佐賀県立九州陶磁文化館図録

展覧会パンフレット(図録!?)の作成に挑戦しています。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

展覧会パンフレット(図録!?)の作成に挑戦しています。

11月は福岡アジア美術館で展覧会。『磁器作家 藤吉憲典の挑戦』を作り上げる過程は、同時に「窯元おかみ、ふじゆりの挑戦」でもあります(笑)。仕事で新しいことにチャレンジするのは、創業以来絶え間なく続けていること。今回の試みも楽しんでおります。

美術館での展覧会といえば、図録!ふだんは見る方の専門である「図録」。今回制作するものは、図録というにはページ数も少なく簡易なものにはなりますが、大切な「記録」のひとつになると思うと、気持ち的に力が入ります。まずはこれまでに手に入れてきた、様々な展覧会図録を眺めつつ、どんな構成で作るかイメージ。上の写真は、参考にしたひとつ、九州陶磁文化館・柴田コレクション展の図録のひとつ。

当初プロのデザインやさんにお願いしようと思っていたものの、冷静に考えたら期日が迫っていてちょっと無理だと判明。中身のイメージはほとんど頭の中にできていたので、自力で作ることに決定。ほんとうはその「イメージを形に落とし込んでいく作業」こそ、プロの手を借りるべきところなのだと思いますが、今回は致し方無しということで。まずは印刷屋さんに出稿する仕様を確認するところからスタートです。

中身=文章と写真の検討は、ダンナ=作家の頭のなかにあるイメージと、わたしの頭のなかにある資料ストックからコンテンツを組みたて、足りないものを少し補う程度で揃いました。文章も写真も、ホームページ制作やSNS投稿、お取引先への情報提供など、これまでもたくさんのコンテンツ向けに作ってきているのが、役に立ちました。

文章と写真を組み合わせ、足し、引き、展覧会図録にふさわしいものに構成していく作業は、神経も使いますが、なかなか楽しいものです。なによりも、実際の会場展示のイメージとコンセプトの確認につながりました。制作物はあくまでも展覧会の補助的なものであって、メインは展示ですから、展示前にこの作業ができたことは、いい練習になりました。こうして準備物を整ていくことが、展示につながっていくのだなぁと実感。

写真は新たにDigital Artist日浦さんに撮っていただき、これまでにabc picturesの赤司さんに撮っていただいていたものと、合わせて準備。印刷はいつもの印刷のウェーブ(株式会社ウエーブ)さんにお世話になりました。

今月末(もうあと2日ですが)には印刷が上がってくる予定です。どうぞわたしが編集でミスをしていませんように!出向前に何度も確認したものの、ドキドキです。

投稿者:

ふじゆり@花祭窯

花祭窯おかみ/Meet Me at Art アートエデュケーター ふじゆり のブログです。1997年に開窯した花祭窯は、肥前磁器作家である夫・藤吉憲典の工房です。その準備期から、マネジメント&ディレクション(=作品制作以外の諸々)担当として作家活動をサポートし、現在に至ります。工芸・美術の現場で仕事をするなかで、体系的な学びの必要性を感じ、40代で博物館学芸員資格課程に編入学・修了。2016年からは、教育普及を専門とする学芸員(アートエデュケーター)として、「Meet Me at Art(美術を通して、わたしに出会う)」をコンセプトに、フリーでの活動をスタートしました。美術を社会に開き、暮らしと美術をつなぐことをライフワークとして、コツコツと歩んでいます。