九州国立博物館からのメルマガ。

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こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

九州国立博物館からのメルマガ。

気になる美術館、博物館のメールマガジンをとっています。どこの館のものも、通常は、おススメの展覧会や、展覧会に付随して行われるイベントの紹介が多く、受け取る側もそれが主な目的でもあります。

先日届いた、九国からの最新のメルマガタイトルは「4階文化交流展示室のおすすめの文化財を紹介します!」。このところ、臨時休館やイベント中止の連絡が多かったなか、思わず食いつきました(笑)わたしが九国からのメルマガを読むようになってから数年が経ちますが、こういうアプローチは初めてだと思います。

わたしはもともと「九州国立博物館は、特別展もいいけれど、4階の常設展がおススメ!」で「文化交流展示室推し」。特別展に誘われて観に行っても、文化交流展示室での滞在時間の方が長くなるのですが、そのファン心をくすぐる内容でした。

「4階文化交流展示室のおすすめの文化財を紹介します!」のタイトル通り、おススメの資料が写真付き(HTMLメール)、簡潔な説明付きで紹介されていました。各資料とも九国の収蔵品データベースへのリンク付きで、気になるものは、すぐに九国のサイトで確認することができます。5つの資料が紹介されていましたが、1回のメルマガで見る量としては、ちょうどよかったです。

個人的に最も気になったのは「青貝細工フリーメーソン螺鈿箱」。江戸時代の長崎螺鈿の輸出品です。19世紀という時代は、有田焼においても西洋からのオーダー品に応えて積極的に輸出をしていた時代でもあり、興味深く眺めました。

文化交流展示室は、展示されている資料数も多いので、毎回すべて見ることはできません。そのうえ、定期的に展示替えも行われています。「こんな収蔵品があるよ!」と教えていただけるのはとっても嬉しいことで、次回のメルマガ配信が今から楽しみです。

ほかの美術館、博物館のメルマガも、今こそこういうアプローチをしてくれたら嬉しいな、と思いつつ。

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投稿者:

ふじゆり@花祭窯

花祭窯おかみ/Meet Me at Art アートエデュケーター ふじゆり のブログです。1997年に開窯した花祭窯は、肥前磁器作家である夫・藤吉憲典の工房です。その準備期から、マネジメント&ディレクション(=作品制作以外の諸々)担当として作家活動をサポートし、現在に至ります。工芸・美術の現場で仕事をするなかで、体系的な学びの必要性を感じ、40代で博物館学芸員資格課程に編入学・修了。2016年からは、教育普及を専門とする学芸員(アートエデュケーター)として、「Meet Me at Art(美術を通して、わたしに出会う)」をコンセプトに、フリーでの活動をスタートしました。美術を社会に開き、暮らしと美術をつなぐことをライフワークとして、コツコツと歩んでいます。