藤吉憲典ロンドン個展2022

幼稚園・保育園など教育施設への「アート作品の貸し出し事業」をスタート準備中です。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

幼稚園・保育園など教育施設への「アート作品の貸し出し事業」をスタート準備中です。

きっかけは、ご近所の保育園からのお問い合せ。保育園の秋祭りイベントで、地元の作家の作品を展示して子どもたちに本物を見せたい、ついては藤吉憲典の作品を出展してもらえないかというご相談でした。「子どもたちが本物に触れる機会を提供する」ということには大賛成でしたが、2カ月前のご相談ではいろいろと難しく。提供する作品の準備やら、他の作家さんの作品との兼ね合いやら、展示方法についてやら、作品・鑑賞者双方への安全確保についてやら、きちんと準備しないと難しいということをご説明しました。できれば一年以上前にご相談いただけると嬉しいです。

ご相談にいらしてくださった園長さんによると、その園では芸術を特別なものとせず、あたりまえにそういうものが身近にある環境を目指したいということで、その考えにはわたしたちも共感しました。それならばなおのこと、イベントで様々な催しがあるなかで、半日から一日単発的にアート作品をただ展示しても、あまり意味が無いのではないかと率直に申し上げました。そして「長期的な視点で美術教育環境を提供できるような機会や方法があれば、ご協力したいと思います」ということをお伝えしたのでした。

お話をしている間は具体的には思いつかなかったのですが、しばらく頭の片隅にあったこの課題から、カタチにしようと思い立ったのが「アート作品の貸し出し事業」です。保育園や幼稚園などの施設の一角に、常に本物のアートがある空間を作ることで、長期的な情操教育的効果を期待できるだろう、というところ。そのときは意識していなくても、成長して大きくなった後に「そういえば通っていた幼稚園には、いつも絵画が(あるいは彫刻作品が)あった」というように思い出す機会があれば、大成功です。アートエデュケーターふじゆりとしては、幼児向けに、より積極的なアート体験プログラムを組むことも可能ですが、「芸術を特別なものとせず、あたりまえにそういうものが身近にある環境を目指したい」ということならば、むしろこちらかな、と。

そのような環境を作ろうとしたときに、もちろん一番良いのは、その施設がアート作品を購入して飾ることですし、そうしている教育施設は少なくないと思います。ただ、最初はハードルが高いかもしれないな、とも理解できなくはないので、将来的には購入することを目指して、まずはレンタルからスタートするのもアリかな、と思いました。それが、子どもたちにとっても、施設に携わる方々にとっても、最初のきっかけになれば、というところです。

というわけで、現在、貸し出しのための規約等を制作中。2024年内にはサービスをスタートできると思います。今のところ、対象は子ども向けの教育関連施設と考えています。オフィスなどへのアートレンタルサービスを事業展開しているところもあるのは知っていますが、オフィス=大人は、借りるのではなく買って欲しい(笑)。興味のある方は、ぜひ一度ご相談くださいませ^^

投稿者:

ふじゆり@花祭窯

花祭窯(はなまつりがま)の内儀(おかみ)であり、Meet Me at Artを主宰するアートエデュケーターでもある、ふじゆり のブログです。