに地方都市の福津市という場所でも、インバウンドと思しき顔ぶれの皆さまが少なからずいらっしゃいました。博多に出れば韓国語中国語が飛び交っていますので、珍しいことでは無いとは思いつつ、海外から日本の地方都市を訪問する方々が増えているというニュースを、現実ごととして実感。花祭窯のある津屋崎では、夕陽のきれいな海や神社でインバウンドのお客さまが増えているのを実感していましたが、モールも訪問先のひとつなのですね。ただ、自分たちのことを顧みたときに、ロンドンに行った時のお土産はスーパーに買い出しに行ったりしていますので、つまり同じことなのかもしれません。
そして、専門店街のお店の入れ替わりよう。もともとどんなお店があったかをしっかり見ていたわけではありませんが、長く続いているところは見覚えがありますので、コロナ禍を経てモール内で定着してきているお店がどんなお店か、興味深かったです。売り場を広げているところがある一方で、無くなっているお店・入れ替わっているお店を見ると、より「今」を感じとることが出来ました。ポップアップスペースが増えているような気がしたのも、「今」っぽいかな、と。
というようなことを皮切りに、約1時間半の滞在で、いろいろと発見がありました。ショッピングモールに1時間半というのは、わたしとしてはかなりの長時間です。おかげで買い物ミッションは何とかコンプリート。ちなみにネットでの買い物歴は20数年と長い方で、ネットショップはふつうに使いますが、ここ数年は思うところあって「ネットのこのお店じゃなきゃだめ」か「リアル店舗で探そうとするとけっこう大変」でない限り、できるだけリアル店舗で購入することを心がけています。「消費行動」ということで考えると、ショッピングモールはアナログ体験の宝庫かも…などと考えながらの、モールウロウロでした。