藤吉憲典陶展 at 桃居

個展案内ハガキの宛名は手書き。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

個展案内ハガキの宛名は手書き。

いつからかそう決めています。藤吉憲典が個展をするようになって最初のころは、宛名をラベルで印刷していましたが、手書きに変えて15年以上経つと思います。

おかげさまで個展案内状の送付をご希望のお客さまの数も年々増え、毎回宛名書きは一仕事です。わたしは字が上手ではないので「せめて丁寧に」を心がけつつも、百枚を超えてくると途中で集中が切れることも少なからず。集中力がなくなると途端に書き損じるので、ハガキが無駄にならないよう気分転換も必要です。

わたしにとって年に数回の宛名書きは、支えてくださるお客さまの存在を強く感じる機会でもあります。各地での個展の際に芳名帳にお名前を書いてくださったり、ネットショップ蕎麦猪口倶楽部で買い物をして下さったりしたお客さまのお一人お一人のお名前に向かい合う時間です。

実際にお顔を合わせてご挨拶できる機会は限られているし、お客さまのお名前を憶えているわけでもありません。でも何度も書いたことのあるお名前はやはり頭のどこかに残っているようで、たまたま個展会場に在廊しているタイミングでご挨拶できることもあります。そんな時は、やっぱり手書きにしていて良かった!とあらためて思います。

今まさに、来月末からの西麻布桃居さんでの藤吉憲典陶展案内状を宛名書き中です。

投稿者:

ふじゆり@花祭窯

花祭窯おかみ/Meet Me at Art アートエデュケーター ふじゆり のブログです。1997年に開窯した花祭窯は、肥前磁器作家である夫・藤吉憲典の工房です。その準備期から、マネジメント&ディレクション(=作品制作以外の諸々)担当として作家活動をサポートし、現在に至ります。工芸・美術の現場で仕事をするなかで、体系的な学びの必要性を感じ、40代で博物館学芸員資格課程に編入学・修了。2016年からは、教育普及を専門とする学芸員(アートエデュケーター)として、「Meet Me at Art(美術を通して、わたしに出会う)」をコンセプトに、フリーでの活動をスタートしました。美術を社会に開き、暮らしと美術をつなぐことをライフワークとして、コツコツと歩んでいます。