むなかた模型作品展示会

今年も「むなかた模型作品展示会」

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

今年も「むなかた模型作品展示会」。

3月23日(土)~3月24日(日)二日間、海の道むなかた館にて開催されました。

5回目を迎えた本イベント。実は今年度は「むなかたものづくり展」と、イベント名が変更になっていました。でも、第一回目からの開催経緯を知る者としては、あえて、もともとの「むなかた模型作品展示会」というタイトルを前面に出したいと思います。

昨年度の第4回開催時にも、このイベントの成り立ちの素晴らしさを書いています。

今回の変更されたイベント名称を見て「?」と思いつつも会場に足を運んだところ、その心配が当たりました。時間をかけて育ってきたこのイベントの趣旨が、残念な方向に向かっているのが見えてしまいました。

本来メインで展示されるべき企画がわかりにくい場所になっていたうえ、イベントの立ち上げからボランティア(どころか、とてつもない手弁当をもって)で知恵と情報と手間を惜しみなく提供してくださった皆さんへの配慮の無さ。

この展示会を毎回楽しみにしている一ファンとして残念であったと同時に、毎回遠方から駆けつけて協力してくださっている方々に対して、地元の(お隣の市ではありますが)人間として申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。

回を増すごとに増えてきたご来場者が、何を楽しみにいらしているのか。企画展示の趣旨をすり替えてしまったら意味が無いだろうと感じました。ご来場なさるお客さまの顔を見ていないな、と思いました。

それでも、本来の趣旨に沿った展示やイベント体験は大盛況で、そこはほんとうによかったな、と安心しました。過去四回に参加した皆さんが今回も楽しみになさって、たくさんご来場くださっているのが目に見えて、嬉しい二日間ではありました。

来年度、果たしてどうなるのでしょうか。見守っていきたいと思います。

投稿者:

ふじゆり@花祭窯

花祭窯おかみ/Meet Me at Art アートエデュケーター ふじゆり のブログです。1997年に開窯した花祭窯は、肥前磁器作家である夫・藤吉憲典の工房です。その準備期から、マネジメント&ディレクション(=作品制作以外の諸々)担当として作家活動をサポートし、現在に至ります。工芸・美術の現場で仕事をするなかで、体系的な学びの必要性を感じ、40代で博物館学芸員資格課程に編入学・修了。2016年からは、教育普及を専門とする学芸員(アートエデュケーター)として、「Meet Me at Art(美術を通して、わたしに出会う)」をコンセプトに、フリーでの活動をスタートしました。美術を社会に開き、暮らしと美術をつなぐことをライフワークとして、コツコツと歩んでいます。