小皿豆皿でおせち 藤吉憲典の小皿豆皿

台所仕事は脳に効く!?

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

台所仕事は脳に効く!?

息子がテレビドラマ『99.9-刑事専門弁護士-』にハマっています。松本潤主演のTBSドラマでしたが、近々映画が公開されるということで、シーズン1・シーズン2と復習中のようです。わたしもついつい一緒になって覗き見ると、細かいところに小芝居が入っていて面白く(マギーと片桐仁が効いてます)、ストーリーそっちのけで笑えます。

そのドラマのなかに、毎回必ず含まれるシーンがあります。弁護士である松本潤が、居酒屋の厨房で料理を作りながら頭のなかで案件の情報整理をし、ちょっとしたきっかけがあって解決の糸口をつかむ、という流れ。このシーンを見るたびに、家での毎日のご飯作りって、これに近いものがあるよなぁと思います。

何が「これに近い」のかというと、料理をしている最中に頭のなかでは別のことを考えていること。そして、終わったときに「解決」とまでは言えないまでも、頭のなかの整理整頓が結構できていることです。毎日の食事作りのときって、何を作るかさえ決めてしまえば、あとはほとんど無意識に手が動いているようなところがあります。

もっといえば、料理を作るときだけでなく、仕込みや後片付け皿洗いなども、手を動かしながら頭は別のことを考えていることがほとんどです。わたしの場合は「頭のなかは仕事」のことが多いのですが、行動レベルでは仕事から離れているため、なんとなくリフレッシュになるのが面白いところ。キッチン横に仕事机を置いているので、パソコン仕事に煮詰まったら、立ち上がって台所仕事をしています。

煮詰まったときはいったん離れて別のことをするといい、とは仕事の場面でよく言われることですが、その「別のこと」として、料理をはじめとした台所仕事は最適のような気がします。ドラマのシーンを見ながら、そんなところに共感していたのでした。

投稿者:

ふじゆり@花祭窯

花祭窯おかみ/Meet Me at Art アートエデュケーター ふじゆり のブログです。1997年に開窯した花祭窯は、肥前磁器作家である夫・藤吉憲典の工房です。その準備期から、マネジメント&ディレクション(=作品制作以外の諸々)担当として作家活動をサポートし、現在に至ります。工芸・美術の現場で仕事をするなかで、体系的な学びの必要性を感じ、40代で博物館学芸員資格課程に編入学・修了。2016年からは、教育普及を専門とする学芸員(アートエデュケーター)として、「Meet Me at Art(美術を通して、わたしに出会う)」をコンセプトに、フリーでの活動をスタートしました。美術を社会に開き、暮らしと美術をつなぐことをライフワークとして、コツコツと歩んでいます。