西日本新聞20240703朝刊博多祇園山笠飾り山

七月の博多の街は山笠一色―博多をぶらぶら楽しんでまいりました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

七月の博多の街は山笠一色―博多をぶらぶら楽しんでまいりました。

「博多ぶらぶら」というのは、有名な博多の土産菓子のひとつ。製造している博多菓匠左衛門さんは、花祭窯のある福津市のお隣・古賀市に工場を持つ菓子メーカーさんで、昭和四年創業の老舗和洋菓子店だそうです。…なんてことを思いつつ、本日のタイトル。

お茶のお稽古で博多に出たついでに、仕事の用事をまとめて済ませる、というのがわたしの博多行きのパターンのひとつです。たいていは「ここであれをして、次はこっちに移動してこれをして」と頭のなかで考えながら動いているので、「博多の街をぶらぶら」なんていう余裕のある響きは無いのが正直なところ。ですが、昨日は街のあちらこちらに「山笠」の気配が漂っていて、なんとなく気持ちが浮き立ちました。

博多駅から祇園町、土居町、川端商店街、櫛田神社と周る間に、いくつもの「飾り山笠」を観ることが出来ました。飾り山笠の周りには、写真を撮っている人たちがたくさんいて、その周りには長法被姿で歩いている人たちもいて、と、華やいだお祭り気分があふれていました。いつもは目的地へ一直線のわたしも、ついつい歩を緩めて飾り山を眺め、その周りで嬉しそうな人々を眺め、こちらまで嬉しくなりました。

まずは掛軸をお願いしていた大崎周水堂さんから「出来上がりました」のご連絡をいただきましたので、受け取りに。

書画をふたつ、お願いしていました。その場で広げてくださって、確認。任せて安心ですね、今回も素敵に仕上げてくださいました。

それから川端の商店街の中にある履物やさんへ。ふだん履きできる雪駄や草履を、気軽に買い求めることのできる履物やさんが商店街内に数軒あります。そんな「履物やさん」が、昔はもっとたくさんあったような気がするのですが、ずいぶん減ってしまったようです。お店の方とのおしゃべりのなかで、「減りましたよね」とたずねると、「だいぶ減ってしまったけど、他所はもっと減ってしまってるから、皆ここ(商店街)に買いに来てくれるよ」とおっしゃっていました。今回の買い物の用途と好みをお伝えすると、すぐに候補をいくつも目の前に並べてくださり、目的のものをゲットすることが出来ました。

最後に帰路につきがてら、櫛田神社さんにお参りに。博多祇園山笠は、櫛田神社への奉納神事です。実は結婚式を挙げたのが、ここ櫛田神社でしたので、博多に出たときには、ちょこちょこお礼参りをしています。いつものようにお参りしようとしたら、拝殿の前に若い神主さんが「お祓い棒」( 正式名称は「大麻(おおぬさ)」だそうですね)を持って立っておられました。これまでに何度も何度も来ていますが、このようなことは初めて。海外からお越しのお客様が増えた昨今、お参りの方法を質問されたときにご案内する係なのかな、などと考えておりました。

ところが、わたしがいつも通りのお参り作法で低頭したところ、その頭上をさらさらと、祓ってくださったのです。無言で、でもとても自然な感じで。まったく予想外のことでしたので、とっても嬉しくなって、顔がほころびました。山笠期間中の安全祈願のひとつなのかもしれませんね。いやこれはものすごく嬉しかったです。

という感じで、いつもよりも気持ちに余裕のできた「博多をぶらぶら」でした^^

上の写真は、その翌朝の西日本新聞。飾り山笠を紹介する一覧の特集が見開きで載っていました。

博多祇園山笠公式サイト

投稿者:

ふじゆり@花祭窯

花祭窯(はなまつりがま)の内儀(おかみ)であり、Meet Me at Artを主宰するアートエデュケーターでもある、ふじゆり のブログです。