朋有り遠方より来たる

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

朋有り遠方より来たる

また楽しからずや。孔子先生の論語に登場するなかでも、好きな言葉のひとつです。わたしはどちらかというと、友だち付き合いは多くない方ですが、気がつけば20年以上とか30年以上とか「長い付き合いの友人」が一人二人と増えてきました。

秋の一日、四半世紀を超える付き合いの友人が関西方面から来福。数年に一度我が家にやってくる彼女が遊びに来るときは、いつもお土産が大荷物です。その理由は「次に行くときにこれをもって行く」というものを、日ごろから集めているからだと言います。

関西ローカル色の強い雑誌や新聞の切り抜きであったり、どこかに遊びに行ったときに見つけたちょっとしたお土産物だったり。笑えるもの、わたしたち家族の「ツボ」にハマるだろうと思われるものが、日々ちょこちょこと集められているらしく。そして実際、彼女が遊びに来たあとは、これらのお土産を大いに面白がっているわたしたちが居ます。

気配りというほどのものでもなく、自分も面白がりながら、相手の楽しそうな顔をイメージして何かをする、そしてそれが外れていない。相手に気遣わせることなく、自然にこういうことができるのは、彼女のすごさだなぁと思います。

ところで、「福岡に来る」で来福。今更ながら「来福」って字面がとってもいいですね。

投稿者:

ふじゆり@花祭窯

花祭窯おかみ/Meet Me at Art アートエデュケーター ふじゆり のブログです。1997年に開窯した花祭窯は、肥前磁器作家である夫・藤吉憲典の工房です。その準備期から、マネジメント&ディレクション(=作品制作以外の諸々)担当として作家活動をサポートし、現在に至ります。工芸・美術の現場で仕事をするなかで、体系的な学びの必要性を感じ、40代で博物館学芸員資格課程に編入学・修了。2016年からは、教育普及を専門とする学芸員(アートエデュケーター)として、「Meet Me at Art(美術を通して、わたしに出会う)」をコンセプトに、フリーでの活動をスタートしました。美術を社会に開き、暮らしと美術をつなぐことをライフワークとして、コツコツと歩んでいます。