『いちばん親切な西洋美術史』よりユトリロの画

映画『フレンチ・ディスパッチ』を観てきました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

映画『フレンチ・ディスパッチ』を観てきました。

正式なタイトルは「THE FRENCH DISPATCH OF THE LIBERTY, KANSAS EVENING SUN」邦題で「フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊」です。長いですね。上の写真は、映画の世界観からイメージが思い浮かんだ、ユトリロの「コタン小路」。『いちばん親切な西洋美術史』(新星出版社)「エコール・ド・パリ」の章に紹介されているもので、1910年ごろの作品です。

『フレンチ・ディスパッチ』は、3つのストーリーからなっています。それぞれがシュールというか皮肉が効いているというか、なんとも形容しがたく。フランス語でいうところの、エス・プリというのでしょうか。風刺漫画をパラパラとめくっているような感じで、ただその漫画のつくりが、ものすごく丁寧で細部まで凝っていて、美しいという。

この面白さをどう説明したらよいものか…説明に困って映画の公式サイトを訪問したら、ありました。サイト内「『フレンチ・ディスパッチ』とは?」のページをご覧いただくと、予告動画よりもこの映画の雰囲気がばっちり伝わると思います。

全編ほぼ英語ですが、なかにフランス語でのセリフが出てきて、英語のなかに混じるフランス語の音の響きがなんとも魅力的でした。フランス語のときは、画面に英語字幕が出て、日本語字幕も出ている、という状態ではありますが、それが邪魔になる感じはありませんでした。そしてなんといっても、美術が見どころです。舞台美術のような表現方法や、アニメーションなど、どれもこれもおしゃれで魅力的でした。アート、デザインに関わるお仕事をなさっている方には、特におススメです。

今年の目標「映画を月に1本は観る!」。1月の『HOUSE OF GUCCI』に続き、2月もミッションコンプリートです。

投稿者:

ふじゆり@花祭窯

花祭窯(はなまつりがま)の内儀(おかみ)であり、Meet Me at Artを主宰するアートエデュケーターでもある、ふじゆり のブログです。