藤吉憲典 陶箱制作中

料理屋さんの器、ロンドンへの作品など―藤吉憲典の最近のお仕事状況。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

料理屋さんの器、ロンドンへの作品など―藤吉憲典の最近のお仕事状況。

藤吉憲典の2025年下半期の予定を掲載したのは、ひと月ほど前のことでした。ここ数カ月は、料理屋さんに納める特注の器を作ったり、10月の暮らし用品さんの個展向けの器を作ったり、ロンドンSladmoreのクリスマス・ショウ用の作品を作ったり、という感じで平行して進行中の様子です。器にしても、彫刻作品にしても、新作を手掛ける時間は創造力フル回転ということで、本人によれば脳疲労が激しいとか。

下の写真は、栄螺型の向付。成形が終わり、素焼き窯に入れる前の、乾かしている状態です。蓋を合わせて、しっかり乾いたら、「素焼き→下絵付け(染付)→本窯焼成」の工程が待っています。

藤吉憲典 栄螺蓋物

↓こちらは、Animal Boxesシリーズ用の陶箱の成形が出来上がったところ。こちらも生地を乾かしているところです。この後の工程は、基本的には栄螺の向付と同様ですが、それぞれの箱に載る動物のオブジェを作ったり、本窯焼成の後に「上絵付(赤絵)→赤絵窯焼成」の工程を何回か繰り返したり、で、工程が多く時間がかかります。

藤吉憲典 陶箱制作中

という感じで、はたから見ると、まだまだ完成後の姿のイメージが沸かない途上の状態です。それだけに、これらの生地がどう化けるか、とっても楽しみな状態でもあります^^

投稿者:

ふじゆり@花祭窯

花祭窯おかみ/Meet Me at Art アートエデュケーター ふじゆり のブログです。1997年に開窯した花祭窯は、肥前磁器作家である夫・藤吉憲典の工房です。その準備期から、マネジメント&ディレクション(=作品制作以外の諸々)担当として作家活動をサポートし、現在に至ります。工芸・美術の現場で仕事をするなかで、体系的な学びの必要性を感じ、40代で博物館学芸員資格課程に編入学・修了。2016年からは、教育普及を専門とする学芸員(アートエデュケーター)として、「Meet Me at Art(美術を通して、わたしに出会う)」をコンセプトに、フリーでの活動をスタートしました。美術を社会に開き、暮らしと美術をつなぐことをライフワークとして、コツコツと歩んでいます。