津屋崎浜 千鳥

千鳥(チドリ)の種類が変わっている!

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

千鳥(チドリ)の種類が変わっている!

ちょうど10日ほど前のブログに「カモメ→ツバメ」と書いたばかりでしたが、さらにまた砂浜散歩での違和感があり、「千鳥→別の千鳥」の変化に気づいたのでした。千鳥の種類もいろいろで、季節によって会える種類が変わるのですね。知識としてはわかっていても、実際に浜辺を歩いている姿を見て理解すると、ちょっと感動します。

千鳥は和文様のひとつとして大人気です。肥前磁器でも古伊万里の古典文様からずっと描き続けられている定番文様ですので、肥前磁器の仕事に関わる人にとっても、馴染み深いものです。藤吉憲典のロングセラーのなかでも「波千鳥」は、独立当初からずっと書き続けている定番人気文様。ここ津屋崎に工房を構えたことで、「波千鳥」を日常的に実感できるようになったのは、思いがけない幸運でした。

染付波千鳥文蕎麦猪口 藤吉憲典
染付波千鳥文蕎麦猪口 藤吉憲典
染付波千鳥文小皿 藤吉憲典
染付波千鳥文小皿 藤吉憲典

佐賀有田には海はありません。古(いにしえ)の陶工たちがどんなイメージを持って波千鳥を描き続けたのか…そんなことを考えつつ、波千鳥文様をより身近に感じる今日この頃です。

投稿者:

ふじゆり@花祭窯

花祭窯おかみ/Meet Me at Art アートエデュケーター ふじゆり のブログです。1997年に開窯した花祭窯は、肥前磁器作家である夫・藤吉憲典の工房です。その準備期から、マネジメント&ディレクション(=作品制作以外の諸々)担当として作家活動をサポートし、現在に至ります。工芸・美術の現場で仕事をするなかで、体系的な学びの必要性を感じ、40代で博物館学芸員資格課程に編入学・修了。2016年からは、教育普及を専門とする学芸員(アートエデュケーター)として、「Meet Me at Art(美術を通して、わたしに出会う)」をコンセプトに、フリーでの活動をスタートしました。美術を社会に開き、暮らしと美術をつなぐことをライフワークとして、コツコツと歩んでいます。