円覚寺南方流

夏休みが明けて久しぶりのお茶のお稽古。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

夏休みが明けて久しぶりのお茶のお稽古。

わたしが入門している茶道南方流は、毎年八月は夏休みです。九月に入るとまず円覚寺のご近所の聖福寺で、日本に「茶」をもたらしたといわれる栄西禅師の命日供養があるので、そのお献茶のお手伝い。このお手伝いで約ひと月ぶりに先生や先輩方にお会いし、翌週から通常のお茶のお稽古が再開されます。

毎年毎回言い訳をしていますが、休み明けに釜の前に座ると、あらゆることが抜け落ちています。そんなわけで、最初の一回目はウォーミングアップと割り切ってお茶室へ。

お点前の手順を思い出すことに気をとられて、一つ一つの所作が雑になるという、自分の弱さを目の当たりにしながらのお稽古でした。袱紗(ふくさ)捌きひとつをとっても、茶巾の扱いひとつをとっても、「もっと丁寧に!」と頭では唱えながらも、次の瞬間には気が散って動きがばらばらになります。長くお稽古を見てくださっていたN先生がこの場にいらっしゃったら、微笑みながら「心ここにあらず」とおっしゃっただろうなぁ、と思いました。自分の心の状態がすっかり出てしまいます。

自分の状態が「動き」になって客観的に見えてしまうということは、なんだか怖いことだとも言えますが、ふだんの生活のなかでそのようなことはなかなかありませんので、ありがたい機会です。誤魔化しのきかない世界だなぁ、と。茶道のそんな厳しさのなかで、いつも温かく指導してくださる先生方、先輩方、同輩の皆さんに心より感謝の一日なのでした。ご自服のお抹茶も久しぶりで、美味しかったです♪

投稿者:

ふじゆり@花祭窯

花祭窯(はなまつりがま)の内儀(おかみ)であり、Meet Me at Artを主宰するアートエデュケーターでもある、ふじゆり のブログです。