こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。
今年もお雛さま。
2020年桃の節句は、ゆっくりと家で寛いでいる人も多いかもしれませんね。我が家の中学生も、思いがけず長い春休みがスタートし、早くも暇を持て余し気味。それを横目に、自営業の我が家では淡々と仕事を進めています。
いつもと違うことや不確実な要素が多いときほど、「いつもの」を大切にすることが「マイペース」の維持につながると感じています。というわけで、写真はいつもの花祭窯の金襴手雛香合。檜扇を持たせそびれたが故に販売自粛した雛香合ですが、おかげで毎年、花祭窯の三月の主役として彩りを添えてくれています。
香合ですから、手に収まるサイズで動かしやすいです。雛段や付属のお飾りがありませんので、出すのも仕舞うのも簡単。今年は木目の美しい平台に載っていただきました。気軽に飾れるからこそ、面倒くさがりのわたしでも、毎年引っ張り出すことができます。家で楽しむ季節のアートこそ、「展示しやすさ」が問われるなぁ、などと学芸員目線で思いつつ。
小さくて、飾りやすくて、存在感のある金襴手雛香合。子どものころ家には雛飾りが無く、お友だちを羨ましく思ったりもしていましたが、大人になって最高のお雛様が毎年側に居てくれる嬉しさを味わっています。