映画『エリザベート1878』観て参りました。

映画『エリザベート1878』観て参りました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

映画『エリザベート1878』観て参りました。

2023年の映画7本目は『エリザベート1878』。2週間前に『バービー』を観てきたところでしたので、なかなか良いペースです。

やはり「これは観たい!」と思ったら、時間を作る努力をしますね。

さて『エリザベート1878』、オーストリア映画です。原題は『corsage』で、「コルセット」を意味するフランス語だそうです。日本語読みしたら「コサージュ」。ドレスやお洒落なスーツを着たときに胸元を飾ったりする、あれですね。身体を不自然に縛り付けるコルセットであり、「飾りもの」「引き立て役」などの訳をもつコサージュであり。宣伝チラシにある「お飾りなんかじゃない」のセリフの理由がわかりました。

年初は念願のミュージカル『エリザベート』観劇でスタートしたのでしたが、そのときはこのような映画がつくられているとはまったく知りませんでした。

当然ですが、ミュージカルのストーリーやエリザベートのキャラクターとは、まったく異なる映画のエリザベートです。とても現実味のあるエリザベート、というのが、わたしの印象でした。エリザベート40歳の一年間を描いたものですが、映画のなかで「平民女性なら寿命の年齢」というセリフが出てきます。コルセットをぎゅうぎゅうに締め上げるシーンが何度もあるのですが、そんな毎日を送ってきたエリザベートがその年齢になったときに、何を考えたか。生き方を痛烈に問いかける監督さんも女性だったのだと鑑賞後にわかり、妙に納得いたしました。

最近は現代をカタカナ読みさせたまま日本公開時のタイトルにする洋画も多いなか、久しぶりに原題と邦題とでずいぶん違う映画でした。でも『エリザベート1878』というタイトルだったからこそ飛びついたわたしにとっては、わかりやすくて良かったと思いました。

映画『エリザベート1878』

投稿者:

ふじゆり@花祭窯

花祭窯おかみ/Meet Me at Art アートエデュケーター ふじゆり のブログです。1997年に開窯した花祭窯は、肥前磁器作家である夫・藤吉憲典の工房です。その準備期から、マネジメント&ディレクション(=作品制作以外の諸々)担当として作家活動をサポートし、現在に至ります。工芸・美術の現場で仕事をするなかで、体系的な学びの必要性を感じ、40代で博物館学芸員資格課程に編入学・修了。2016年からは、教育普及を専門とする学芸員(アートエデュケーター)として、「Meet Me at Art(美術を通して、わたしに出会う)」をコンセプトに、フリーでの活動をスタートしました。美術を社会に開き、暮らしと美術をつなぐことをライフワークとして、コツコツと歩んでいます。