散歩道 大峰山

優先順位を再確認。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

優先順位を再確認。

昨日までの数日は、読書記録のブログ記事が続きました。隙間時間の積み重ねではありながら、読書時間を確保できているのは、とても幸せなことです。「本を読む」は、わたしのこれまでの生き方のなかで、優先順位が高く、もっとも資本(時間とお金)を投下したジャンルだと思います。実際に数字を出してはいないので、あくまでも印象ですが。

2020年に新たに学びはじめたもののひとつに、タロットがあります。カードを読む訓練のひとつとして、毎朝一枚カードを引いています。一日のスタートに、それなりに示唆があるので面白く。今朝の一枚が「人生の優先順位を再確認してみるタイミングかも」と言っていたので、ちょっと手を止めて考えてみることに。12月に入ったところでもあるし、ちょうどよさそうです。

価値観(自分にとって何が大切か)がはっきりしている方だと思うので、意識しなくても自動的に優先順位がついていることが多いのですが、もしかしたら惰性になっているだけかもしれません。わたしの場合、日々の選択に対するスタンスは、自分の決定への信頼感というよりは、選択の結果に対して(それが失敗しても)受け止めるよ、というほどのもの。でも、自動運転に選択を任せているうちに、真に優先すべきことがないがしろになっているかもしれません。

そう思いながら、つらつらとメモを書き出してみると、確かに、年内にやり遂げたいと思いながらまだ見通しの立っていないものがいくつか出てきました。でも、やる気モードになっていないことをしようとすると、なかなか進まないので、すぐに取り掛かることはいたしません。まずは無意識に後回しになっていたものを、目に見える形にして意識に上ってくるようにするところから。

優先順位の番号を振って目に見えるようにして、「よし、やるぞ!」が下りてくるのを待ちます。それが完結するのが、目指すべき期間内であればよいのですが、ギリギリになって「やらざるを得ない」状況に自分を追い込むのもまた一つの方法です(笑)。ともあれ月の初めにこのカードが出たことに感謝。

ところでタロットを手に取ったきっかけは、夢のなかで、美術鑑賞を使った訓練との共通点に気づいたことでした。すなわち、丁寧に「見る」ことと、そこから何を「読み取る」か、ということ。わたしが美術鑑賞教育のなかで一番大切にしていきたいこれらのことが、カードをツールとして用いることでも展開できそうだということです。特にルネサンス絵画というジャンルでみたときに、タロットとの結びつきにハッとしたのでした。夢のなかで気づくとは、無意識おそるべし(笑)。

投稿者:

ふじゆり@花祭窯

花祭窯おかみ/Meet Me at Art アートエデュケーター ふじゆり のブログです。1997年に開窯した花祭窯は、肥前磁器作家である夫・藤吉憲典の工房です。その準備期から、マネジメント&ディレクション(=作品制作以外の諸々)担当として作家活動をサポートし、現在に至ります。工芸・美術の現場で仕事をするなかで、体系的な学びの必要性を感じ、40代で博物館学芸員資格課程に編入学・修了。2016年からは、教育普及を専門とする学芸員(アートエデュケーター)として、「Meet Me at Art(美術を通して、わたしに出会う)」をコンセプトに、フリーでの活動をスタートしました。美術を社会に開き、暮らしと美術をつなぐことをライフワークとして、コツコツと歩んでいます。