九州国立博物館「室町将軍 戦乱と美の足利十五代」

室町将軍 戦乱と美の足利十五代@九州国立博物館!

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

室町将軍 戦乱と美の足利十五代@九州国立博物館!

ひさびさの九州国立博物館。夏休み、平日の朝一番に行って参りましたところ、ゆっくり楽しむことができました。

写真は、展示室に入ってまず目に飛び込んできた秀逸なパネル。わたしは普段、展示パネルをほとんど読まずに素通りするのですが、ここでは思わず足が止まりました!さらに出品目録とともに置いてあった、子ども向け(?)の「ワークシート」がこれまた素晴らしく、スタートから学芸員さんの熱意がバシバシと伝わってきました。

とっても面白かったです。その後の戦国時代などに比べて、なんとなくスポットが当たりにくい「室町時代」。なかなかどうして、見どころがたくさんありました。個人的には「勘合貿易」にまつわる品々に興味津々でした。そのほかには「寒山図」「肩衝茶入」など「お!」と目を引くもの数点。

そしてなんといっても、13体の足利将軍座像がぐるりと並んだ様は、迫力がありました。これは是非、京都の等持院で拝見したいな、と思いつつ。ひとつひとつを丁寧に見ていくと、顔つきに表れている人柄が感じられ、時代を追っての変容も面白かったです。初代尊氏像の厳しい顔つき、よかったです。

室町将軍 戦乱と美の足利十五代は、九州国立博物館にて9月1日(日)までです(^^)

投稿者:

ふじゆり@花祭窯

花祭窯おかみ/Meet Me at Art アートエデュケーター ふじゆり のブログです。1997年に開窯した花祭窯は、肥前磁器作家である夫・藤吉憲典の工房です。その準備期から、マネジメント&ディレクション(=作品制作以外の諸々)担当として作家活動をサポートし、現在に至ります。工芸・美術の現場で仕事をするなかで、体系的な学びの必要性を感じ、40代で博物館学芸員資格課程に編入学・修了。2016年からは、教育普及を専門とする学芸員(アートエデュケーター)として、「Meet Me at Art(美術を通して、わたしに出会う)」をコンセプトに、フリーでの活動をスタートしました。美術を社会に開き、暮らしと美術をつなぐことをライフワークとして、コツコツと歩んでいます。